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紙の本
文字はありません。
2009/06/19 22:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
おふろやさん 西村繁男 福音館書店
絵本です。文字はありません。銭湯風景を絵にしてあります。つまり物語は、読み手がつくるのです。作者は現在62歳、そして、銭湯は減少しました。それに代わって、スーパー銭湯がたくさんできました。1977年の発行です。当時わたしは18歳でした。一人暮らしをしていて、お風呂は2軒の銭湯を銭湯の休日に応じて通い分けていました。
家にお風呂があるということは、当時は珍しかった。小学校2年生の頃は貧しくて、週に2回ぐらいしか銭湯へ行けませんでした。教師から耳垢(あか)が汚いと叱責されたことを覚えています。7歳のこどもにそんなことを言うのは理不尽なことです。
絵本に登場する家族は、おとうさん、おかあさん、あっちゃん(最初は男の子かと思いましたが女の子でした)、そして1歳ぐらいの女の子です。
将来、孫ができたら読み聞かせてあげます。自分で物語をつくるわけですから、どんなお話ができあがるのか楽しみです。
紙の本
会話やお湯の音が聴こえてきそうな本です。
2005/06/27 22:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ろれった - この投稿者のレビュー一覧を見る
”これから、あっちゃんは、おとうさんと おかあさんと
あかちゃんと いっしょに おふろやさんに でかけます。”
文章といえばこれだけ。
あとは着替えてお風呂に入るところから出るところまでを描いた絵本です。
が、遭遇する小事件(?)やお友達との遊ぶ様子などがなんともほほえましい。
銭湯が減少の一途をたどっている昨今、
風呂桶の打つ音や、ご近所さん同士の雑談などが聴こえてきそうな、
大人にとっては妙に懐かしい絵本とも言えます。
セリフも説明も一切ないため、絵の隅々をあれこれつついて、
こどもとの会話が楽しめる、まれにみる素敵な絵本だと思います。
紙の本
絵本です。
2002/05/19 20:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大網さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は絵本です。字はありません。
でも、登場人物の豊かな表情を見れば、子供でも自然にストーリーを推測する事が出来るでしょう。また、細かく描かれた銭湯は子供にはとても興味深いもののようで、読み手があれこれ余計な事を言わずとも、夢中でページを進めています。
そういえば、銭湯も久しく行っていません。「一度、連れて行ってみようかな」という気になってきました。
紙の本
昭和の銭湯を後世に伝える良い絵本
2021/04/21 17:13
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投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字の無い絵本です。子供から高齢者まで、銭湯は世代を超えたふれあいの場でもありました。昭和時代、ずっと銭湯通いだった私には懐かしい。当時は、背中に彫り物のある人ともよく一緒になりましたが、それもちゃんと描かれています。
秋山とも子『ふくのゆのけいちゃん』ともども、昭和の銭湯を後世に伝える良い絵本だと思います。
紙の本
絵だけの絵本。
2015/10/20 01:19
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投稿者:ユエンティエン - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔ながらの銭湯に向かう家族連れ。脱衣場の様子、はしゃぐ子供たち、それをしかるおじいさん…にぎやかな声が聞こえてきそうなほど、細部までしっかりと描かれています。
文章がないので、かえって自由に読み取ることができるのも、この絵本の良いところ。
私は子供のころ、よく母に読んでもらっていました。母が勝手にストーリーを作ってくれるので、いつも違うお話が聞けて楽しかった、思い出の1冊です。
紙の本
もう今はない
2015/10/12 03:27
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投稿者:小林 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今ではもう経験できない、50年ほど前の日本の風呂屋の様子が、暖かい目で子どもの視点に立って、描かれている。ことばのかわりに一つ一つの絵に物語が込められていて、何度見ていてもあきることがない。
今はもうよその子どもを叱ることがなくなり、人と人とのつながりが冷たくなった。刺青を背中にいれた方もいて、あの頃の開放的だった文化がのぞく。
宝物のような1冊。
紙の本
おふろやさんに行きたくなるよ
2002/03/01 14:28
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投稿者:はははよむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おはなしがたくさんつまった、娘の大好きな本(文字は最初のページにしかない)。
小さなあっちゃんが家族4人でお風呂やさんに行くおはなしのまわりで、風呂場にいる人々それぞれのおはなしがあって、それが交わったり、ぶつかったり、守られたり。描く人の目線があったかい。
まだ小さな娘には分からないおはなしも、小さいから目を輝かせてはしゃぐおはなしもある。いつものところでうれしくなったり、違うおはなしに気づいたり、真剣そのもので絵をみつめている。
読んでいるわたしも幼い頃を思い出す。墨色の夜空、暗い夜道をぽつりぽつり照らす街灯、おふろやさんから漏れる白い湯気。お風呂あがりのあっちゃんの家族が帰路につく最後のページに来ると、胸がじんわり熱くなる。