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文庫本化で再読。単行本のときにも感じたが、物語の引っ張っているのは王子であり、王子がたまたま新幹線に乗っていなければ話はここまで複雑には成っていない。王子というキャラは一般人にとっては非常に不快にさせる存在であり、単行本のときにはそういう否定的な捉え方しかできなかったが、文庫本で改めて読むと、ソマリアで虐殺のメカニズムから人を縛る方策を実践していくというプロセスのありようこそが、作者の言いたかったことなのかも知れないと思われ、やはり王子の存在は必然だったのだろうと思われる。こういう怖い一般人である王子に比べ、殺し屋達は殺しというタブーは超越しているものの、人の在り様としてはいたって普通に描かれていることも、作者が意図してのことであろう。
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2013/12読了。
本当は今日はたまりに溜まった掃除洗濯片付けをしなきゃいけなかったのに、読み出したら止まらずに気づけば5時間ぶっ通しで読んでしまうことに。
面白い!これまで読んだ伊坂作品で一番と言えるくらい物語にのめり込んでしまいました。新幹線の中で登場人物は殺し屋ばかりという奇妙なシチュエーションの中、いつも通り色んな伏線が回収されていく展開は見事です。
でも塾の先生の正体だけはよく分からず…、グラスホッパー先に読んだ方が良かったか。
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読み終わるのがもったいないぐらい面白かった。
王子に不快感・嫌悪感しかなく、イライラしっぱなしだったのに、読後感は爽やか。スカッとした。ハードボイルドな木村夫婦と蜜柑・檸檬コンビのおかげか。
天道虫が愛さずにはいられないキャラだった^^; 緊迫した雰囲気の中、クスッと笑えるところには彼がいた気がする。
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グラスホッパーに続けて読んだらもっとおもしろかったのかも。
蜜柑と檸檬、いいキャラだったな。
残念。
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蜜柑と檸檬と七尾のやりとりとか七尾とまりあちゃんのやりとりとか相変わらずのテンポは読んでて凄く楽しかったけれど今回は王子の悪が強すぎてちょっと引くほどだった。最後もどうなったかは想像にお任せしますなので不完全燃焼な気分です。悪い事をするのに年齢は関係ないし、大人と子供で区切るのも何だか違うような。王子がいたらすぐに従順にされちゃいますねきっと。
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文庫化にあたり本編に加え、登場人物の男の本編以前の内容である作品「ついていないから笑う」が収録されている。
もちろん追加されたエピソードもよかったが、それ以上に佐々木敦さんの解説が非常に良かった。
まさに伊坂幸太郎さんの描く作品のテーマ性に言及していておもしろい見解を広げてくれている。
伊坂さんファンは一読の価値がある解説だと感じた。
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グラスホッパーで、伊坂にはまったけど、期待を裏切らない続編です。キャラの個性が強くて、一番好きになったのは、やっぱりてんとう虫こと七尾だな。
久々にグラスホッパーを引っ張り出すかな。
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いやーやっぱりおもしろかったなぁ。
長編だけど一気読みでした。グラスホッパーの続編と知らずに読み始めたけど、すぐに続編だとわかった。
巻末の短編も含めてほんとおもしろい。グラスホッパーをまた読もうと思う。
悪なんだけど、殺し屋の話だけど、最後スカッとする!七尾の存在がいいですね。
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201309/重くてダークなテーマなのに、こんなにも軽妙でテンポよく読めてしまう。後半に向け、わーっと収束していく伊坂節が炸裂。
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先の展開を知りたくなって読むのを止めれなくなる。
こういう群像劇大好きです。
でも、読み終わってみるとちょっと物足りなさを感じる部分も。
シリーズ化して欲しいな。
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分厚い本があっという間やったなぁ。
それにしても、デビュー作以来、伊坂さんの作品には強烈な悪役が登場するけど、本作の悪役は一際腹の立つ、そして恐ろしい奴やった。
その悪役と何人(何組!?)もの殺し屋達が入り組んで、強烈にハラハラする面白い物語になっていた。
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直近でバイバイ・ブラックバードを読んでちょっとガッカリしてたけど、これぞ、伊坂ワールド!って感じでした☆
スピード感とストーリーの展開、人物相関の描写が絶妙^ ^
時間をおいてまた読みたいです。
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本編のほとんどが新幹線の中での出来事。たった2時間30分の間にとんでもないことが連続で起こる!疾走する物語に重いテーマを持ち込む、“これぞ伊坂幸太郎”という代名詞的な作品。こういうの待ってました。
グラスホッパーの続編だけど、殺し屋さんがたくさん出てくるんだけど、言わんとすることはまた違って本作だけでも楽しめる。
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「グラスホッパー」を読んだのがかなり前で、なぜこちらを読まずにいたのか覚えていないし、内容もほとんど思い出せないけれど、「マリアビートル」単体で十分に面白い。”グラスホッパーの続編”的な立ち位置の作品なのだろうが、伊坂作品でキャラクターがリンクするのはよくあることだし、個人的には1作品ずつ独立してお勧めしたい。どちらを先に読んでも問題ないし。
久しぶりの伊坂作品だったのだが、やはり面白い。うなるくらい面白い。シニカルで緻密で、テンポもいい。ほとんど一気読みだった。
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久しぶりに面白い伊坂小説だった!伊坂さんはもう短篇か殺し屋群像劇書いていればいいんじゃないだろうかw