紙の本
堂場小説の原点
2016/02/19 22:20
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
終戦直後の東京を舞台に、野球の日本リーグを立ち上げようとする日系二世の物語。史実に基づいているのでは、と思わせるほど引き込まれた。野球はもとより、駅伝など様々なスポーツ小説を手掛けている堂場氏だが、その原点か。
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野球の国に生きた男達の物語。
戦争を挟んで日本とアメリカ、黒人と日本人、一世と二世、同じ野球の国に居ても少しづつ違う。そのせいで別れるのではなく繋がっていくのが羨ましい。
アメリカの彼はギブソン、おとさんにデッドボールをぶつけて死なせてしまったのはピッチャーのギブソンだから違う人だと思うけど、
ギブソンって多いの??
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日系2世アメリカ人で、戦前の日本で一時期「職業野球」の投手として活躍した主人公、と、黒人選手のニグロリーグで活躍した伝説の大打者との友情。
戦前・戦中・戦後の日米関係が険悪な状況の中、またアメリカでの人種差別も色濃く残る時代ながら、野球を愛する主人公たちにとっては、アメリカだろうが日本だろうが、黒人だろうが黄色人種だろうが、「野球の国」という同じ国に住む仲間なのだ。
終わり方は少しばかり寂しかったものの、良いお話でしたぁ。
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『八月からの手紙』と言うので、
夏の高校野球モノかと思ったら、
もう一つの八月、終戦(戦争)関連の作品でした。
戦争前後に時代が行きつ戻りつ、
舞台も、日本とアメリカ行きつ戻りつしながら、
話は進んでいきます。
しかも、国民リーグと、ニグロリーグという
歴史の舞台裏に隠れてしまい、
知る人は少ない野球リーグがそのベースになっています。
読ませますねぇ。
虐げられたもの同士に通じる友情が心を打ちます。
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米国ニグロリーグ、日本のもう一つの職業野球、野球の国に生きた男たちの物語。 その絆は、戦争・人種差別を乗り越えたのでしょうか? 物語としては少々物足りない感じもしましたが、野球は物語の中でもおもしろい。
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本の中で時間が伸び縮みしているような錯覚を受ける。
球を投げる瞬間の手の動きとか、球の軌跡とか、緊張感を持って語られる。思わず引き込まれる。
戦前戦後を生きた日系二世と野球の話。この季節に読めてよかった本。
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野球観戦が趣味なので興味深く読めた。ニグロリーグという名前すら聞いたことがなかったが、もっといろいろと知りたくなった。
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戦後すぐに新たなプロ野球を立ち上げようとした男は日系二世のアメリカ人。その矢尾がアメリカで対戦した黒人リーグの最強打者ギブソンとの友情を軸に、野球への情熱が動き出す。実在のモデルがいるところにうまくフィクションを重ねているところが、リアリティと迫力を作り出していて面白かった。
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野球物語。
久しぶりに読み終わらない本でした。次のページが気になる本ではなく、ゆっくりと味わいたくなる本。史実と歴史上の野球選手がちりばめられたストーリーは、ノンフィクションのような錯覚をもたらし、あの時代のサイドストーリー。
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長距離移動の際に読む。今のプロ野球だけでなく、日本リーグというものが生まれていたかもしれないというのは初めて知った。野球の情景があまりないので、期待とは違ったが、特に後半からはギブスンの友情に引き込まれた。
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戦後の日本リーグにむけてチームを作っていく日系二世の矢尾のお話。
野球の試合についてかかれている本かと思いきや全く違った。
野球を好きな人たちの生きざまが素敵でした。
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文庫版を再読。ニグロリーグなどの史実を巧妙に交え、フィクションでありながら実際にあってもおかしくないなと思わせる著者の作風には感心する。
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日本リーグの立ち上げを目指す、日系二世のアメリカ人矢尾と、世界最高の打者、ニグロリーグの主砲ギブソン
2人も、太平洋戦争時の日系人、白人至上主義時の黒人として虐げられているものの、野球の国の住人として繋がっていく
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戦後日本の復興のために日本リーグの立ち上げを夢見た男たち。日系二世で日本の元職業野球選手だった矢尾は新チームを監督を打診される。戦時中日系人の収容所にいた矢尾はニグロリーグのスター選手ギブソンに救われた経験を振り返る…。野球という(かつての)人気スポーツの底力を見せつけられる史実を交えた小説。
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堂場瞬一さんによる野球小説。
戦後すぐ、職業野球に対抗して発足しようとしている日本リーグ。その選手兼監督になるよう要請された二世ピッチャー矢尾。その矢尾とともに戦前から話が展開されていく。
日本リーグ、アメリカ二世戦中の収容所、ニグロリーグとすべて表舞台からは弾かれてしまっている場所での人々の存在。同じ『野球の国』に生まれたはずなのに苦しい立場で居続けなければいけない苦しさ。
野球が持つ力と人種を超えた絆。