紙の本
勇気と希望が得られる。英国人記者から日本人へのエールである。
2014/06/16 00:11
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ooparts2000 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスで生まれ育った著者は、「日本人は野蛮で残酷な民族」と聞かされたと告白している。彼は昭和39年に「フィナンシャル・タイムズ」東京支局の初代支局長として赴任した。以来50年にわたって日本に住み、文化に触れ、日本人を観察してきた結果、連合国側によって作られた歴史観は誤りであったと断言しているのがこの本である。
かつて世界は欧米列強による植民地支配の元にあった。そんななか新興勢力の有色人種の日本が勢力を拡大していったのだから欧米は面白くない。日本を追い詰め戦端を開かせたのも計画的。戦勝するとその憂さ晴らしというより復讐をしたのが「東京裁判」だったと言う。東京裁判のウェッブ裁判長もオーストラリアに帰ったあと「あの裁判は誤っていた。」と語っていたという。
植民地支配とは植民地から利益を貪り尽くすのが目的だから、その国の人々の暮らしがよくなるようなことは考えない。鉄道をひいたり教育システムを作ったりしない。奪うだけなのだ。
それに対して日本はどうだったか。街を整備し衛生的にし、鉄道を敷いた。青年を集め軍事教練をし、民族が結集する組織を全国につくり、近代組織の経営方法を教えた。自国の資本を持ち出し投資しているのだ。植民地支配とは真逆だったわけだ。
「日本の植民地支配は・・・」と言われると日本人はいつも卑屈になっていた。そんな必要は無いのだ。
この本で特に紹介したい章は下記だ。
第2章 日本だけが戦争犯罪国家なのか。
第5章 蒋介石、毛沢東も否定した「南京大虐殺」
第7章 日本はアジアの希望の光
そして終章へとつながる。ここでは韓国の態度は日本への劣等感からくること、そして日本の憲法はたった1週間で作られたこと。占領下での憲法強要は国際法違反であること、そのスタッフには健保の専門家がいなかったことも暴露している。
日本人は「平和憲法」と呼んでいるが、前文をよく読んでみればいい。「日本国民はその安全をアメリカにゆだねる。」と約束させられているのだ。こんなものを後生大事にしている限り日本はまだ独立国ではないのだ。
日本人以上に日本を理解し、日本の正しさと気高い志を理解している著者は日本人に目覚めて欲しいのだ。そうだ、卑屈になる必要なんて無い。本当の歴史を知り堂々と胸を張って行こうではないか。独立国の国民として。
紙の本
英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄(祥伝社新書)
2014/08/24 13:49
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:heckelfg - この投稿者のレビュー一覧を見る
謂れの無い事で「悪」にされた日本を援護する本である。
United Nations(国連)は太平洋戦争とGHQに改めさせられた大東亜戦争時の「連合国」の事で、未だに「日本憎し」の輩の巣である。その中でさえ無能と評される韓国人の事務総長を筆頭に「敵国条項」を破棄する気配も無い。日本人ではないジャーナリストで、反日メディアでも働いた筆者が述べる事の影響は少なくあるまい。反日メディアの一つ共同通信はそれを恐れて「日本語の分からない著者に無断で書き換えがあった」という事実無根の配信をした。捏造である。本書を読めば分かるが、著者はそうした記者以上に日本語に通じている。
客観的な観察者の評は得難く貴重である。これが一読を勧める訳だ。
紙の本
敗戦後遺症
2020/11/03 18:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
積読本消化。『原爆投下は有色人種による植民地奪取の屈辱に対する復讐。敗戦後、日本悪玉論や野蛮で残虐な日本人像が流布。慰安婦や南京大虐殺は、日本人が中韓に働きかけて問題化され、今や両国にプロパガンダとして使われている。日中、日韓関係を歪めてきたのは、日本が卑屈になって、不必要に腰をかがめてきたことが原因。この問題をどうするかは日本人が考えなくてはならない。』マスコミや進歩的文化人は、今も中韓には頭を下げ続けるべきと考えているようですが、一般の人たちは、ようやくその呪縛が解けつつあるのではないでしょうか。
私の叔父の義父は、あの南京の戦闘で足を負傷して帰ってきたとのこと。その叔父の義父は「南京で戦闘があったのは事実だが、中国軍に奇襲され戦闘となったものであり、決して大虐殺といったものではなかった。また戦争規模も「30万人」もの犠牲者が出るようなものではなかった」と話していたとのことです。このように生き証人がいたのに、何故当時の政府はきちんと反論しなかったのでしょうか。慰安婦問題もそうですが、敗戦後遺症により真正面から議論することなく土下座し続けたことが、いまだに国益を害しています。
紙の本
なるほど
2014/06/08 22:11
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投稿者:NEKOBY - この投稿者のレビュー一覧を見る
「やはりそういう状況があったのか…」がわかる作品でした。
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著者と三島由紀夫との交流を描いた部分の方が、内容としてはむしろ濃い。
帯にあるような著者の歴史観がなぜ変わったのか、の部分や、題名の連合国戦勝史観の虚妄についてはあっさりとした印象(というよりも著者の中では詳細に述べるまでもない常識か)で、それを期待するとややはずされる。
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日本が正しかった事を、簡明に主張してくれている。英国人が著している事はある意味重要。ただ、日本の重鎮に会ったという自慢話は余計では。
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そう。第二次世界大戦までは「人種差別」との戦いだったと思えば、すべての見方が変わるよね。
中国と韓国はそのときの自分たちがどうだったかを
見直せばもう少し自省すると思うねー。
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改めて、国際社会での関係づくりの困難さがわかった気がする。1個人の意見ではあるが、歴史的見解として、客観性も十分にあると考える。
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2014/08/22:読了
新聞切り抜きのURL
http://kimuramasahiko.blog.fc2.com/blog-entry-1128.html
目次
大きな目次としては:
[目次]
第1章 故郷イギリスで見たアメリカ軍の戦車
第2章 日本だけが戦争犯罪国家なのか?
第3章 三島由紀夫が死を賭して問うたもの
第4章 橋下市長の記者会見と慰安婦問題
第5章 蒋介石、毛沢東も否定した「南京大虐殺」
第6章 『英霊の聲』とは何だったか
第7章 日本はアジアの希望の光
第8章 私が会ったアジアのリーダーたち
第9章 私の心に残る人々
終章 日本人は日本を見直そう
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年5月15日(木曜日)
通巻第4231号
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共同通信が歪曲報道
事実をねじ曲げ、意図的に誤解をばらまく狡猾な手法
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ヘンリー・ストークス著『英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄』に対する共同通信の歪曲・虚偽報道を糺す
大きな反響を呼んでいる本書は既に10万部を突破するベストセラーになっている。ところがこれを貶めようとする悪質な記事が共同通信によって配信された。日本軍による「『南京大虐殺』はなかった」と主張した部分は、著者に無断で翻訳者が書き加えていたことが8日明らかになった、というのである。
しかし、これは取材者がインタビューの中で日本語を誤解を与える形で、ストークス氏に伝えて、言ってみれば揚げ足取りにより、こんな歪曲報道をしたことが明らかとなったのである。
詳細は非公開メモ
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第2次世界大戦戦勝国が支配する国連。なかでも安保理の常任理事国に日本が加わることは当分のあいだ無いだろう。日本は敗戦国なのだから。しかしながら日本からの主張をもっと行うべきという著者の言葉には勇気づけられる。ただ著者も交友関係からもみられるように政財界の一部の見解に強く影響を受けていて、そのままでは受け入れられない引っ掛かりをかんじてしまう。
ところで、白洲次郎はヤな奴だというくだりには、ああやっぱりなと . . . 。
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1964年フィナンシャル・タイムズ東京支局長を皮切りに、ザ・タイムズ東京支局長、ニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任した英国人ジャーナリストH.S.ストークス氏が、米国を中心とした連合国戦勝史観によって作られた事実のように語られる日本の伝説について、ひとつひとつ丹念に根拠を示しながら虚構であることを証明している。
本書で丹念にその虚構が指摘されているのは、東京裁判で積み上げられる戦争犯罪国家日本、南京大虐殺、慰安婦、さらに光州事件、金大中...そして、隠蔽され葬り去られている事実の例示としては、ドイツの迫害から逃れシベリア鉄道経由で満州国に入国を求めたユダヤ人2万人を、ドイツ外務省の強固な抗議にも屈せず「当然な人道上の配慮」として受け入れた(元)戦犯東条英機の姿など。
1938年イギリス生まれのストークス氏は、第二次世界大戦中に幼少期を過ごし、アジアの植民地を次々と解放し、大英帝国の崩壊をもたらした日本を憎み育ってきた。しかし、戦後ジャーナリストとして赴任した日本においてジャーナリストとして冷静に物事を見聞きし、さらに証拠を積み上げることによって、世界の大マスコミがいかにいくつかのできごと、もしくはなかったこと(?)を利用し反日宣伝攻作に利用してきたことに気づく。
日本のように戦勝国に隷属はしていないが、戦後パクス・アメリカーナともいわれる世界で、英国がアメリカに従属する立場であった立場が、その判断に影響していたのではないだろうか。
原発事故報道では嘘ばかりついていると大マスコミの報道を批判する人が、同じそのキャンペーンであるその他の報道について、なぜ大マスコミの報道を信じるのか、わけがわからない。
原発事故報道等において、日本外国特派員協会での発表、質疑応答が、日本の記者クラブ報道と食い違うように思えたことは記憶に新しい。しかし、外国記者であってもさらに情報は操作されうるという重要な指摘も、外国人記者クラブの主要なメンバーでもあった筆者は認めている。
さらに、いみじくも著者は前書きでこう述べている。「もう一つ私が声を大にして言いたいのは「南京」にせよ「靖国参拝問題」にせよ「慰安婦」にせよ、現在懸案になっている問題のほとんどは、日本人の側から中国や韓国に嗾けて、問題にしてもらったのが事実だということだ。」
これらの問題についてどう判断し行動するかは、私たち日本人次第であり、今後丹念に真実を証明し、訴え続けていかなければならないのも、私たち日本人である。
どんな非常識であったにせよ、一時的にであっても一国の総理大臣、官房長官がしてしまったこと、言ってしまった事は重い。原発事故対応をみても、国民が背負ってしまう負債の大きさは非常に大きいものであることがわかる。その間違った行為、歴史を正す努力をし続ける必要があると思う。
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三島由紀夫やアジアの指導者達との交流を書いたページの方が多く、タイトルから想像する内容を期待すると少し宛が外れます。
東京裁判で日本を裁く側であった英国人であり、日本を知るまで、連語国の史観を信じていた作者の言葉には説得力があります。
なるべく公平に太平洋戦争を見ようとしても、連合国の史観に縛られている自身に気がつき驚きました。
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「大東亜戦争(太平洋戦争)は、アジア諸国の西洋植民地からの解放が大義名分だった」と、日本人が言えば「戦争を美化している」、「軍国主義の復活」と誤解・歪曲されてしまうが、戦勝国側のイギリス人が言っていることに意味はあるだろう。
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50年も日本に住んでるイギリス人記者の書いた本。前半の内容はいわゆる大東亜戦争について日本の保守派が描く内容を簡単にまとめた感じ。日本人でなくイギリス人が語っているところがミソなんだろうけど、50年も日本に住んでるし、三島由紀夫と親しかったりで、かなり右な日本人みたいなもんかな。それに、前半の内容はほとんど自分で調べたことではなくて、人から教えてもらったなどの紹介。後半は、自分が取材して会った大物達の印象など体験記があってそちらは興味深いけど、どれも内容が薄い。思わせぶりな記述に留まって種明かしがなかったり。もうちょっとそれぞれしっかり書いてくれると面白かったと思う。
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この作品が扱っている出来事は,とても地理的な範囲が広いとともに,時間軸でも長いものです。それだけ,いろんな見方ができると思います。それについて読んで,知り,考えることは大切だと思って読んでいました。
話題が少し多岐にわたっていて,もう少し詳しく書いて欲しいと思った項目もいくつかありますので,そこは残念です。