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投稿者:ぽちくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマを見てはまり、以来愛読しています。皆少しずつ年を取り、作品も渋みを増して来ました。私は女性で、茜よりははるかに年上ですが、結婚に迷う兄を一喝する姿に感動を覚えました。私が茜なら、感情に流されないではいられないような気がするのです。新たな登場人物も加わり、益々目が離せなくなった伊三次の物語、これからの展開が楽しみです。
次のステージへ・・・
2013/01/20 00:10
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投稿者:Fukusuke55 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作、「我、言挙げす」から待つこと1年10ヵ月。
10年の時間を経て、久々に再会した伊三次さん、お文さんは すっかり、しっかりオトナ・・・というか中年の入り口に立ち、主人公は不破龍之進たちの世代にゆるやかに移っています。
新しい時代、新たな登場人物がこれまた心惹かれます。
伊三次さん、お文さんの間に生まれた女の子お吉ちゃん。健気でみんなに愛されてすくすくと育っている様子が伝わってきます。伊三次さん、お文さんの血を受け継げば、きっと美人で正義感溢れる魅力的な女性に育って行きそうで、今から楽しみです。
龍之進の妹 茜ちゃん。女武道そのものの彼女も、絵師として自分の将来に大きな不安を抱きながらも修行の日々を送る伊三次さん、お文さんの息子伊与太に心惹かれています。そう言えば二人は幼なじみ。大人たちに言えない思いを無言で共有している二人です。
そして、27歳の龍之進、ついに年貢の納め時。その時選んだ女性は、ちょっとぶっ飛んで見える「てけてけ」こと徳江ちゃん。生まれは町人(鳶の娘)で、苦労をしながら生きてきた元気な女の子。龍之進より一回りくらい下、小姑の茜ちゃんとほぼ同年。友之進さん、いなみさんという舅・姑との関係がどうなることか、これから楽しみです。
龍之進を芯に6篇の作品が収められていますが、私は最終篇の「我らが胸の鼓動」が一番のお気に入りです。少年期、青年期の何ともいえないむずむずとした心の中、自分で自分を閉塞しているちょっと屈折した思いが晴れて、曇り空から垣間見える陽の光、それもこの上なく明るく力強い光を感じました。
数十年ぶりにゆっくりと旅を堪能した時のお伴だった本書。
読み終わった時に車窓から見た、海にきらきらひかる陽光が印象的でした。
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投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
髪結い伊三治捕物余話 第9作
一足飛びに前作から10年の月日が流れ読者としてはあたふたあたふた
作者の宇江佐真理さんが生きてるうちに最終回を書かなければとの思いから10年ワープさせたとのこと
長い間、何かと関係がぎくしゃくしていた伊三治と十兵衛(姉の夫)も娘のお吉の登場で良い方向に行く兆しが見えてホッと安心
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すっかり伊佐次たちが脇役になりつつある名シリーズ。10年も話を飛ばすとは、宇江佐さんも思い切ったことで。
前作の立派な言挙げで泣かせてくれた不破の息子がグダグダの大人になっていて残念。しかしこの容赦のなさがシリーズの魅力だと再発見。
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「髪結い伊三次」シリーズの・・・・・何作目だっけ?
前作から、一気に10年進みました。
2世世代も、すっかり一人前の貫録を見せてますね。
でもって、親世代もまだまだ現役で、ここぞという場面では活躍を見せます。
うーん、作品の安定感が心地よい。
また当分先になるであろう次回作を待ちましょう。
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フラカンの深夜高速(coverd by 湯川潮音@youtube)聴いていたら泣けてきた。それとおんなじ気持ちになった。切なくてさみしいようなさわやかさ、っていう感じ? 知らないうちに、自分もとしをとっているんだと実感。
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久しぶりの髪結い伊佐次シリーズを堪能した。
推理小説の主人公が次々と事件を解決しながら、たいがい年をとらずにシリーズが何年も続くのに対し、時代小説シリーズの登場人物たちが、それぞれに年を重ねるのは、スッキリと納得できる。
この伊佐次シリーズは、いつのまにか10年も過ぎてしまった(笑)
今回の主役は、不破の息子龍之進で、伊佐次やお文は脇役に退いている。捕物も背後に退き、もっぱら登場人物たちの日常や結婚話が主題である。
著者自身の解説で、このシリーズに対する思いを書いているが、読者としても、これからも伊佐次シリーズを見守っていきたいし、応援したい。
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201301/時の流れの切なさ。もともと捕り物としては読んでないので気にならないけど、期待はずれに感じる人もいるかも。
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第九弾
久しぶりに読む!ほとんどこれまでの登場人物の件を忘れている。
今回は息子の不破龍之進の嫁取りの話か?
日常が淡々と、そして男女の機微が書かれている?
最後まで読んで、納得、前作から十年の年月が流れている。
新シリーズの始まりか?
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突然10年飛んで驚いたが、今や27のマザコン龍之進の嫁取りに終始し、事件らしい事件もなく、捕物らしいところはなし。とっかえひっかえ出てくる嫁候補にウンザリして斜め読みをした。が、最後の著者のあとがきで涙ぐむ。何年もこのシリーズを追いかけ、伊三次と歳をとってきたファンにはわかると思う、一抹の寂しさと暖かい心持ち。終わることなく、彼らの小さな幸福が続きますように。
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髪結い伊三次シリーズ第9作目。時は、あの大火から一気に10年も過ぎ去り、伊三次お文夫婦に娘が誕生していた。そして本作では、主に不破同心の長男・龍之進の嫁探しを主題にしたストーリー。
さすがに10年が経過すると、登場人物に年を重ねた落ち着きが出てきて最初は戸惑う。それでも、筆者の巧みな文章で、後半は物語を堪能できる。宇江佐さんの伊三次シリーズに対する想いも収録され、ファンにはたまらない一冊。
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前作から10年、龍之介坊ちゃんは立派にぐれてました。
おかーさん譲りの剣の腕と容貌なのに、嫁の来手がないからです。
しかもその原因は大好きなおかーさんの過去にあったからです。
それに関してはお文姐さんがびしっとしめてくれますが、いなみさんの普段を見ていればわけがあるのだろうなというのは分かりそうなもんだけれど。
そういうことがわからないあたり、若いな坊ちゃん。
もともと女の趣味悪いしな!
1巻のころのかわいいあの子はどこにいったのかと思うほど、おとーさんの悪いところだけそっくりになってきています。
その彼が立ち直り、無事嫁取りをするまでのこの巻。
魅力的な御嬢さんが幾人か出てきます。
作者ごひいきの坊ちゃんの嫁候補なだけあって、いずれも個性的でかわいらしい。
そして坊ちゃんは無事お父さんと同じように『彼女』を『救い出し』にいくわけです。
ひさしぶりに宇江佐さんの小説でさわやかなラストを読みました。
まー、シリーズタイトルに偽りありという気分は抜けませんがね。
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【人気シリーズ、待望の新章スタート】江戸の大火ですべてを失ってから早十年。伊三次とお文は女の子を授かった。一方、若き同心不破龍之進も身を固めるべき年頃だが……。
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伊三次の物語も余話です
伊三次・お文が一緒になるまでが作者の
メインテーマだったのかな?
自分の子供たちや、不破様の息子のエピソード
が物語になっていきます
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前回からいきなり10年余りが過ぎた内容だった。
今回も龍之進が中心になっていた。
若者らしい悩みなんかも丁寧に書かれていた。