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教師と親のための子どもの問題行動を解決する3ステップ みんなのレビュー
- ロス・W.グリーン (著), 井上 祐紀 (訳), 竹村 文 (訳)
- 税込価格:2,200円(20pt)
- 出版社:日本評論社
- 取扱開始日:2013/07/25
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紙の本
『教師と親のための子どもの問題行動を解決する3ステップ』
2017/06/18 20:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもの問題行動は人の気をひくためでもやる気がないためでもなく
また、あまやかしすぎで不安定な子育ての結果でもない
「すべての問題行動の背景には未解決問題と不足スキルがある」
という視点で、学校で問題行動を起こす子どもたちを支援する方法を
実践にもとづいたストーリー仕立てで提示する
提案されるのは従来の報酬と罰を用いた対処法(プランA)ではなく
CPS(問題解決コラボレーション=プランB)の3ステップ
とりあえず読んでみる
新しい視点の“レンズ”を通して子どもたちを見てみる
提案されているプランBをやってみる
原題は“Lost at School”
原書は2008年、邦訳は2013年刊
“Lost at school”の状態にあるすべての子どもたちと
そうした子どもたちの対応に奮闘するすべての教師と親に
紙の本
子どものせいにしない、子どもと大人の協力による問題解決のために
2013/10/23 15:43
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コウノ・スゥ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもと大人の共同作業による問題解決法=CPS(Collaborative Problem Solving)について解説された訳書。大人にとっての『問題行動』をとってしまう子どもは、そのことで戸惑い、自尊心が傷ついています。どのようなスキルの不足によって『問題行動』に至ってしまうのか、子どもにとって必要なスキルはなにか、どのようにして身につけたらよいのか。子どもと大人の間にあるテーブルに『問題』をぽんと置き、両者の協力によって解決し対処します。子どもだけの責任にせず、また大人が強引に自分の価値観や考えや経験を押し付けることもしません。あくまで『協力』すること。そしてその根底には、自分でもどうにもならない行動によって周囲との軋轢が生じ、葛藤し、傷ついて自信を失っている子どもの気持ちへの共感があります。そのような子どもにとって、問題をぽんと机上に置き、協力を得ながら主体的に『取り組む』という構造は、どんなに安心をもたらすでしょう。教育で、医療で、福祉で、全ての『子ども』の支援に携わる人々、そして子ども時代の躓きで自信を失い『問題』を繰り返す大人の支援に携わる全ての人々に推薦したい良書であり良訳です。
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