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学生の頃、読んだことがあったのですが、どう改稿されたのかワクワクしながら手にしました。今回はイラストが絶妙にちりばめられたアートブックなので、いつもの小説とは一味違った楽しみ方ができました。タイトルは『パン屋を襲う』より『パン屋再襲撃』の方が凄味があってよいような気がしました(^^ゞ
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「君はその呪いの影をどんな風に感じるんだろう?」
「何年も洗濯していないほこりだらけのカーテンが天井から垂れ下がっているような気がするのよ」
この言い回しの感じ、村上春樹さんらしくていいな。でも伊坂さんの銀行強盗ものに似てる気がするけど、村上さんの方が先だろうから、伊坂さんが影響されたのかな。
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村上春樹氏はちょっと難解。というか私には合わないのかと
思います。今まで何冊かよみましたが、今回の本も含めて
文書文体は分かりやすく読みやすいのですが
内容が、『で、何?』という感じで、一般的に評価されている
のが全く理解できません。
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短編が2編。大人向けの絵本の趣きです。
書き出しの文、インパクトありますね。
最初からすぐに村上春樹さんの世界が広がりました。
初出は1981年と1985年。
その文体のせいなのか、読んでいるうち、若かったその当時の自分が彷彿されました。
青臭くて、ふわふわしていて、今よりもっと何もわかっていなかった。
あの頃も今も、村上春樹の小説を読むと確固としたものを持たない自分を思い知ります。
あーこの感じ…としみじみ思う文章の引用* * *
(日本共産党のポスターが何枚も貼ってある店で)
パン屋の主人はそんなことにはおかまいなく、ラジオ・カセットから流れるワグナーにうっとりと耳を澄ませていた。共産党員がワグナーを聴くことがはたして正しい行為であるのかどうか、僕にはわからない。それは僕の判断が及ばない領域にある物事だ。
* * *
「君はその呪いの影をどんな風に感じるんだろう?」と僕は質問してみた。
「何年も洗濯していないほこりだらけのカーテンが天井から垂れ下がっているような気がするのよ」
奥付の後ろにある小さなイラストは、村上春樹さんとドイツ人画家さんの2ショット!いい感じです(笑)
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あまりの空腹によりパン屋を襲う事になった話と数年後にパン屋を再襲撃することになった話。
シュールな展開が個人的には楽しめた。
但しページ数が少ないので評価は控えめ。
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1981年に『早稲田文学』に掲載されたものにちょっと手を加え、ドイツ人女性のイラストつきの絵本としたもの。短い作品だけれど、確かに村上春樹らしい片鱗は感じられる作品。
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絵とのコラボは、前作よりも断然良い。
次にどんなカットがくるのか楽しみで仕方なかった。
話の大筋は覚えていたけど、
細部の描写はごそっと抜けていたし、
二作を続けて読んだことが無かったので、
つながりが読めて面白い。
このシリーズ次にでるとしたら何が良いかな。
めくらやなぎとかありそう。
ねじ巻き鳥も読みたくなった。
同じ時代に好きな作家がいるというのは、
とても楽しい。
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初期の短編小説『パン屋襲撃』(1981年)と『パン屋襲撃』(1985年)の改稿版。カット・メンシックのイラストも入っている。このコンビで『ねむり』も出版されている。
それにしても、30年前の作品に手を加えたくなるということは、作家自身がよほど愛着を持っているに違いない。宮澤賢治が『銀河鉄道の夜』に死ぬまで手を加え続けたように。
1回目の襲撃では、空腹感に耐えきれず相棒と二人でパン屋を襲うが、パン屋の主人にワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』を聴かされる羽目に陥る。腹一杯パンを食べることはできるが、当初の目的であった「襲撃」という形にはならず、不首尾に終わる。2回目は、妻と一緒に「我々の呪いをとくために」リベンジを期して「再襲撃」ということになる。
これら二つの作品は、セットで読まれなければならない仕掛けがほどこされているようだ。あとがきで、『パン屋襲撃』について、「どうしてこんな変な話を思いついたのか、今となっては記憶が辿れない」と記しているが、これは韜晦に違いない。さらに、あとがきは「そう、空気はそれなりに粗く、切実だったのだ。(たぶん)パン屋を襲いたくなるくらい」という文章で閉じられている。「切実さ」とは何なのか。ここには、深い謎が秘められている匂いがする。
この二つの作品について、文芸評論家の加藤典洋が『村上春樹の短編を英語で読む 1979~2011』の第6章で「強奪と交換」と題して、徹底的な分析を行っている。謎は解かれることがないから謎なのだが、二つの短編小説と評論とを併せて読むと、作者にとっての「切実さ」とは何だったのかが浮かび上がってくる。
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まぁ、ちょっと難解だった、かな。
オリジナルで、『パン屋再襲撃』が『パン屋襲撃』の後日談として書かれたそうだけど、『パン屋再襲撃』があって、そのプロローグとして『パン屋襲撃』がある印象を受けた。
30年前には、コンビニもマクドナルドも、そうたくさんは無かっただろうな・・・と、改変前のオリジナルが、やや気になります。
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あはは、昔読んだもののリメイク。
当時はブルーレイレコーダーなんて言葉も無かった。
時として生き生きとした表情を生み出す春樹ワールドはこの頃から健在。
新作が出るのは私の誕生日。
どんな本か今から楽しみ。
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次はどんな絵が描かれているのか?楽しんで読めました♪
村上春樹の世界の感じかたを豊かにしてくれる、とてもよくマッチした絵だと思いました。
村上春樹さんはユニークな絵描きさんと本を出されることが多いですね。
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カット・メンシックさんのイラストと絶妙なバランスでマッチして、前に読んだ時とまた違った雰囲気があって面白かった。でも、1700円ってどうよ?!
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十数年前に、パン屋再襲撃を読んで以来、改訂版を読んだ。
自分が若いころに戻ったような、懐かしい気持ちになって、心が和んだ。
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多くの説明を必要としない、絵本形式の小冊子の作品である。
ドイツの女性イラストレーターであるカット・メンシックさんと村上さんとの二作目のコラボ作品。
ぱらぱらとめくりながら、改編によって少しテイストが変わったテキストを読めば、昔懐かしい「パン屋襲撃」そして「パン屋再襲撃」の不条理かつアナーキーな世界が再び浮かび上がってくる。
タイトルが原題から変えられているのは、改変を加えた本テキストとオリジナルとの区別をするためだとか。
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『パン屋襲撃』と『パン屋再襲撃』の絵本化。
『眠り』に続き村上氏の好きなイラストレーターの作品だが、やはり私には拒否反応のあるイラスト…(((・・;)
作品に罪はないので☆3つ。