寵辱カリビアンハーレム みんなのレビュー

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投稿者：NATSU　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

華藤えれな『寵辱カリビアンハーレム』
ハッチャケたタイトルに反して、DEAの情報屋にして殺し屋というシリアスな職業の主人公。内容もどシリアスなまま進行し、トラウマカプの生死を賭けた駆け引きが繰り広げられたりと、世紀末救世主伝説に笑う隙もない。
酸いも甘いも噛み分けたように嘯く主人公が、青臭い信念や理想を掲げるピュアさを持っていたり、屈辱に不屈の闘志を燃やしつつどこか飄々としていたり、実態の掴めない王子様に一々翻弄される素直さも可愛い。
それはともかく文章が・・・似たようなペンネームの別人と勘違いしたのかと思った。
まるで推敲前のような適当さで、いつもの美しく華やかな表現力も皆無。
中盤とラストのハネムーンエッチだけは気合が入っていたものの、それ以外の部分は急ぎすぎだったりいい加減に流してあったり、BLとしては正しいのかも知れないけれど、他の著作と比べると物足りないと言わざるを得ない。
アイスペールだかワインクーラー(恐らく)だかをアイスバケツってしつこく記述したりとか、色々ガッカリ過ぎる。

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投稿者：沢田　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ターゲットに近づくため護衛として潜入した凄腕の殺し屋が、逆に捕らえられてしまうという話。
タイトルよりもずっと硬派な幕開けでしたが、セレブできらびやかな要素もしっかりあるうえ、恋人になってからの後半はロマンチック、個人的には好みのお話でした。
ハーレクイン展開でも受けがナヨナヨしてなくて男らしいのが良かったですね。
二人とも家族を失い壊れかけた心を、お互いの存在で修復し合う関係も良かったです。