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煽りの割にはライトに読める時代小説。勇気とはなにか?本当に大切なものはなにか?読後感もよく爽やかな終わり方だった。七十郎はじめ、仲間たちも皆格好いい。
が、書評はどう見ても大袈裟すぎると思う。面白かったが別に泣けるシーンはなかったように思うけども…
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L
川止めされた数日の間に繰り広げれる藩一番の臆病者と村の再建のために盗人となった者たちの関わり合い。
最後、有る意味期待通りで有る意味期待を裏切られる感じ。それもこれも清々しい上にほっこり。
まだ18歳の主人公が経験するには重すぎる使命と18歳の経験未熟な主人公だからこその純粋さと潔癖。みたいな。
こんなこと経験したら全てを悟った若年寄りになりそう。
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葉室さんの新刊のペースに付いていけず、すっかり疎遠になっていたが、久々に読んで改めて好きになった!
読了後は爽快感。ただし、主人公のサクセスストーリーに重きがおかれていて、いささか軽くも感じる。
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葉室麟らしくない作品だなぁというのが読後の第一印象。
今まで読んできた葉室作品のような重厚さがない、やや読みづらい感のあった歴史背景の解説もないし、登場人物たちの背負っているものの重さとそれに反比例するかのような爽やかな生き様ってのもない。正直なところ葉室作品の中では凡庸な出来だという感触は否めない。
ただし葉室作品らしくないからこその、読みやすさ、物語の単純明快さや、登場人物たちの生き生きとした仕種が良い。
葉室麟が台本を書いた「新喜劇」的な分かり易さがこの作品のキモだと思うし、俺はそういうの決して嫌いではないので、凡庸な作品と斬ったわりには好評価。
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「川あけ。日が暮れて、あたりが暗くなっても川は白く輝いている」
藩一番の臆病者 伊藤七十郎が弱くて強い人に成長していく。良い事がなくても、人の心には光が残っている。
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主人公が気弱なタイプで武芸に秀でていないという珍しいタイプ。そんな人物がどうやって暗殺の任務を全うするのか?さらりと読めて楽しめる時代小説です。
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蜩ノ記を読んでからのこの作品なので、重厚感は確かにない作品でした。でもエンターテイメント性はあったように思います。藩一番の臆病者とそしられてきた七十郎がなんと刺客に選ばれた!というところから、暗殺に成功するところまでのすったもんだを描いています。
強さとはなんだろう、人と比べることではなくて、自分に打ち勝つ勇気を持てることが本当の強さなのかもしれない。
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葉室麟で「蜩の記」「銀漢の賦」に続いて読んだが、同じようなしみじみとしたいい話と感じるところもありながら、物語の面白さとしてもうひとつだったか。主人公の伊東七十朗より木賃宿に集まる様々は人たちのキャラが立っていたところが、返って全体のいい話の印象を薄めてしまったか。くどくて自己満足的な解説が最悪。
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銀漢の賦、いのちなりけり、無双の花の後に読むとほんの少し物足りないけど、でもこれもとても清々しい読後感。
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藩一番の臆病者、七十郎の心情に
共感したり、和んだり、呆れたり…
でも、応援したくなる。
勇気とはなんでしょう
武士とはなんでしょう
臆病者とは……?
あったかいお話です。
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2015年一冊目。
面白いんだけど、ちょっとライトノベルのよう。
ママが「題材はいいんだけど、文章が下手なのよねぇ。」と言っていたけど、確かにそんな感じ。
会話文があまり上手じゃないように思うし。
そして、内容も面白いには面白いけど突っ込みどころ満載。
藩一番の臆病者とはいえ、仮にも武士である七十郎が、見ず知らずの胡散臭い人たちに藩の内情を話してしまうなんてありえない!
電車の中で読むには十分だけどね。
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島内景二さんの「解説」にあったように、確かに読後感は、タイトルそのままに明るい本でした。
まさに、川あかりに照らされたような明るさです。
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藩で、一番の臆病者と言われている伊東七十郎 18歳。
真面目で、清廉潔癖な青年が、派閥争いで、家老暗殺を依頼される。
死を持って、闘わねばならぬのだが、雨の為に、川止めで、木賃宿で、足止めされる。
そこで、やはり、正義感の為に、盗賊になって、故郷再建を夢見る人と、一緒に生活をして、臆病者なのに、人を、切ってしまったり、女房の浮気を疑って、人を殺した男を役人へ突き出したりと、事件に遭遇していてしまう。
七十郎が、ぽつりと漏らす、「皆一生懸命生きているのに、哀しいのは、なぜなのだろう」
題名の「川あかり」、後半、おさとが、日が暮れて、辺りが暗くなっても、川は白く輝いている、、と、、、
白く輝いているのを見ると、元気になれる。何にもいい事が、無くても人の心には光が、残っていると、思えるから、、、、
最後に七十郎は、奥の手の手裏剣も、針も、置いて、刺客として、立ち向かう。
ほんわかと、文章で、書かれており、逼迫さにが、少ないが、武士として、恥じない生き方をしている七十郎に、声援を送りたい気になった。
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人の死の重みが少ないように感じる。のめりこみ具合かな。
藩一番の臆病者が刺客として放たれる、という話自体は好き。
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藩で一番臆病な男が刺客として放たれた。雨が続いて川が渡れず、安宿で垂れ込めているうちに、訳ありの男女達と懇意になる。あまりにもお人好しで弱々しいが、誠実で純粋な男の姿に周りの者達が放って置けずに何くれと世話を焼くのでありました。そうこうしているうちに川止めが解かれ、討つべき家老が姿を現わすのだが・・・。
時代劇に耐性がないので心配しましたがこれは杞憂でした。人情味に溢れた希望の時代劇、とても楽しかったです。これこそ映画化したらよいのに。