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最近食べることだけが楽しみで、図書館で見つけて手に取ってみた1冊。日々の生活の中で綴られてきた何気ないエピソード集。
どんなときでも人は1日に(だいたい)3回は「食べる」ことをしていて、その味は知らず知らずのうちに記憶に刻まれている。
旅先で食べたナゾノモノや特別な機会に食べたほっぺたが落ちるようなものもあるけれど、ふとしたきっかけで思い出す味は案外なんでもない家族と囲んだいつもの味だったり。
いつも実家に帰ったときの、とんでもない量のご飯を思い出した。その後の滞在中も続く負担多めの食事。胃もたれしちゃうよとさすがに小言も言ってしまうけど、親にとっては子どもはいつまでも子どもで、10代の胃袋を備えていると思われているのか。お腹をさすりながら一緒に頑張って食べてくれている老親を見ると、変わらないものは変わらず、でもだからこそ時の流れを実感したりしてちょっぴり寂しくなる。そんなことを思い出しながら読んだ。
"外へ外へ向かっていると、お金を出して買えないものはないと言うふうに錯覚してしまうことがある。でも、家庭料理と言うもののすごさは、それこそがこの世の中を作って回し、育ててきたおいしさだ、そして唯一絶対そこにしかなく、その人が死んだらもう残せない味わいと言うことだと思う。"
"私たち、みんな、いつまでも生きているわけじゃないんだ。お互いにきっといろんなことがあって、とにかくいつかはあのいつもの味が食べられなくなるんだ。そう思うたびに、この一食をおろそかにすまい、そう思うのだ。"
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一つ一つが短く、とても読みやすい。
読んでいて情景や登場人物の表情が浮かんでくる様で、直接お話しを聞いている様な感じです。
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短くてすっきりしてて読みやすい
出てきたお店はおいしそうで調べてしまった
若い人が出すヘルシーなカフェ飯はあまりおいしくなくて、親の手料理をあまり食べてこなかったからじゃないか、みたいな文はうーんとなったけど、これも含めてよしもとばななってかんじ。
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またまたエッセイ。やっぱり美味しいものが出てくる小説やエッセイが好き。よしもとばななさんの食への情熱、好きな人たちとごはんを食べることを大切にしていることをよく感じられた。食べることは単に身体のために必要なだけではなく、一緒に食べる人と過ごす楽しい時間をあとになって思い出すことなんかも含めて、その人の人生を作っているなぁ。自分のごはんの思い出だったり、料理への考え方なんかを色々と考えさせてくれた一冊。
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ひとつひとつのストーリーは
だいたい1から2ページくらいの
ショートストーリー。
ばななさんが食を中心に
ご家族、お友達、大切な故人、
食事を提供してくれる
場所などの思い出や、
食べながら感じる思いを
綴っている。
さくさく笑いながら読んでいたら
ストーリーの最後にガーンと
心打たれる核心的な言葉が来たり、
涙なしには読めないストーリーだったり。
短いのに、
こうも読ませてくれるとは!
食べるとはただ生きるために
食べる場合もある。
食べ物だけではなく
雰囲気や思い出ごと食べて、
むしろその後者のほうが
自分の糧になっている場合もある。
より食べるということが
愛おしく感じることができた本です。
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ばななさんの言葉がじわりじわりと優しく沁みてくる。優しくて温かくて、文章を読んでいるだけで幸せな気分になるから不思議。
心に残るフレーズがあちこちにたくさん。
食べることを通して見る家族のこと、異国のこと、訪れたお店のこと、料理をすること。
ばななさんの感じたことが自分のことと重なってとても自然に腑に落ちるし、毎日が愛おしく感じる。
日常の一コマをしっかりと味わい自分の内面を見つめている。
お子さんのエピソードが微笑ましかった♪
ばななさんの作品は、いつも身近に寄り添ってくれてる気がします。
『一生のうちで今ほど家でごはんを作ることはないだろうと思う。
育児中のごはんは家族のごはんである。家族をひとつに結ぶひものようなものだと思う。なんでもいいのである。楽しくて、家で食べることができれば』
『思い出はいつまでも心をあたためる』
『紹介してあげたい、好きな人にはおいしいものを食べてもらいたい、わかちあいたい、その気持ちこそがこの世のおいしさを支えているのだと思う』
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図書館でふらっと見つけて借りてきました。私は食にあまり興味がなく、外食よりは自炊でちゃちゃっと派なので食材へのこだわりや店全体を含めての料理を想像すると旅先での素敵なご飯屋さんに行くワクワクを楽しめました。
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ご飯や、ご飯を作る人への愛や尊敬、感謝がつまっていて、
そういう感情を抱いて生活してるなんて素敵だと思った。
私もそういう生活が送りたいけど、
時間とお金の制約があるなかできる気がしない。
少しでも近づけるように、
私のできる範囲で丁寧に暮らしていきたい。
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食べ物にまつわる話
ハワイのフォーのお店に行ってみたいいと思った。
食べることは幸せ
食べることはその時の思い出につながっている。
誰とどこで何食べたということと味の記憶がセットだなと思った。
何か面倒なことを経験すると、その分何かを勉強するようになっているな という一文が印象に残っている。
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ばななさんのエッセイを読んだことがなかったので、
読んでみたが、可もなく不可もなくという感じだった。
ただ、このようなエッセイ集を出すぐらいだから、
食べることは好きなのだろうなと思った。
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元気もりもりになる
わたしも好きなこと、やりたいこと、食べたいものに正直に生きる!チビって呼び方よかった!
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さくさく読める、なんてことのないエッセイ。
だけど、なんてことのないものをサラッとさせつつ味わい深く書けるのは、筆者の書く力の強さだと思う。
自分の周り、とくに同世代にはこんなに食べることを深く考える人はいないなあと思ったりもした。