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あれだけの事をして27歳で散ってしまうのは本当に無念だと思うが、この時代そういう若者がたくさんいたのだと圧倒される。生き残った者が勝ちという考えに納得するが、このように生きぬくことは本当に美しい。
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疾風のごとく生きるとは、ひとより先を歩むこと。高杉晋作―時代を変革した男は生き方すべてが新しかった。詩と女を愛し、敵をも魅了した英傑の奇策に富んだ嵐の生涯。この戦は日本国を守る戦である。死しても負けることは許されぬと心得よ。長州藩士・高杉晋作。本名・春風。幕府を守るべき彼が、欧米列強に蹂躙される上海の姿に日本の未来を見た時、「レボリューション」の天命は下った。民衆を率いて四カ国連合艦隊と幕府から藩を守り抜き、徳川治世を散らす嵐となった男の奇策に富んだ戦いと、二十八年の濃密な生涯を壮大なスケールで描く。。。晋作の壮絶な人生に言葉がありません。。。
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「素より粗にして狂」「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」「おもしろきこともなき世をおもしろく」長州藩士・高杉晋作、諱「春風」27歳の短い生涯を疾風のごとく生き、時代を変革した男。幕末で一番好きな「高杉晋作」。
山岡荘八「高杉晋作」から始まり、司馬遼太郎「世に棲む日々」「竜馬がゆく」「十一番目の志士」の晋作、池宮彰一郎「高杉晋作」、古川薫「高杉晋作」と読んできたが、さて、葉室麟先生はどう描く。
出だしはゆるゆるとしたいつもの書き出し、やはり歴史上の人物は苦手かと思いきや、中盤から後半にかけて、晋作の行動を浮薄な尊王攘夷と区別したり、お得意の女性の描き方をからめて誰の晋作でもない葉室流晋作になっている。
「この戦は日本国を守る戦である。」
奇兵隊進発時の土民呼ばわりの差別演説に明確な意味づけ、馬関戦争和平交渉役で高杉が彦島租借問題を頑として受け入れていなければ、香港になっていたことなどの意味づけをきちんと描いている。
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高杉晋作の生涯を描いた作品。
この時代には日本の将来を憂う熱い男たちが大勢いたのだと思う。いまはどうなのか?自分はどうなのか?
考えさせられる。
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まさに疾風迅雷の如き人生だ。四境戦争に勝利した直後、若干27歳で死去。成し得た功績を振り返ればとても27年の人生とは思えない。
最近では「龍馬伝」の伊勢谷友介が好演していたが、実際は遥かに若い、松山ケンイチや山下智久ぐらいの俳優が演じないといけないわけだ。
司馬遼太郎好きなのでどうしても「世に棲む日々」や「花神」と比べてしまうが、躍動感のある司馬作品から見ると随分大人な臈長けた高杉晋作に描かれている。それが悪いというわけではないが、美玲、おうの、雅、と3人のイイ女を渡り歩いても憎まれない、ちょっとイイ男過ぎ。
「神に愛された男」は天運に恵まれた故、若くして天に召されたのかな。読後感は爽快の一言に尽きる。
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長州藩士高杉晋作。本名春風二十八年の濃密な生涯を描く歴史小説。長州藩士長男として生まれ幕府使節随行員として長崎から中国の上海へ渡航留学、尊王攘夷に目覚め幕末に長州藩の尊王攘夷の志士として活躍、奇兵隊を結成し幕府の長州征討に対抗するが、肺結核のため桜山で療養生活を送り復活することなく慶応3年(1867年)病没、春風の史実部分が伝えられて残るだけに主要参考文献が多く、葉室さんの物語に自由度が少なく、妻まさ・愛妾うの登場場面も少なく、志し半ばで大政奉還を見ずしてこの世を去る人生同様、残念な作品かと……
史実を追う葉室さんの作品、読みにくく読了に時間がかかった。参考文献のない作品の方が葉室さんらしさがあるように思う。
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直木賞作家による幕末の志士「高杉晋作伝」。
春風は高杉の本名。
数々の映像作品でも描かれなかった、上海を訪れた時のことが書かれていて、これでだいぶ引き込まれた。
今までのイメージは奇兵隊高杉晋作が強かったが(もちろんそこもちゃんと描かれる)、詩人の部分、政治家の部分も同様に描かれていて、今まで知らない高杉晋作を知ることができる作品でもあろうと思う。
龍馬一人では止められなかった戊辰戦争、もし高杉が生きていたら回避できたのではないかと思わされてしまう。
改めて幕末の重要人物であったんだと再認識させられた。
他のレビューでは、この作家による実在人物の物語の評判が宜しくないようだが、なにぶんこの作家の作品はこれが初めてだったので、先入観なく読め、非常に楽しめた。
個人的にはオススメ!
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高杉晋作の物語
司馬遼太郎の『世に棲む日々』のほうが
劇的で、私自身の好みとしては上かと思いました。
個人的には、所謂尊敬する偉人というと高杉晋作
だと思っています。
なんとなくカッコいい人だと思います。
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幕末に活躍した長州の高杉晋作の物語。
歴史上の人物で自分が一番好きな人物。初めて本で通して読んだ。イメージ通りの暴れ馬。辞世の句「おもしろき こともなき世を おもしろく」は自分のポリシーとしてる。
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488頁の大冊だが、既知の地名もたくさん出てきて楽しく読めた.高杉晋作の活躍が主な内容だが、多くの人と接触し多くの知識を得ているが、それを自分のものとして戦略を決断していく姿勢に感動した.知恵袋としての横井小楠の存在が光っている.商社員として坂本龍馬を扱っているのが面白く、妥当なものと感じた.竜馬自体、あまりにも過剰評価されている傾向なので、納得できた.
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タイトル通り、高杉晋作の生涯を描いた本。
高杉に関して、特に詳しいわけではなかったので、それなりに面白かった。
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2013.11.6読了
ちょっと大人しい高杉晋作
司馬遼太郎ような爽快感を期待していたので、ちと物足りない( ̄ー ̄)
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高杉晋作の話。
父:小忠太、母:道、妻:雅
周美玲、うの、望東尼、師:吉田松陰
長井雅楽、玄瑞、周布政之助、来島又兵衛 皆死んでしまった。
土佐の龍馬と中岡慎太郎も。
多数の登場人物が入れ替わり立ち代り出てくるので、全体としてちょっと薄い印象を受けた。いつもの葉室麟の良さが出ていない感じ。
高杉晋作のことは非常に良く分かったが、それだけの伝記物語で終わった。
まあ、この時代のことを書くのは難しいのだろう。
あまりあれもこれもと書き綴るのは良くないのかもしれない。
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最近アングラな歴史ものを読みすぎて、あんなに好きだった葉室麟に退屈さを感じてしまいました。
葉室麟すぎる感じが強く、高杉晋作のスピード感が全然な印象で残念でした。
後半は流し読みでした。
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高杉晋作の…ますます好きになりましたぁ。
諱(いみな・本名)高杉春風(はるかぜ)というのですね。
で、春風伝。
字・暢夫。通称・晋作。なの、だ、そう。
驚いたのは、脱藩なんども繰り返しているところ…
しらなかったぁ。
そして。呼び戻され、長州を一枚岩に仕立て上げた!
哭泣
一掬の涙
梅と桜
鶯