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昭和初期を舞台にしたサスペンス風味の恋愛小説。
柳広司だからミステリっぽい方向に向かうのかと思って読み進めていたが、寧ろ恋愛や生き方の方に重点が置かれており、ミステリ要素は薄い。一応、殺人事件は発生するし、よく解らない行動に出る登場人物はいるにはいるが、読み慣れている読者ならだいたい予想がついてしまう。
特に謎解きを目当てにしなくても充分に面白いので、ラブロマンスちょっとサスペンス、ぐらいの気持ちで普通に楽しんだ方がいいかもしれない。
難点というかなんというか、主人公の名前が『キヨアキ』なので、どうしても読んでると『清顕』の方が浮かんで困るw
だって華族様のラブロマンスだし、キヨアキだし、ねぇw
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ロマンスといえばロマンスの神様。
ロマンスの神様といえば広瀬香美。
広瀬香美といえば大沢たかお。
大沢たかおといえば星の金貨。
星の金貨といえば三角関係。
そう、この小説はなんだか漱石の「こころ」みたいな三角関係を彷彿とさせる。
戦前帝都の華族たちを巻き込むミステリー。
スピード感あって伏線もうまくまとめあげたが、主人公の心理的な移り変わりがいまいち分かりにくい。身分に対するコンプレックスを、話の軸に寄せきれていない気がしました。
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面白かった。時代の雰囲気、香りまでもが感じられるほど世界にどっぷりハマらせてくれる。どきどきしながらページをめくった。ロマンスは残酷なものなのだと久しぶりに深く思った作品。
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この人の書く作品って、ものすごくストイックな、冷たい人々ばかりが出てくるのが多かったように思うけど、これは、違った。甘くて・・・エロい(笑)。直接的なエロい描写なんてないけど、言葉の端々から、抑圧されたエロさ・・・違うな、「色気」と言えば良いのか。ストーリー展開のドキドキと、色気のドキドキ、二重でドキドキしてしまった。
秀作!
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途中まで、先のわからないかんじでおもしろかったが・・・。
20章あたりから違った意味で「わからん」かんじに。
主人公自身の「決心」がよくわからん。
そして最初に起こった「事件」の謎解きも、なんだかな・・・。
昭和初期、華族社会という舞台設定は好きだったけど。
後半が自分としては「はまらなかった」のが残念。
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華族、軍人そして市民の係る哀しいストーリーですが、キャラクター設定や時代背景など好きなパターンだけにサラッと終わってしまう物足りなさがなんとも言えず・・・な感じです。
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【ミステリとロマンスの華麗なる融合】退廃と享楽に彩られた昭和の華族社会で、秘かに葬られた恋――。傑作『ジョーカー・ゲーム』を軽々と超えた、著者の新たな代表作。
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・あらすじ
こんな高貴な人が実はこんなこと考えてましたって話
・かんそう
こういうの好き。貴族っぽい話が面白い。出てくる小物が素敵。緑のお酒のみたい。
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思っていたのとは少し違ったが、柳広司らしい、読みやすくてさっぱりした物語だと思った。ロマンス、はそれでもまだ私には難解な言葉であった。
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ロシア人の血を引く子爵・麻倉清彬は、殺人容疑をかけられた親友に呼び出される。それが全ての事件のはじまりだった…。華族社会での殺人事件と共産主義活動家の摘発、そして、禁断の恋を描く。
柳広司だからこのタイトルでもミステリーだろうと勝手に思っていたら、その期待は裏切られた。時代は大正と昭和の違いはあるものの、華族社会の雰囲気、主人公の「キヨアキ」という名前から、むかし読んだ三島由紀夫の「春の雪」を思い出した。
(C)
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柳広司さんの作品=スピード感や未知の世界の内幕暴露的なもの を思い描いていましたので、ちょっと残念でした。
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昭和初期の風俗描写がすごく好き。眉目秀麗なロシア人クオーターの華族と凛々しい軍人の組み合わせはテンション上がる。スパイの打診拒否したように、清彬はやや消極的で、それ故にあまり物語が動いていない気がする。「雁字搦めになり身動きが取れない」ということですかね。状況に振り回されながらも淡々と立ち回っていくスタンスは好き。クールでかっこいい。現代とは違うありとあらゆるしがらみ、社会情勢のために、メインキャラクターが誰も幸せにならないのは悲しい。終盤の展開がやや唐突過ぎでは??と思ったけど…うーん………
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大正・昭和初期の好きな時代の話。
登場人物がイメージしやすい
でもトリックとか期待していると拍子抜けかも。
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読み始めて、そういえば昔読んだな、と思いつつ再読。
あっという間に読めるテンポ、そしてちょっとした謎解き、この作者の本は安定感ありますね。
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期待していたような「カッコイイ」主人公でもなかったし、大好きな時代なのに魅力的な描写が少なかった。残念。