紙の本
ももクロのことを知りたくて
2019/09/20 21:32
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投稿者:めいてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日曜日にラジオで声はよく聞くももクロ。
でも、ももクロってどんなグループなのか全く知らないので、ハチャメチャな女の子グループっていう印象。で、ももクロとは何者なのかを知りたくて読んでみた。
文章的に読みづらいところも多々あったけれど、ももクロの誕生のいきさつから人気の秘密までなんとなく知り、理解できたような気がする…
紙の本
「法事に来た姪っ子たち」
2023/04/03 13:53
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の初版は2013年だから、紅白初出場を果たした年の一年後のことなので、徐々に認知度があがっていた最中だったかもしれない、ももクロのPVを手がけた監督の「法事に来た姪っ子たち」という表現がまさに彼女たちにぴったりとなじむ
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また新書で泣いた。
著者のももクロ愛がこれでもか!と伝わってくる。
ももクロ好きはぜひぜひ読んでみて欲しい。
学術的に解析しすぎて難しいのが逆に可笑しくなっている部分もあるが、これもももクロ愛。学者ノフ(笑)
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これほど包括的に「ももクロ」について書かれているものは他にはないだろう。
現況では最高のももクロ論である。
ただ、本書で全てを網羅している訳でもない。それほどももクロの魅力には多様性がある。
そしてももクロ自身も変化し続けている。
本書は新アルバム「5TH DIMENSION」の前、春ツアーの前に書かれたものである。そのため新アルバムでの変化については書かれていない。
これについても著者の考察を読んでみたいものだ。
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2013年現在人気絶頂の今会えるアイドル、週末ヒロイン・ももいろクローバーZに、50代の美学研究者である筆者がハマってしまった! 何故老若男女問わず愛されるのか? どうして彼女達に心を揺さぶられるのか? 彼女達の振りやダンス等パフォーマンスが示す身体性、楽曲の異常性や歌詞、果ては現代日本との看過出来ない関係性など、2013年1月までの“ももクロ”を学術的に全力で論じた一冊。ももクロの快進撃をおさらいするにもぴったり、そこのモノノフさん、買いだよ、買い!
とか言いながらこれは借りたものなのですけど。ズベさんありがとうございます。ちょうど一年前くらいにももクロを聴き始めて、DVDなんかも見たり、何かメンバーのブログとかも追っかけたり、気付いたらライブ映像見て一緒に踊ったり歌ったりしてるし、ライブビューイングいってたり、紅白出場決定で涙してたり、五次元ツアーとかも行っちゃってて新しいアルバムも沢山聴いてる。妹みたいな彼女達にいつも可愛い可愛いいってる。いえーい一年前の私みてるー? こんなになっちゃってびっくりだ。アイドルなんてハマらないっていうか価値は認めるけど本気になることなんてないと思ってたらこうなった。私もどうしてかちょっと思ってたんです。「一体何がこんなに私たちを引き付けるの?」と。
と言うわけで本書は、ちょうどモノノフ歴一年に近付く私にとってはももクロのヒストリーや彼女達の持つ特徴を体系だてておさらいする意味でもとてもいい本だったし、また私が初めて知ることなどもあったり、勿論アイドル論という側面からしても(私は専門じゃないし、この書がどの辺りに位置づけられるかはわかんないけど)面白かったです。特に、自分は歌詞考察するような人間なので、セカイ系・日常系と結びつけて歌詞を解析するところとか興味深く読めました。学術・研究者的な視点からももクロを見てみたいなって方にお薦め。そんなに難しい書ではありません。
様々な要素をどん欲に吸収し新しい形に昇華するハイブリッド化についてとか、青春ガールズムービー的なところとか、とにかく拾いたいところ沢山あって良書なんだけど、ももクロという五人の少女達の宗教性に関して、ずーっと前に読んだ大塚英志「少女民俗学」を引いてて論じてたところは、懐かしくなりつつもあーわかるわかる、となりました。
それから最後「ももクロは偶然ではなく必然である」と熱っぽく書いてて、確かにそうだなってこっちも胸が熱くなりました。赤裸々に書くと、後書き読んでて、ちょっと泣いちゃったよ。そんで退勤中にアルバム「5TH DIMENSION」の最後を飾る「灰とダイヤモンド」を聴いてて「一緒にいない私達なんて二度と/想像も出来ないよ/ぶつかりながらも ここにいる奇跡は/偶然じゃない 素敵な意味があるんだ」ってところに(´;ω;`)ブワッと来てしまいました。多分安西氏も灰ダイ聴いてブワッてなったんじゃないかな、と思います。
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ももクロがなぜ素晴らしいかを、美学芸術学的に説明しようとして、
「ももクロが素晴らしすぎるから、素晴らしいんだ」っていう結論に行きついた(行きつきかけた)本。
途中、何度か泣きそうになりました。新書読んで泣くってやばい・・・
個人的にはすごく価値のある研究だと思います。
著者の安西先生のももクロへの愛がすごい!
読んでよかったです。
研究としてどうのこうのってより、自分も頑張らなきゃって思った。
あ、でも著者も前半で述べているんですが、
今からももクロを知りたい人は、この本読むよりも、まずはライブを観ればいいと思う。
「世界は、ももクロを必要としています」
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デビュー5周年を迎えたももいろクローバーZさんの人気を、美学芸術学専攻の東大文学部准教授が解説したものです。
特にそのライブの魅力として、今年生誕200周年のワグナーの「総合芸術」をあげられています。楽曲は単なる素材に過ぎず、いつ、どのような会場で、どのような衣装で、どのような演出で、どのようなセトリで、どのような観客を前に、場合によってはどのようなアーチストとともに提供するかによって、ももいろクローバーZさんのライブは全く変わってきてしまうのでしょう。ワグネリアンでもある私が、ももいろクローバーZさんに惹かれてやまない理由なのでしょう。
となれば西武ドームはバイロイトであり、今後は2daysではなく、4夜連続に挑戦していかねばならない。今後とも目が離せませんね。
書物としては、美学芸術学者の立場からのアプローチでありそのような表現、文献をあげて書かれています。やや難解なところがあるかも知れませんが、著者のももいろクローバーZさんへの愛は十分感じられます。
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ももクロは何をしでかすかわからない、見守りたい、応援したいと思わせる危うさ、というより狂気。なぜそうして、なぜハマるのか。そんなことについて考える本。
仮にも東京大学で美学芸術学を教えている身、として楽曲の芸術的批評をしながらも、しかし本人も世の(これまでアイドルなんか興味なかった)おっさんらがハマるのと同じようにハマりました、という両面からのモモノフ分析。社会的立場の変化を表すのにどうしてもAKB48との対比が多く、またAKBを論じる論客の引用が目に付く。それ無しで語ったら、もっと迫力あったと思うけど、あくまで書籍としてはこういうほうがいいか。
「わけのわからなさ」は社会のもつ一様さと多様さ。島宇宙の統合が出来るのか、するべきか。
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ちょっとももクロが好き過ぎて美学ではなく
ファンブックになってしまっているのが残念。
ファンブックとして見ると異常に詳しく、どこがどこの
引用になっているかなど、これでもかと楽しめる一冊。
■『オタク化した島宇宙を統合』
多様化した島宇宙を、ももクロがライトなところで(本人達自体も引用元がわかっていたりわかっていなかったりのまま)つまみ食い的に大量に大量に引用し、結果的に島宇宙が統合されているという考察。
■『「重要なのは過程」重要視されるのは常に結果ではなく過程である。「全国大会で優勝すること」でもなければ、「(・・・)大恋愛をすること」でもない。むしろ…連帯すること自体の持つ楽しさ、演技や演奏そのもののもつ楽しさが強調されている…(引用:ゼロ年代の想像力)』
■『漂う素人臭さ』
■『とはいえ他方で、ももクロは歌が下手でもよい、否、下手な方が良いという考え方は、戦後日本アイドル史の端緒から続く、ほとんど伝統といえるものとなっている。アイドル史の起源とされることの多いテレビ番組「スター誕生!」の企画者で作詞家の阿久悠氏もいう。同番組ではアイドルとして、「できるだけ下手を選びましょう」と提言した。「上手そうに思える完成品より、未熟でも、なにか感じるところのあるひと』を選ぼうと。また先に引いた稲増氏の1989年の「アイドル工学」でも、アイドル・ライター、梶本学氏と吉岡平氏はいう。アイドルは「歌が上手いとか下手とかは全然関係ない」。@アイドルはろくに歌えないからおもしろい」。下って2007年の「アイドルにっぽん」で、中森明夫氏も断言する。「アイドルは歌がうまいというわけではない」。
■『ももいろクローバーって、ホントに世の中の唯一の救いだと思うことがあって。テレビ業界も音楽業界もすべてがウソだらけじゃないですか、バラエティ番組だって全部やらせじゃないですか。あの子たちに関しては、やらせが何もないから。(ブブカ)』
■『若い女の子がいっしょう懸命、こうやって背伸びして、大人に向かって、ほらよっと説教するのが凄くかわいかった。でも、それが三十女からね、あの歌を歌われると本当に説教されてるみたいでね、シャレになんないよ(あしたの明日はまたあした)』
あ、アイドルの楽しみ方ってこういう風に考えるんだ、
という考えたことがないことが多かったので面白かったです。
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筆者がももクロ大好きあーりん押しという事はよく分かったが、話の内容は美学的なところ?が難しくてよく分からなかった。
ももクロはだけど素晴らしい!
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新聞の読書欄で取り上げられていたのが気になり読んでみた。
私が色々書くよりも、著者のブログの一部を読んでいただくほうが。
http://ameblo.jp/laboriosus/entry-11564634794.html
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買っちゃいました!
ライブ前に読まなきゃだよ、うちの本嫌いなお兄ちゃん!
美学芸術学の准教授(50代)をも狂わせるももクロちゃんの魅力を解き明かす!?
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学識のあるおやじ「もののふ」が薀蓄を並べればこうなるか。残念ながらそれでもももクロの良さは言い尽くせていない。好きだから好きでいいんじゃない?おまえら、いっしょに「うりゃおい」しようぜ!
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新聞の書評で見かけて手にとった。
そりゃあ、ももクロの名前くらいは知っていますが、それだけの私。AKB48の顔と名前が一致するのも数人というレベルですから。
でも、ももクロが何か凄いらしいということなので、読んでみた次第。スゴイものに触れずにいるのは、人生の損ですから。
筆者は東大准教授で、美学芸術学が専門の50代。その人が本気でハマっているというだけで、もう興味が湧いてくる。
本書は、ももクロについて、ライブでのダンス、楽曲の特長、サクセスストーリーのあり方、最後には現代日本を救済する存在として、細かく論じている。それぞれ具体例を挙げながら、分かりやすく解説しているが、最後は若干こじつけっぽいか。
何にしても、全編を通じて溢れ出ているのは、筆者のももクロ愛(そういう表現でいいのか?)。それを差し引いても、やっぱりももクロって、すごいんだろうなぁ、と思ってしまう。
本書を読んで、初めてももクロのPVをYouTubeで見てみた。ちょっとすごいかも。まだまだ勉強中。この奥に何があるのか?
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この本は、ももクロの魅力を紹介する本であるのと同時に、彼女たちのパフォーマンスを別の形で楽しむための視点(解釈)のひとつを提供する。魅力を紹介するという性格上、その筆致からはかなりの愛が感じられる。何よりも、ももクロの特徴を、他のアイドルグループをけなすことなく語ろうとする姿勢が素晴らしい。
ももクロの魅力のひとつは、あらゆるものを取り込むハイブリッド性にある。既存音楽へのリスペクトに基づいて作られた楽曲、楽曲展開の意外性(楽曲内でどのような転調がなされるかなど)、ももクロの来歴がプロレス的な物語性をもって語られることなど、アルバム曲やカップリング曲、メンバーのソロ曲、はたまたネット配信コンテンツ(USTの公式チャンネルや『ももクロChan』など)にまで言及しながら示される。
作曲家の前山田健一が「総合芸術」だと言うように、(ももクロに限らず)アイドルの魅力は、歌唱のうまさや楽器演奏能力の高さに依拠するというよりはむしろ、音楽だけでなく振り付けや演出もひっくるめた、総合的な「パフォーマンス」に依拠している。アイドルのパフォーマンスにある種の「不完全さ」が含まれているのも、「不完全さ」には成長の余地が内包されていて、著者が言うようにその成長という「プロセス」に面白さが見出せるからである。19世紀のドイツの作曲家であるリヒャルト・ヴァーグナーは、楽劇(Musikdrama)という形で「総合芸術(Gesamtkunstwerk)」を目指したが、ここで言及しているアイドル・パフォーマンスにおける「総合芸術」は、そうした「プロセス」にもある種の美を見出し、そのプロセスに含まれる美をも取り込みうるものである。
「アイドル戦国時代」(という物語的演出)から生み出されるカオスな創造性には圧倒されそうになるが、カオスであるからこそ、少なくない人がそこに多くの期待感を見出していると言えるかもしれない。