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気になったので映画を観る前に読了。結構良かった。☆4.5。
何が正しくて、何が間違ってるとか、そんなの誰も分からない。何も間違ってないし正しくもない。ただ最後の良多の決断は、これで良かったんだと思える結果だと思う。子どもを取り換えるなんて、そんな誰も受け入れられないこと無理やりしないで、2家族で一緒に暮らしちゃえばいいのに!って思ってた(もちろんこれも問題はあるだろうけど)。
結局、一緒に暮らした方が「家族」になれるってことかな。私は子持ちじゃないけど、夫婦だって最初は赤の他人、でも暮らしちゃえば家族。子どもも同じなのかも。似るのは顔や体つきで、性格や癖は育った環境に依るもの?なのかな??
これがきっかけで浮き彫りになった良多の欠点。子どもの取り違えなんて起こってはいけないことだけど、良多にとって、自分が良い「夫」や「父」になるために必要なスパイスだったのかも。タイトルはそういう意味で付けられたのかなあと思った。
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福山雅治の隠れファンなので、ミーハー根性で読み始めました。
すみません。泣けました。隣で寝ている息子を抱き締めました。(ちょと 、いやがりました。。。)
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映画公開前に読んだが、登場人物を、福山雅治に、リリー・フランキーに尾野真千子や真木よう子に置き換えて読み進めた。
とても苦しいけど、その中で福山雅治がだんだん人間らしくなっていくさまが1番印象的。
実際に身の回りにこんなことが起きたらどうすべきか、考えてもわからない。
でも、どちらの子どもも大切に思う気持ちは、親だけでなく、関わった全ての人たちの共通の思いだろう。
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学歴、仕事、家庭。すべてを手に入れ、自分は人生の勝ち組だと信じて疑わない良多。ある日、病院からの連絡で、6年間育てた息子は病院で取り違えられた他人の子どもだったことが判明する。血か、共に過ごした時間か。2つの家族に突きつけられる究極の選択。そして、妻との出会い、両親との確執、上司の嘘、かつての恋、子供との時間--。映画の余白を埋めていく、文字で紡がれる、家族それぞれの物語。
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昨日封切になった映画「そして父になる」、カンヌで審査員特別賞に続き、サンセバスチャンでも観客賞のニュースが入って話題の是枝作品。その映画をノベライズしたものなので、本としての評価は置く。
新生児の時に病院で取り違えられた子供を知らずに6歳まで育ててきた2組の家族の物語はよく練られたお話で、二転三転する展開はきっと映画で観ても面白いんだろうなと思いながら、それに合わせて、父や妻や息子らに対する自分の生き方をなぞってみると、なんとも身につまされるというか、微妙に息苦しい。
私なんかも、良多ほどではないにせよ、仕事中心に生きてきて、取り敢えずささやかながらの安定を手に入れたけど、人生を振り返った時、残ったものは何なんだろうと思わぬこともない。
そんな私に家族の存在は大きいのだけど、よくよく考えれば家のことや子育ては全く嫁さんに任せ切りだったなぁと、今更ながらに顧みる。
血だとかしつけだとか論じるよりも、親はなくても子は育つのほうが当てはまりそうで、そう分っているだけ良多よりはマシなのだけど、まあ五十歩百歩と言えないこともない。
父のようになりたくなかった男が、その影を振り切るためにしゃにむに働いて、父を超え、父とは違った人生を歩めたと思っていたところが、事件をきっかけに、嫌っていた父のようにしか生きてこれなかったと思い知らされるところが切ないよねぇ。それでなくても鏡に映る自分の姿に血の濃さを思い知らされるのにさぁ。
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六年間育てた子が自分の子じゃなかった。
その事実は、弁護士を通じて、たんたんと伝えられ、遺伝子検査しても、「親子とは認められない」とその一文だけで突きつけられる。
子の交換。
時間が経てば経つほど抗えない血。
親子の絆。
葛藤。
心の傷。
圧倒され、引き込まれ、あっという間に読了。
親が子に育てられて行く様子も読み応えあり。
読んでよかった。
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通勤電車で泣きました。 ただただ涙がこぼれました。 自分も父親であり、自分が父親として未熟で悩んでいることもあり…。(P335のシーン) ネタバレにも程度がありますので、詳細は書けませんが、深くてずどーん、となりました。 イケイケの良多役の福山さん、いろんなものを捨てながらも自分に厳しく他人に厳しく戦ってきて、突然の結果として受け入れなければならない状況に。 「なんでなんだろうな?」という一言のコメントが、ある意味ものすごく響きました。
この本を読んでよっしゃ明日もガンバろう、とまっすぐな力を得られるということはなかったですが、改めて子供たちとより触れ合っていこう、と思いました。 ちょっぴり複雑でしたが、やはり気張って生きてきた良多が変わるシーンが心に残りました。
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絆をつくるのは、血か、それとも、共に過ごした時間か…
難しいテーマでしたが、家族について考えながら読むことができました☆
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何が正しくて、何が間違っているのかではなく、どれも正しくて、どれも間違っていない。登場人物全ての心の襞を知りたくなる。
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映画を見てから読もうか散々迷ったけれど結局、待ちきれなくて読了。しかも、一気読み。
二人の母親の気持ちを思うと読んでいてすごく苦しくなった。
最近、子育てにちょっと疲れ気味だったけど読み終えた後に我が子がものすごくいとおしいく思えた。早く映画が見たいなぁ。
2013,10,6追記。
ノベライズ本を読んでから映画を見に行って良かった。映画は風景が綺麗に描かれていたけれど細かい心情や背景などはちょっと物足りなさがあった。
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映画を観る前に読んだ。取り違えを知り、悩み、乗り越えていく両家族の感情が良く描かれてて面白かった。ノベライズだからなのか、少し説明的な文章かもしれないけど、気にならなかったな。光の差し込むようなラスト。
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【映画】
そして父になる
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
出演:
福山雅治
尾野真千子
リリー・フランキー
真木よう子
上映時間:121分
配給:GAGA
参考文献:
「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」奥野修司著、文藝春秋 (2002/10)
上映開始:2013年9月24日(火)
観賞日:2013年9月25日(水)
上映館:渋谷シネパレス
赤ちゃん取り違え事件を元にした映画です。
もうすぐ小学校に入る男の子が実の子ではなく、出産した病院で取り違えられていたというのです。病院からの連絡でわかりました。
実の子を育ててきた相手の家族と病院の仲介で会いました。相手の家族には3人子供がおり、その長男でした。その子の血液検査で、両親との組み合わせでは、あり得ない血液型だったので判明しました。
改めて二組の両親と二人の子どものDNA鑑定が行われ、取り違えが確認されました。
取り違えの原因は、わかりましたが、子どもたちをどうするかが問題です。
いままで育ててきた子供をそのまま育てるのか。血のつながりを重視して取り替えるのか。
二組の夫婦で合意のうえ、週末ごとに子供を取り替えてなじませたうえ、取り替えることにしました。
ある時点で、二組の夫婦と子供たちで河原でのバーベキューパーティをしたうえ、子どもを交換し、もう往き来はしないことにしました。
うまく行くのでしょうか?それは、見てのお楽しみということで。
福山さんは、野々村家、リリー・フランキーさんは、斎木家です。
野々村家の場合は、血液型では特に問題ありませんでした。
取り違えが判明した後、野々村家では、母親なのにどうして子どもが取り違えられたのに、気がつかなかったんだと責めたりするのですが、実際問題、何か目立った特徴がなかったらちょっと気がつかないと思います。
映画では、何も触れていなかったけど気になったのは、子どもの名前をどうするのかということです。映画では、育てる中で使っていた名前をそのまま使っていました。
戸籍上は、実の子のつもりでつけた名前だし、実の子が戻ってきたら、育ての子を読んでいた名前を実の子を呼ぶのに使うべきなのではないでしょうか。
学校では、どうするのでしょうか。転校生にするのでしょうか。名前はそのままで人だけ入れかえるのでしょうか。
親子とは何か、子育てとは何かについて考えされられる映画でした。
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ノベライズってほとんど買ったことないんだけど… 映画観たら細かい部分に神経使ってるなと思い、もっと奥を感じてみたくなった次第。映画で気になったことはだいたい解決したけど、細部まで書きすぎの感はある。
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小説ではなく、映画をみた。
大好きな是枝作品。それだけで評価が甘くなってしまう。
現実では100 %血縁が選ばれるという事実が驚きだった。取り違えがあった時代背景として、生きていくのに精一杯な中、家系を持続させていくことが常識とされ、また、兄弟が大勢で、家族格差もそれほどでなく、結局、成人する頃には自分の力で生きていかなければならない社会では、親(特に母親)や子供のセンチメンタルな感情で物事が決定されなかったからではないか。今この時代に、情に深い女性が6年間の愛情を手放すとは思えない。そして、その女性の意見を棄却できる男性が多いとも思えない。おそらく問題となるのは、事実を知ったあとに親が子に今まで通りの愛情を持たなくなったり、夫婦仲が悪くなったり、その後の子供の行動をトラウマなどと評価されたり、マスコミがここぞとネタにしたりなのではないだろうか?と考えてしまい、「子供取り違え」に対する自分が描くストーリーはこの映画とは異なる。それはそれ。
どちらの夫婦の感情も丁寧に表現されているし、相変わらず子供が
素敵すぎる。ベストナチュラル賞はもちろん弟君。間の悪い感じとか笑顔とか天使すぎる。福山演じる良多(いつもこの名前だよね?)が父性に目覚めていく過程がまた心を強く打つ。写真のくだりはベタだけど泣いて震えてしまった。終わり方の曖昧さもいつもの余韻で観る者を唸らせる。切なくて温かい涙を流させてもらった。満足。
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我が子が血が通わないなんて・・・
6年間の生活で培ってきた絆はそう簡単には切り離せまい。
父として、息子にどのように接してきたのか、どうあるべきだったのかを考えさせられる。
感動のシーンもあり、将来へのエールありお薦めの1冊!!
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映画の公開を心待ちにしていたら
娘がノベライズ本を持って帰ってきた。
映画が先か、本が先か??
迷ったけれど。。。
手元にあれば、待ちきれない!!
本が先になった!!
公開日初日に映画も観にいった。
登場人物のだれからの目線でも読み進められる物語
私は良多の目線で読み進めていました。
都会のエリート一家、仕事のできる男、子どもは小学受験組
しつけは厳しく!!
恵まれた環境は、あたしの理想なのかも??
(実際、子どもを中高一貫校に入れ、
育ちが良いわけでもないのに
普通以上の生活、いや、普通の上を目指し
見せかけエリート家庭の我が家)
でも、良多目線で読みながら、雄太に感情移入して
人間は本来、飾りのない雄太のような自然体が本当なのでは??
時々、雄太派になっている自分がいました。
良多が変化していくように、
私の気持ちも揺れ動き色々考えさせられました。
順風満帆と思っていた良多の上司の裏切り
良多の生い立ちに触れられる後半部、
良多の強さの裏の弱さを垣間みました。
そして、映画では。。。
良多の継母との関係が映像を通すことで
私の中にぐっとくいこんで
親子は血なのか
親子は絆(育った環境)なのか
継母に電話する場面から
涙がじわじわと。。。。
ラストは・・
このまま、実の子との生活を続けるのか
6年間の愛情をとりもとにもどるのか??
はっきりしないまま。。
結局、どちらが良いなんて、決められない問題なんですよね
いずれにせよ。
良多は、父として成長し、最高の父へと歩み出したのですよね。