紙の本
ふわーっとした心地になる
2016/10/10 15:12
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投稿者:Carin - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋さんで表紙だけで買ったのですが、ひとつひとつ心に響くものがありました。過去に振りかえるのは苦しい時もありますが、自分も思い返してこれからを考えようかと。久しぶりにいい本に出会いました。
電子書籍
心に沁みる一冊
2022/02/21 23:06
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な事情や想いを抱いた人たちが新しい一歩を踏み出すまでを描いた短編集。著者らしい温かいエールを感じる話ばかりで、荻原浩の短編集でどれか一冊選べと言われたら自分はこれを勧めます。
紙の本
人のありふれた人生を追体験できる傑作です!
2017/04/21 14:51
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、荻原浩氏の他作品とは一味違った短編集です。本書には8つの短編が掲載されていますが、いずれも中年あるいは老年に差し掛かった人の人生が描かれています。この年代になると「喪失」感が人生の中で大きな位置を占めてきますが、本書の短編もその例外ではありません。しかし、他方で、主人公がこれから生きていく未来も描かれていて、そのバランス感が素晴らしい作品に仕上げています。ちみじみと呼んでいただきたい一冊です。
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過去,思い出を辿る8編からなる短編集.未来を見つめて生きてきたはずなのに,不思議なモノで気が付くと過去に生きてたりする.それでも過去を振り返ることで一歩踏み出せる勇気が湧くなら,それはきっと前進なのだろう.どの作品も感慨深く甲乙付けがたいが,強いて挙げるなら,僕は「上海租界の魔術師」だろうか.他の人がどの作品に何を想うのか,とても興味深い.
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トンネル鏡 / 初出 小説新潮 2009年7月号
金魚 / 初出 小説すばる 2009年12月号
上海租界の魔術師 / 初出 小説新潮 2010年4月号
レシピ / 初出 小説新潮 2010年4月号
胡瓜の馬 / 初出 yom yom vol.18 (2010.11)
チョコチップミントをダブルで / 初出 小説新潮 2011年1月号
ゴミ屋敷モノクローム / 初出 小説新潮 2010年1月号
月の上の観覧車 / 初出 小説新潮 2008年7月号
解説 (大矢博子)
『月の上の観覧車』 2011.5 新潮社刊 文庫化
カバー写真 John Halpern/Photolibrary/Getty Images
カバー印刷 錦明印刷
デザイン 新潮社装幀室
印刷 二光印刷
製本 加藤製本
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八つの短編集。日々が廻る中で出来事もめぐっていく。ちょっとした出来事、ちょっとした気付き、それらがないまぜになって新たな出来事になる。
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家族(の喪失)を軸とした8つの短篇集。
主人公は40〜60代の、そろそろ自分の人生の流れがどういうものかをわかってきた年代である。
主人公が人生の軌跡を振り返る、というパターンがほとんどのためか、物語としては非常に穏やかで自省的である。
ドキドキ・ワクワクはしないけれど、しみじみ生きることについて振り返る気分になれる話ではないか。
現在そんなに老成した心持ちでなかったため、少しだるかった。
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もう少し元気な時に読めばよかった。
若しくは思いっきり落ち込みたい時に。
一つ一つはいい話なんだが、少し空気が重くて今の私にはしんどかった。
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閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗り込んだ男は月に向かってゆっくりと上昇していく。(『月の上の観覧車』より)。
人がふと過去に思いを馳せるときを描いた8篇を収録した短編集。
2014年3月25日読了。
失った時も、喪った人も戻ることはない。でも、残った人の心の中では確実に生きている。
そんなお話が8篇。思っていたよりもほろ苦い系のお話が多く、少しお腹いっぱいな気持ちになりました。
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失うから手に入れるのだ、手に入れたものは失うのだ、と思った。
当たり前だけど、そうやって人生は続く。
どれも好きだけど、特に「上海租界の魔術師」「レシピ」がよかった。
上海租界の魔術師、とにかく終わり方が良い。
レシピ、こういうサバサバした女の話が好き。男と出会いながら膨らませたレシピノートを憎むどころか愛している所が、またいい。
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過去を振り返ることで、前を向く決意をする。
解説読んで、そうなんだって思った。
伝わらない、、。
過去を悔いて、こんなはずじゃないって思って、それをバネに前を向けるほど強い人ばかりじゃないと思う。
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荻原浩さんの短編集
短編はサクッと読めるけど味気なくてやっぱり苦手。
最後でそれぞれの話しに繋がりが出てくるのかと期待していたけどそれも無く、完全なる短編集…
残念❗️
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仕事や暮らしに手を抜かず、来た球は確実に打っていて、
それでも失ったものの大きさに、やわらかく絶望する。
だからと言って「諸行無常」観を描いているのでもなく、
人生の悲壮感を男性目線で淡々と描かれた小説。
その年代になったら、読み返してみたい。
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死んでしまった人、別れてしまった人や別れてしまいそうな人(?)との思い出や後悔を綴った短編集。
誰しもにひとつはあることですが、切実だったり気楽だったり違うテイストの切り口で描かれており、重いテーマですが思ったよりすっきり読めます。
自分に辛かったり後悔する別れがあるかないかで評価が別れてしまう作品かもです。
2014・04
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身近な誰かを亡くして過去を想う短編集。
人の死に触れると
どんな形で亡くなったにせよ
たらればを考えてしまう。
それを少しでも減らすためにも
人との繋がりを大事にしないとだ。