投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
映画にて 鑑賞!
前半はなかなかおもしろかったけど
後半が急にペースダウン。もう少し 盛り上がりが欲しかった!妻のこと 殺すまでではなかったと思う!
ねずみって大量にいたら 本当気持ち悪い!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
表題作の『1922』
1922年、とある農夫が土地の権利で妻と揉めた末、計画的な殺人を行った。その人生の転落と忍び寄る狂気が本人の手記という形で、静かに、あくまで理性的に、人並な家族への愛情をもって書かれている。
冒頭から引きが凄い。一人の男が自分の殺人罪を告白する文面から始まるのだけど、破滅へと転がり落ちる様子に息を呑むとともに、じゃあこれから一体どうなるんだ!?っていうその先への不穏な期待に胸が騒ぐ。
浮き沈みを感じさせない落ち着いた文章なのでなめらかに読めてしまうが、隠蔽行為に伴う疲弊、カバーしきれない息子の荒みも流れるようにとめどなく展開してしまう。面白い止まらないと読み進めた結果、物凄く気持ちが重たくなっていた。罪のシンプルな苦しみに打ちひしがれる。
『公正な取引』
まさかあのまま終わっていくとは思わなかった。作品解題で述べられていた『わたしたち読者のなかにある罪深く暗い愉悦に気付かされる』という一文がまさにしっくりくる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
Netflixで映像化されている「1922」と「公正な取引」の2本を収録。「1922」は正直暗いだけだった。意外性に乏しく、鬱々とある主人公の転落が語られるだけだった。「公正な取引」もただただブラックではあるが、ホラーとしても中途半端な印象。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
キングです。ホラーです。
ホラーっていっても、怖いんだけど、上品なんですよ。
だから余計怖いって話なんですが。
読んでしばらくたってるので、うろ覚えの部分もあるんですが
1922年ごろのアメリカの中西部?中南部の田舎のお話しです。
隣家まで数キロとか、何エーカーもの農地やら牧場を持ってるけど
決して暮らし向きはラクではなく、家族だけでカツカツの農業を営んでる。
こんな暮らしに妻は不満タラタラで、農地を売って都会に転居したい。
夫は、農夫ライフにプライドを持っていて、浮ついた妻が許せない。
そして、夫の方に従順な息子。
農地を売る売らない、で対立したあげく、妻を殺害してしまい、
息子と協力して枯れ井戸に埋めてしまうんですが。
ここから、主人公の転落が始まります。
何もかも悪い方に悪い方に、転がっていくんですな。
妻の呪いか、と主人公は思うのですが、なんのことはない、
自分の罪悪感から自滅してるだけなんです。
勢いで殺しをやると、ロクな結果になりません。
あと、ネズミは怖いです。アレックスでもネズミ、大活躍でしたし。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
『1922』かなり些細なことで妻殺しして、息子は隣の家の女の子を妊娠させ、さらに連れ出し、逃亡の末自殺。なかなかひどい結末だった。今まで読んだキングの作品でもトップクラスの後味の悪さかもしれない。―『公正な取引』こちらは悪魔と契約する話で、生贄にされたグッドヒューの不幸が笑ってしまうほどひどかった。2000年代の時事ネタが都度都度挟まれていて楽しませる。クリス・ブラウンの「自分の最高の添い寝用うさちゃん」はリアーナの事だろうか。しかし下品な比喩だ(笑)
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
暗い、汚い、怖い、3K。
表紙を見て、ネズミ?可愛いかも?
なんて手に取ったのだが…
どこか、Jホラー的な怖さかも。
寝る前に読んだら、ガッツリ悪夢になった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ご無沙汰となりました、、、。
1日20ページくらいでコツコツ読み進めた。読了まで2週間弱かかったのだがその間、ゼロから十までどっぷりな暗黒世界観に囚われ、寝る前に夢に出てこない事を日々願うルーティンが定着した濃密期間だった。努力は報われた、安眠マン。
息子と共に妻を殺した「わたし」が語り手。
妻の殺害について、何時(1922年)、何故、どうやって、が事細かに綴られた告白文はとても陰鬱で重たい。夕飯に油物を控えたくなるくらいに重たい。当然、気分が高揚する訳がないので読むタイミングは完全に自己責任願う代物だろう。食欲減退効果はあるのでダイエットにはオススメだ。
怒涛の畳み掛けも無ければ衝撃の結末が待ち受けている訳でも無い。特筆された展開は無く、内容としては短編で事足りる情報量だ。
しかし、「わたし」ことウィルフレッドが妻、アルレットを殺害する描写と、息子ヘンリーを巻き込み共に底に堕ちて行く心理描写は派手さは無いものの圧巻だ。ゆっくりゆっくり侵食していく闇がまるで姿を持たないモンスターの様だった。
後に現れる無力で(小さいとはいえ大きい)おぞましいネズミ達が与える恐怖は計り知れない。アルレットの亡霊が魅せた悪夢なのだろう。
アルレットは死してネズミの餌となり、寝床となり、そして彼等の女王となり従者達をウィルフレッドに送り込んだ。彼を蝕み、心を壊し、息子共々破滅の道に引きずり込むよう命じたのだろう...か。
因みに息子ヘンリーの若気が至り過ぎる青い言動はそこまでピンと来なかった。何色にも染まり視野の狭い一般過程真っ只中の主人公の息子くらいの認識だ。彼は愚かだった...報われるよう願っている。
さて、終始不穏極まりない雰囲気とワードが広範囲に散布された文を目で追い続けていると、現在の自分の置かれた平穏な環境が急に不安定な物に感じてしまう。
実際は 空は青く、空気は美味しく、飼い猫は日向でゴロゴロしている、のにだ。この通称、「摩訶不思議現象」を魔法のように追体験させてくれるキングの作品はやはり大人になっても止められないもので、現実に戻った時の「平穏」の有り難さを何倍にも感じる事が出来る。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「俗悪だ」と言われればそれまでだし、若い世代に胸を張ってオススメする事が出来ない作品なのは間違いない。
しかし、人を憎み 人を殺め 人を壊す事を決して正当化せず、「それをした人間の末路は破滅だ」と恐ろしい描写で表現するキングに対して、時に私は彼を世界の平和を守るダークヒーローに感じる時がある。闇堕ちしがちなダークヒーローですが(笑)
ネトフリにて映像配信されている様なのでそちらも楽しみたいと思います。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
スティーブンキングらしい、陰鬱な感じのストーリーだが
冒頭の妻殺しの部分だけでオエっとなって
ドロップアウトしそうだった。
自業自得ではあるがちょっと鬱々としすぎていてて。。。。
これと短篇「公正な取引」、主人公が本当に対照的だった
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
○1992
これを読む前にNetflixの実写を観た(約3年前)
何となく内容は分かっていたけどそれでも楽しめた
というか記憶が曖昧なのもあってなのか割と内容が違うかったような…
ともあれ、原作はただ恐怖ってだけじゃなくてそこに息子の恋愛云々を入れることでより報われなさが増してよかったな
そして何より終わり方がよかったな
○公正な取引
これは所謂、世にも奇妙な物語的な作品
短編でありながらかなり満足度の高い作品
何でもかんでも代償は付きものでそれが今回は自分の周りの人に降り注ぐって設定がいいよな
ミステリーっぽいSFっぽい雰囲気、よかった