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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮城谷中国戦国時代の作品で伍子胥を主人公にしたもの。物語の後半は范蠡に主人公が交代する。この第一巻は伍氏の受難から始まる。
5巻目以降の早期文庫化を!
2015/12/19 13:40
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投稿者:bugsy - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮城谷さんの書かれている作品ににいては大方読んでいるが、中には筆致のリズム感が平板で躍動感に欠けるものもあるが、こちらの作品については登場人物も魅力的で内容も読んでいてわくわくするものであったが、いいところにさしかかってたところで???5巻目以降はまだ文庫化されてないんですね・・・
生き方を模索してます。
2015/12/17 21:17
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
楚の大夫の子息・伍子胥。王朝で重責を担う父、尊敬できる兄に囲まれ気楽な次男の立場にありながらも父兄の力になるべく自らの力を頼りに生き方を模索します。
若き伍子胥が主として立つまでを鮮烈に描く。
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2013年07月 02/36
春秋戦国時代の楚の「伍子胥」の話。まだ呉に移る前ですが、それまでのくだりで一冊の物語に十分になりそうです。先はまだ長そうですが、実に楽しみ。
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春秋時代でもっとも熱いオトコ・伍子胥。
自らの境遇、楚の将来に悩みながらも、熱い想いを持って前進しようとするチカラ強さがいいね
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主人公は楚出身の伍子胥だが、孫武の戦わずして勝つが学べる物語。
楚は王族が上位を占めるので、人材が育たず改革が進まない。
生涯の敵がいると思えば用心を怠らず倦怠に陥ることがない。
2019/8/6
呉から越に話がうつり、伍子胥の最後、呉の最後までに至る。
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今まで敬遠してた宮城谷昌光作品。少し堅苦しい表現が多いけど、途中からぐいぐい引っぱられるストーリー展開は秀逸!伍子胥の漢気、清々しさに惚れますわ。
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五巻までは五子胥編、六巻からは范蠡編だ。
五子胥編では、楚出身の子胥が父、兄を誅殺され、呉に逃れて、楚に復讐するはなしだが、そんな中でも、孫武と出逢い、これを呉にまねき、闘いに勝っていく様がこ気味良い。復讐は、既に死んでいた楚の王を墓から出して屍に鞭打ってけりをつける。五子胥は、呉王 闔臚に信頼されていたので、楚出身といえども、呉を使って、復讐ができたのである。
范蠡編は、呉越の戦いだが、越王 允常は破棄旺盛で、呉を侵したが、ケガを負い亡くなってしまう。越王 勾践に代わり、こちらは非常に民衆からも慕われていたが、闔臚の後の呉王 夫差となったとき、戦いで負けたため、夫差に囚われ、僕のような生活を強いられた。これになんとか耐え、范蠡などの奔走で国に返ることを許された。その後、勾践は、国を富ますために、10年間無税にするなどし、満を持して呉との闘いにいどむ。その頃、呉は夫差の悪政により、軍も弱くなっており、戦いは圧勝に終わり、復讐をはたしたのである。
全9巻
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文庫本全9巻まとめてのレビュー
春秋時代の中国南方(楚・呉・越)を舞台に展開された物語。
話の大きな軸は二人。
一人は伍子胥であり、もう一人は范蠡。
この時代のこの二人に主な焦点をあてた作品が今までなかったので、
読んでいてとても楽しい。
伍子胥についての大まかな知識は、海音寺潮五郎氏の「孫氏」で読んだことがあるが、
そこにはない伍子胥の生涯や魅力がこの本にある。
呉の公子光や孫武が、伍子胥にとっていかに大切な人であったか。
父親と兄の復讐をなすために、いかに多くの人々と巡り合い、力を貸してもらったか。
伍子胥に人としての魅力があったからこそ運命的な巡り合いがあるし、人として寛容であったからこそ、協力してくれる人もいる。
同じように、越王句践が范蠡にとっていかに大切な人であったか。
范蠡も実家と家族を失うも、やはり『人徳』というものに支えられ、多くの人々と知り合い、幸せにし、そして己の道を進んでいく。
”復讐”から始まる話は古代中国にたくさんある。
古いところでいえば太公望がそうである。
太公望にしろ、伍子胥にしろ、范蠡にしろ、
まずは復讐を成し遂げようとする本人たちが人間としての魅力を備えていないと、協力者も得られないし、何も達成できない。
その意味では「太公望」と似た話の展開ともいえる。
呉越の最終決戦がついに始まるとき…
それは呉の巨人・伍子胥と、越の天才・范蠡の知の対決でもあった。
とにかく一読の価値はある傑作だと思う。
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1〜5巻まで読んでいたのだが、そのあとの巻の発売がなかなかなかったので放していた「湖底の城」
やっと全巻文庫化されたので、あらためて最初から読み直した。春秋時代、呉の軍師、巨人伍子胥の楚時代の若かりし頃の話。あらためて年表を確認したところ、魯の孔丘、斉の晏嬰とほぼ同時期の人物なんだなと思った。
まだ、静かな1巻。これから風雲急を告げる。
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これまで宮城谷作品は人物を通して「徳」というもののあり方がたびたび描かれてきた。
それでは「死屍に鞭打つ」など激越な生涯を送った伍子胥は、いったいどのように描かれるのか、以前から興味があった。
本作はその伍子胥が主人公であり、私にとって待望の作品といえる。
宮城谷作品らしい快男子といえる子胥だったが、まだまだ本巻はこの長編作品の序章という印象である。
「むろん人はことあるごとに、なぜそうなったかをつきとめなければ生きてゆけわけではなく、むしろ原因も理由もあえて無視するか、あるいは推測によって理解したふりをするか、いずれにせよ、人生の大小の起伏の起因を執念深くさぐっていては、まえにすすめない。」『柳陰沢』より。
「正義とは理想のひとつではあるが、家も国もそれを堂々と掲げることができるときは、強い。」『旅立ち』より。
「人材こそ国と家の宝だ。」『剣の勝者』より。
「謎めいたことがわかったあとすこし落胆することがある。知るということのつまらなさをふりかえると、問いの尊さにくらべて答えは卑しいとさえおもってしまう。」『新しい船』より。
「求めなければ、得られないさ」『長い夏』より。
「ひとつ大きな事をおこなうとそれにともなって吉凶あるいは陰陽が同時に生ずるということである。」『長い夏』より。
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ひさびさの宮城谷作品。
春秋時代のマップを見ながら九巻までよろしくお願いします。
「泣かず飛ばず」の語源になった古事がこの時代のものだったことに驚く。
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孫武〈そんぶ〉の言葉である。「あれ?」と思った目敏(ざと)いファンも多いことだろう。『孟嘗君』に登場するのは孫臏〈そんぴん〉で孫武の末裔である。1972年に「孫臏兵法」が発見され、『孫子』の著者は孫武が有力視された。
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