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生物の複製・DNAの複製は、実際にはオリジナルとやや異なる複製産物をつくり、またそれ同士もことなる。複製っぽいが少し違うことで遺伝的多様性が生まれ、それを性の掛けあわせによってさらに個体的多様性も生む。新しい世代は、何かが少し違って当然、なわけです。
そういう、ややおとなしくもわかりやすい導入部なのだけど、二章以降は少しずつ飛躍が始まります。原型芸術と複製芸術の違いと、脳という記憶装置であり複製装置が生む、複製の仕方いかんでの妄想的記憶の複製。複製された製品を買う消費者、の複製である僕達。
これじゃあ、世界中複製だらけじゃないか! と思ったら、そういうタイトルだった。
複製という言葉から普通に受ける印象以上のことが、ここにはあります。生物としても、社会的にも、どう複製であり、どうオリジナルであろうか。そういうことを考えるときの気持ち悪さがたまらないなあ。
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複製に関する例が生物にのみでわかりづらさを感じた。(著者が生物学者だから当たり前なのだが。)
モノ、思考、それらが全て複製の産物であるという飛躍した概念は大変面白かっただけに、尻切れトンボ感が悲しい。
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150905 中央図書館
これといって得るところはなかった。生命の基本的な特徴は「複製」であるということ。