紙の本
どうしました?
2014/12/08 02:19
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投稿者:ねこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「嫌な女」を読んで桂さんのファンになりもう売っていない本は古本で手に入れ「県庁の星」以外は全部読みました。どの本も心に伝わってくる何かがありました。教えられること、励まされる事もありどれも満足していました。でもこの作品からは何も心に響くものがありません。我慢ならない女はひろ江の事なのですか?何が言いたいのか全然分からない。作家の苦労話?ひろ江が書いたであろう中にでてくる話の方がおもしろいくらい。私的にはとても残念な作品です。
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この作品のスタイルがけっこう好きだ。人生のある場面を切り取って一覧表にしてあるような。まるで神様になったかように、ある人間の人生を俯瞰するのだ。ぽんと年月が飛んだあとに現れる情景で、描かれなかった時間に何があったのか、ありありと想像させてくれる。
それにしても、ひろ江は扱いづらいタイプの女だと思う。社交辞令とか他人の感情をほとんど考慮しない。それはもういっそすがすがしいほどだ。最初は痛々しさすら感じられるのに、いつの間にか、一本筋が通ってるじゃないかなんて思ってしまう。
明子との関係の変化もまた興味深かった。
「業」なんだよなあ、と思う。いい悪いじゃなく、どうしようもない業を、なんとかして背負って歩いて行くひろ江の姿がラストで輝いている。
ヴラマンクやビュフェの絵のような、荒々しく骨太な印象を受けた。
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差し挟まれる小説(登場人物が書いたもの)に、読むリズムを狂わされた感じではあるけど、「書かずにいられない業」「主人公と作家の離れがたい関係性」が生々しく伝わってきた。
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変人女流作家と彼女を支える姪っ子の成長物語。「嫌な女」に続く大傑作で、ちょっとした仕掛けもお見事です。「女」シリーズとして続くのかなぁ。だとしたら見逃せません。
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貧乏でもどうしてもやりたいことに取り組めるのは幸せなことなのか。
貧乏の程度にもよると思うけれど。
食うに困るとかやりたいことに費やせる時間が削られるとなるとちょっと違うし……。
業に生きるかぁ。
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作家さんの人生って、こういう感じなんだろうか…注目されもてはやされている時に感じる不安感は相当なものなんだろうと思う。
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桂望実さんの前作「いやな女」は、タイトルは平凡だけでかなり面白かった。でも、この本はハッキリ言ってつまらなかった。作家の業というものは感じられたけど、桂さんの作品のなかでは今ひとつの印象を受けた。
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作家の樺山ひろ江は魂を削りながら、小説を書いてる。姪の明子が尋ねてきて、小説以外に無頓着がひろ江の身の回りの世話や小説の清書などを手伝い始め、14年。良い時も悪い時の波の中、2人の関係がしっくりとしていく。
恋人や親子、友人と言う関係ではなく、叔母と姪という
あまりない関係性なので、不思議な感覚がありますが
とても良かった。
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はじめは、明子が鼻についていたけど
だんだん「なんだ、いいやつじゃん!」って
好きになって行った。。
作家になるって大変なことなんだなーとしみじみ。。
いつも好き勝手言ってごめんなさい。ww
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哀しい、苦しい、彼女の心の叫びは、そんな平凡な言葉では足りない編集者を悩ますやっかいな小説家・樺山ひろ江。
全身全霊で作品に挑む彼女は、変人であることを怖れない。
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今まで読んだ桂作品とはガラッと違う。勢いと濃度がすごい。もっとふんわりとしたお話を書く人だと思ってたが全く違っていた。
生み出すことの苦しさとその業を描く力強く熱いお話だった。
変わり者の小説家と支える姪っ子。小説中小説は実はふたりの生い立ちを表してるとても難しい構成。字体も表現も古いのには訳があった。
我慢ならない女というより、とても我慢強い女性の話だった。
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62/10000
我慢ならない女/桂 望実
「嫌な女」が無かったので、その次作を借りて来ましたが・・^_^;
女性作家の抱える業と女の性。
彼女が全身全霊で作品に挑むとき、周りの人々は・・・
いや〜、面白かったです!
他の作品も読んでみたいです。^_^
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哀しい、苦しい、彼女の心の叫びは、そんな平凡な言葉では足りない。
編集者を悩ますやっかいな小説家・樺山ひろ江。
全身全霊で作品に挑む彼女は、変人であることを怖れない。
『嫌な女』で大注目の桂望実が、作家という業を抱え不器用に生きる女の人生の浮き沈みを描く、待望の書下ろし長編!
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作家の樺山ひろ江は、編集者から見れば、傲慢で身勝手で、我慢ならない女なのである。だが、秘書のように、マネージャーのように、いやそれ以上に、ひろ江の身の回りの一切の面倒を見ている、姪の明子にしてみれば、ひろ江が業のままに物語を紡ぎ出すことが何よりの喜びなのである。そして、口にはしなくとも、互いに認め合い感謝し合っているのが端々から察せられて、それはそれで幸福なのだろうと思わされ、ひろ江に対しても、我慢ならないとまでは思えなくもあるのである。作家に対する編集者や世の中の反応も興味深く、作家という仕事の苦労の一端も知ることができた気がする。我慢ならない女であるひろ江を応援したくなる一冊でもあった。
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スカッとする話。
わたしは、ひろ江が好きだな。
小さい頃から、周りにいる碌でもない大人を見てきて、ちょっとひねくれちゃったのかなとも思うけど。
人に感謝する気持ちとか、うざったいと思っても関係を切らない優しさとか、そういうのをちゃんと持ってる人だと思う。
明子のことは、ほんとうざったいと思うけど、任せておけば大丈夫だという安心感みたいなものをくれる人物かな、と思う。
実際、明子の頑張りで、ひろ江は再ブレークできたし。
女性はいっぱい出てくるけど、誰が我慢ならない女なのかな。
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魂を込めて書き込む作家ひろ江と、そのサポートをしている姪明子の話。
途中に挟み込まれるサイドストーリーに翻弄され、最初は読みにくさを感じていましたが、後半になり、展開がわかってからは興味深く読みました。
作家かを生業にしている人を知らないので、その辺は面白かった。ひろ江の周りに現れた編集の方々や俳優のみのるなど、利害だけで繋がった人たちの存在に悲しい気持ちになりました。
明子が最後までひろ江の才能を信じ切れたことの理由は、イマイチ分からなかったかも。