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現代物理学における、ニュートン力学、アインシュタインの相対性理論に続く「第三の革命」的理論を分かり易く解説します!
2020/02/06 11:39
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、難解な知識を誰にでもわかるように丁寧に解説してくれると大好評の講談社「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は「超弦理論」の入門書です。「超弦理論」と聞いて、すぐに分かる方が少ないと思います。これは物質の基本は「点」ではなく「ひも」であるという考え方で、なかなか難しい理論には違いありません。しかし、この理論は、ニュートンの力学、アインシュタインの相対性理論に続く、時空概念の「第三の革命」の始まりとも言われ、非常に重要な理論なのです。ぜひ、この機会に、この新しい「超弦理論」について学んでみませんか。
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面白かった
2018/05/19 19:09
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投稿者:ドングリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学レベルの理科の知識さえあれば読破できます。読み応えはありますが面白い内容なので飽きずに読み進められるかと思います。
電子書籍
超弦理論とは
2021/03/03 12:31
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
この一冊で超弦理論がわかると言えるほど簡単なわけではないが超弦理論のエッセンスがわかりやすく書いてあり面白い。
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超一流の物理学者がやさしく解説
2017/08/18 17:56
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投稿者:山猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の大栗先生は,未来館で公開された「9次元からきた男」の監修もされた,現役の物理学者.ご自身の専門をわかりやすく解説した本である.なぜ,3次元や4次元や100次元ではなく9次元なのか,という問いに驚くべき答えを示してくれる.
ポピュラーサイエンスが好きな方にはお勧めの一冊.
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超弦理論を少しでも詳しく知りたければ、読むべき一般向けの本
2024/02/02 23:20
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投稿者:YAMATO - この投稿者のレビュー一覧を見る
一般向けの本の中でも、超弦理論の発展の歴史に触れていて俯瞰したように理解できる。数式までは理解できなくても、なるべく詳しく超弦理論について知りたければぜひ読んで欲しい。マニアックな用語も多くて予備知識は必要かもしれないが、超弦理論知りたがりなら、満足するはず。
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2013/8/23 Amazonより届く。
2014/2/7〜2/21
大栗先生の超弦理論。物理学を志して大学に入ったものの才能のなさに断念した自分には縁の無かった超弦理論であるが、流石大栗先生、数式をあまり使わずわかりやすい解説であった。私の昔からの持論に、頭の良い人は比喩が上手い、というものが有るが、金融に例えた話は分かりやすく目ウロコであった。とは言うものの九章あたりからは、話が抽象的過ぎて難しかった。化学にぶたいを移して良かったなぁ。
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重力理論と量子力学を含み,数学的に矛盾のない唯一の理論である超弦理論。もちろん難解で不思議だらけなのだが,大栗先生の明晰な文章で,その合理性と魅力が伝わってくる。なぜ10次元だったり11次元だったりするのか,その理由にも触れてくれていて,理解したとは言えないけれどなんだか納得してしまう。
芽が出ないかに見えた超弦理論が,二度のブレイクスルーによって広く認められるようになっていくさまもドラマチック。この秋に素粒子論のNHKスペシャルを観て感心した人にはおすすめ。
本文縦書きで,数式はほとんど出てこない。ブルーバックス創刊50年にして,表紙も縦書き,という記念すべき本でもあるらしい。
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大栗さんの本は前2冊の新書同様、文系の私でもわかりやすい。あっという間に読んでしまった。ブルバーックスをこの速度で読めるなんて驚き!ブルーバックス創刊50周年で、初の縦書きだそうで、内容とともに記念すべき一冊となったように思う。6月に講座をきいた時にオイラーの公式の解説についていけなかったので、本書に付録として解説が載っていたのはありがたかった。本書では「重力のホログラフィー原理」が比較的わかりやすく書かれており、理解が少し進んだように思う。しばらく時間をおいて再度読んでみたい。
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超弦理論の全体イメージ・意義がわかる本
超弦理論の解説本は何冊も持っていて、その内の何冊かはきちんと読み終わったが、さっぱりわからんというのが結論。高度に数学的で、実験とは遊離したシロモノという印象をもっていた。ただ、持っている本はみな10年以上前の本だった。
ヒッグス粒子が発見され、標準モデルが実験的にもほぼ確立してきた現在・2013年7月に出版された本ということで期待して(先入観は捨てて)読んでみた。
これは凄い本でした。目がクラクラするような感動!
はじめて超弦理論の全体像がわかってきたように思えます。
物理学全体の中での位置づけ、意義のようなものを実感できる。
ただ、著者が超弦理論の専門家なので当然なのだが、ちょっと超弦理論推進側のポジショントークに偏っているような気もする。
とにかく歯切れが良い。したがって意図的に捨てた部分も多いハズ。
内容:
1 標準モデルを超えて 点粒子の問題
2 自然法則の階層性 くりこみ処方の成立と限界
3 点粒子 → 弦理論 → 超弦理論 無限大解消 光子、フェルミオン、重力子
4 世界の次元が決まる (9次元)
5 力の共通原理 ゲージ原理 (金利相場、為替相場、通貨単位と対応させての説明は秀逸)
6 アノマリーの相殺と空間次元のコンパクト化(9次元→3次元)
7 トポロジカルな弦理論 (著者の研究)
8 第二次超弦理論革命 双対性のウェブ、次元が増える
9 空間(次元)は幻想である ブラックホールのエントロピー、重力のホログラフィー原理
10 時間は幻想か 宇宙のはじまり解明への野望
やはり、ブレインが出てくるとわからなくなってくる。
もう少し説明して欲しかった点;
・何をもって「超弦理論」というのか? M理論(の完成形)なのか? 出発点から変わってきているのでわからない。
・超弦理論が正しいと認めるためには、あと何が必要なのか?
・超弦理論から標準モデルの導出はうまくできているのか? 異形のヒッグス場が生まれる必然性などが説明できるのか?
・軌跡の解釈。 同じことになる、区別がつかない 等の記述があるが、どう考えるべきか説明されていない。
まとめ: 超弦理論の絶対的なお勧め本
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最後の方の物理的な内容は正直ついていけなかったが,例え話やそこに辿り着くまでの物理学者たちのエピソードが面白かった
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最近、先端の物理学を解説した新書は沢山あるが、自分がこれまでに読んだ書籍の中では超弦理論について最も突っ込んで書かれていた。
個人的には、超弦理論で規定される次元が9次元である理由についての話が面白かった。
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「重力とは何か」の著者の最新刊であるので、その説明の分かりやすさに期待していたところでしたが、期待に違わず真っ正面から正確さを失わないで分かりやすく説明がなされていた。この分野の一般書としておすすめだと思う。
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宇宙は「ひも」でできているという話を聞いたのは30年くらい前、大学生のころでした。
当時、物理科に籍を置いていた私は、ミクロな世界では、常識に反した不思議なことが起きるという量子力学を習い、実際にトンネル電流を測定する実験を行い、(実感として)確かに素粒子は確率的に世界に存在しているのかもしれないと思うようになっていました。
そんな私でしたが、物質を細かくこまかくしていくと、最後には「ひも」になるとか、世界は26次元でできているといった弦理論については、「そういう数式が当てはまるだけでしょ」って冷ややかな目で見ていました。
そう、10年もしたらこの仮説はもっとよい仮説に置き換わるだろうって。
少なくとも、「ひも」はないよなぁって。
★★★
ところが、本書を読んで何故、点ではなくひも(正確には弦=一次元)でなければならないのか、どうして、空間が9次元(10次元)でないと安定して存在できないのかということが分かったような気になりました(実際は分かってないのですが)。
空間とは何か、時間とは何か、宇宙の初めに何が起こったのか、、、それは、ほんの短い時間しか生きられない人間にとって最大の興味なのではないでしょうか。
難解な話をこんなに分かりやすく説明できる大栗先生に嫉妬すら覚えつつ、、、。
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超弦理論が非常にわかりやすく説明されていて、超弦理論の持つ意味、役割がどういうものなのかイメージできるようになってきた。超弦理論を歴史的経緯とともに紐解いていくことで最終的に、空間、そして時間が幻想であるという大胆な仮説が登場する。一見受け入れがたいこの仮説についても、どうしてそのような仮説が成り立つのかが隙なく説明されていて認めざる得ない。とはいっても分子の振動が温度に繋がるという感覚がようやく受け入れられるようになったぐらいではやはり抵抗がある。分子論のように超弦理論も身近な物になれば受け入れやすくなるのだろうか。
そして大栗先生の本は本当に分かりやすい。分かりやすくするために数式を使わず文章だけで説明している本は多いが、かえって分かりにくくなっているものが多い。しかし本書は文章だけで説明しているのにもかかわらず分かりやすい。やはり大栗先生が超弦理論の最先端の研究者であることが大きいし、何をどうを伝えれば理解してもらえるのかを理解していて、さらには伝えたいという気持ちが分かりやすさにつながっているように思う。
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どこかに感銘を受けたのではなく、書物全体として感銘を受けた。記述が平明かつ本質的。難易度は読み手にもよるが、興味や好奇心が読書の推進力になるのも珍しいかもしれない。科学、物理、数学に対する信頼を培うことに成功しているのも大きな功績だろう。