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ひさびさの新刊。待ちに待ってました。すぐ買って急いで家に帰った。
で、東海林さだおはますます進化してると思う。今回はもうキレッキレ。こんなにすごかったっけ?と思う場面が何度もあった。もうクラッシュギリギリの攻めというか、でも全然あぶなっかしくないかんじで、ただただ鮮やかなんである。
やっぱり文体だよ。で、神は細部に宿るし。この人が持つリズムとコース取り、最強だ。
年齢じゃないことくらい百も承知だけど、これで76歳はありえない。どれだけの人でも歳をとると大御所感とかどっしり感がでるものだ。だけどこの人はずっとくだらないことでキャッキャ言ってるだけで、年寄りが書いているいう自覚がまったく見られない。話題も、それについての感覚も、古さがまったく感じられない。
声出して笑うところ多すぎたので、個人的ベスト5を挙げておきます。
1.ペットボトルの水を持ち歩く人に対しての執拗な攻撃
2.きな粉をスプーンで食べようとして失敗したときの惨状の記述
3.帝国ホテルのハンバーガーをナイフで切ったときの結果
4.帆立貝の考え方が間違っているところを指摘するくだり
5.八宝菜の8つ目の宝が何かという予想。ひどすぎる。
あと、書き出しもすごい。もうほんとにすごい。たとえば。
「日本には鍋社会という巨大組織が存在する。」
うっかり普通に飲み込んでしまいそうなありえない始まり方。
すごいなー。
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これを読んでから、ワンタンを食べに行ったし、どら焼きなんかしばらく食べ続けましたね。(^^;
後は、コンビーフとミカン缶を食べたいです。(^^
コロッケそばは、けっこう食べるので良しとしましょうか。
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約2年ぶり(’11年11月)以来の「丸かじり」文庫新刊。
内容自体はこれまでとほぼ同じ。'08年頃の内容だけれど、「あ、こんなの話題になったっけなー」などと思い出しながら楽しめる。
文庫版はこれが30冊目とのこと。
何より、表紙イラストの「ある秘密」(って他の方のレビューでとうにネタバレしてますがw)をあとがきで知って、さらに爆笑。
このシリーズ、愛されてるんだなぁ。
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30冊目の丸かじりシリーズ。レモンが不当に高く評価されているとの説には、大笑いした。30冊目の文庫解説となると、ほとんど言い尽くされており、付け加えることなどないようだ。自棄になって、和田誠の東海林さだお風のカバーの絵に、何やってんですか、アンタ方と突っ込んでいる。
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このシリーズの新作を見つけるとついつい手に取ってしまう。本文もさることながら、各話ごとに添えられる挿絵(漫画)も面白い。
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夜更けに読むとおなかが空いてきて困る。加山雄三が干からびていないとぐらついたっていいじゃないか人間だものには爆笑してしまった。電車で読んだらニヤついてしまうので危険。和田誠の表紙絵も東海林さだおのイラストもいいな。
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丸かじりシリーズ30作目。特に楽しかったのは「レモン」「精進料理」「大根千六本の味噌汁」。
精進料理を食べ進めるうちに厨房に怒りを感じていく様子は笑いながら読んだ。
違和感を感じたのは「ししゃも」。ししゃもは生活感あると思いますよ、私は。
MVP: なし
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めったに使わなにのに、切らすと不安になる不思議な調味料
ラー油。
ペットボトルをいちいち蓋をあけて、チビチビ飲む行動への怒り。
「オクラの誤算」「八宝菜よ、わが身を語れ」などタイトル通りの
良い内容もあり、今回は良い出来。
佐藤和歌子の、解説の解説(今までの東海林くん本の
解説を引用)も面白い試み。
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「ペットボトルを持ち歩くなッ」は特に秀逸。
常々思っていたことなのでハゲしく頷いてしまいました。“キュイキュイキュイ”のあの感じ、気になります。
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【食べたくなったもの】
どら焼き⇒「かみくら」のを食べたい!
コンビーフ⇒買ってきちゃいましたw
大根千六本の味噌汁
帝国ホテルのアボカドバーガー
R style by 両口屋是清の あみ焼きだんご
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【丸かじりシリーズもついに30弾!】のんびり屋さんのどら焼きに潜む、自覚なきチラリズム。またしても押し寄せる諸問題に、今日もショージ君はキゼンと立ち向かう!
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読書録「どら焼きの丸かじり」3
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p210より引用
“ 人間というものは不思議な生きもので、
ときとしてほとんど意味のないことに情熱を
傾けることがある。”
目次から抜粋引用
“にょろるワンタン
ラー油をなめたあかん
湯葉という存在
ひじき大出世
オクラの誤算”
漫画家でエッセイストである著者による、
食べ物に関するエッセイ集。
ワンタンのだらしなさからこんにゃくとし
らたきの差分についてまで、ユーモア溢れる
イラストと共に綴られています。
上記の引用は、栗の皮むきの仕上がりにつ
いての一文。
リンゴの皮についても書かれていますが、す
ぐに食べてしまう物の皮のむけ具合なんて、
気にしなくていいはずなのですが…。
意味の無い事に必死になることが、多くの経
済を動かすようになっていて、生きていくこ
とに必要なことからかけ離れていても、生き
ていくことが出来る、ほんとに不思議な世の
中になっていると思います。
文庫版30冊目とのこと、もう何冊読んだか
わかりませんが、安定した面白さを誇るシ
リーズです。
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もう何も書くことはない東海林さだお先生。だってしょうがないじゃない、どれ読んだって大して変わらないんだから。
それでも読んでいると精神が安定してくる効果が有るので、是非日々がなんとなくつまらない人に読んで頂きたい。生きているだけで身の回りには面白い事が転がっている事に気が付くかもしれません。