紙の本
表紙のイラストもおもしろいです
2002/07/28 18:12
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投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
横に開くのではなく、縦にめくってゆく絵本です。
ひろしが、突然穴を掘りはじめるところから、物語はスタートします。
妹が「あたしにも ほらせて」といってもダメとことわり、「なにに するんだい。このあな」ときかれても「さあね」。
穴をほっていると、みんな、何してる?とか、その穴は何に使う?とか、きいてきますが、ひろしはただ、掘っているだけ。愚問です。
唯一、お父さんだけは、あせっちゃダメだ、とか、いい穴ができたな、とか、ひろしの気持ちがわかるのか、何もたずねたりはしません。
ただ、ひろしは自分の穴を掘っただけ。
そんなひろしの気持ちが、じんわりと伝わってくる絵本です。
表紙のイラストは、おもしろいです。
表は、穴の中から空を見上げた絵で、裏は上から穴の中をのぞいた絵でしょう。お話を読むまでは、そうと気づきませんでしたが、こういう表紙も楽しいです。
イラストは、とてもシンプルです。
縦に上下見開きでつかっているので、地面が深く描かれていて、穴を掘ってゆくひろしの姿が、うまく描かれています。
紙の本
穴の中から見る地上の景色はまた違ったものかもね。
2000/12/11 14:17
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投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日曜日、何もすることがなかったので、ひろしは穴を掘り始めました。
穴を掘っていると、家族や近所の子が不思議そうに問います。
「何 やってるの?」
手に豆を作りながらも、穴は、自分の身体がすっぽり入ってしまうほど どんどん深くなります。
穴の中に入ると、そこは違う世界です。土の匂いがし、空が高く見えます。
そして、穴の上から、また家族の声がします。「何 やってるの?」
大人から見れば、無意味な行動かもしれません。
時間に追われている毎日、こういう気持ちのゆとりはなくなってしまいました。
穴を掘って、また埋めて…ゆっくり時間が流れていた子供の頃が懐かしくなりました。
紙の本
あなの魅力
2021/11/30 22:48
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投稿者:まる - この投稿者のレビュー一覧を見る
穴掘りの夢中になる幼少期があったのを思い出しました。
もっともっと、もっともっとと掘るのに夢中だったことがあったなと振り返り、土のひんやり感も同じように蘇りました。懐かしいような、その先になにがあるんだろうとページをめくる一冊でした。
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何もすることがない日曜日、ひろしは‘あな’を掘り始めます。お母さん、妹、友達、お父さんが来ますが、ひろしは自分の‘あな’を掘り続けます。そして掘り終わった‘あな’に入り、「これはぼくのあなだ」と言います。
「これはぼくのあなだ」の言葉に、たくさんの思いがあると思いました。掘っている間に訪ねてくるお父さんが、ひろしのしていることを理解している感じがまた意味深いです。人は‘あな’にどんな意味を感じるでしょう。‘あな’から見た空、上からのぞいた‘あな’、私は‘あな’から見る空がどんな空か見たいと思いました。
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何もすることがない日曜日、ひろしは‘あな’を掘り始めます。お母さん、妹、友達、お父さんが来ますが、ひろしは自分の‘あな’を掘り続けます。そして掘り終わった‘あな’に入り、「これはぼくのあなだ」と言います。
「これはぼくのあなだ」の言葉に、たくさんの思いがあると思いました。掘っている間に訪ねてくるお父さんが、ひろしのしていることを理解している感じがまた意味深いです。人は‘あな’にどんな意味を感じるでしょう。‘あな’から見た空、上からのぞいた‘あな’、私は‘あな’から見る空がどんな空か見たいと思いました。
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おはなし会にて。幼児には難しいかなーと思いつつ、読みたいので読んでしまった。笑
たてに送っていく体裁もおもしろいですが、やっぱり話に深みがあるので好きです。ヒロシはあなを掘って、「これはぼくのあなだ」と確認し、あなの中から青空を見上げ、「これはぼくのあなだ」と確認する。そして最後は、そのあなを埋めてしまう。ただそれだけなのですが…なんだかいろいろなメッセージがつまっている気がしてなりません。周りから見ると不思議な行為にも、本人の動かしがたい意思が付随していることがある、というような、象徴的なメッセージだとか。
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縦開きで、ページを大きく使っています。
それが、穴の大きさ・深さを効果的に感じさせてくれます。
読み終えた時、表紙・裏表紙の絵に納得。
娘はいもむしに爆笑。
4歳0ヶ月
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チビ2号、幼稚園にて。
主人公の名前が誰かさんと一緒(笑)。それがうれしくて、ニコニコしてきいていました。
2010/09/09
チビ2号、幼稚園、「読みの時間」にて
2010/09/14
チビ2号、幼稚園、「読みの時間」にて
2010/10/25
チビ2号、幼稚園、「読みの時間」にて
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図書館の平棚で発見。
旦那が好きだろうなと借りてきたら「昔、読んだ」とのこと。
息子にはまだ早い?
私は「おとうさん」の台詞がすき。
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ただ穴をほるというシンプルな展開の絵本。
でもさりげないところに深いものがあってインパクトがあるなって思いました。
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日曜日に穴を掘るぼく。
なんのために?
やや哲学チックな詩。
反応はきょとんとする子がほとんど。
いろんな見方があることを感じてもらえれば…。
子どもをケムに巻くのもおもしろいです。4分ほど。
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休みの日、することがないからって
穴を掘るって発想がスゴイ☆
そこで新しい自分と世界に出会う。
最後に彼はその穴をどうする??
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図書館で借りてきた本。
かなりいろんなことを考えながら読み聞かせしてます。
聞いてるハヅキ(2歳2か月)は何か考えてるかな?
お父さんお母さん妹、友達。
この人ならこんな風に言いそうってことを言ってますね。
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とある出版社の一次選考の課題で読みました。
今、自分と谷川俊太郎さんを結びつけるシンクロニシティが多く発生している。
これも、そのひとつ。
こんなすてきな絵本に出会えただけで、就職活動をしてよかったと思える。
本をたくさん読もうといつも思うけれど、絵本ももっともっと読みたいと思った。
感想文は、後で載せよう。
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谷川俊太郎さんと和田誠さんのコンビは大好きだ。
少年は穴を掘り、穴の底に座り、穴の底から天を見上げ、穴から飛び出し、穴を埋める。
それは彼自身の穴。
それは掘ったものにしかわからない。