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藤原北家の台頭した清和、陽成、光孝、宇田の御代。帝と後宮の女たち、それに政治を動かす貴族たちは何を思って生きていたのか…。
率直な感想を言えば、あり得ないでしょ!と言いたくなる細かいことがいっぱいあって、イマイチ夢中になれなかった。なまじ中古(平安)文学を学んでいたからか。作者なりの解釈のために必要なアレンジなのだとは思うが、もう少し守るべきところは守って描いて欲しかった。
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まんま伊勢物語……。
伊勢物語好きな人は必読!やな。
けど、宮木あや子にしてはあんまサクサク読めず。
私が平安時代とか、あまり興味ないからかも。
そんな古典好きでもないけど、伊勢物語の第四段と第六段は高校の古典でやったので、覚えてる。
六段なんて、ほんとそのままだわ。
結局、主人公は藤原高子なのかな?
後年、不義密通で皇太后の座を廃されてるとは知らなかった。
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女の目からみる平安。
女はいつも待つ身。
うわー!難しかった!
でも、凍れる涙が特に良かった。
面白かった。
高子に好感を持ってなかった、
泥ぞつもりてから、
凍れる涙を読んだら一気に高子に好感をもった。
最後は結構きついなと思う内容だったけど、
それぞれの人々の想いが交錯し読んでいて
夢中になってしまった。
宮木さん、初読みだったと思うけど、
こんな文章を書く人なんだなぁと。
女心をさらっと書ける人なんだなぁ。
他の作品も読んでみたい。
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【平安王朝で繰り広げられる狂おしい恋愛劇】いつの世も恋はせつなく、苦しいもの。清和、陽成、宇多、三代の御世を舞台に、気鋭の女性作家が描くさまざまな愛と官能のかたち。
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平安期の朝廷を舞台に繰り広げられる、物苦しい恋の物語が三編入った連作短編集。
日本史を勉強する際に暗記した、単なる記号に過ぎなかったいくつもの名前達。それらがこの小説を通して色鮮やかに命を吹き込まれ、悩み、苦しみ、それでも恋い慕うことを止められない、ひとりひとり心を備えた人間達であったのだと、ひどく間近に感じられるようになった。現代にまで伝わる歴史的事実とは、だからこうして生み出されたのか、と嘆声を誘われ自然と納得させられた。出てくる人の誰も彼もが切なくて、出来る事なら全員が幸せになってほしかった。
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陽成、清和、宇多の後宮を舞台にした歴史小説。
陽成帝の、乳兄弟源益への恋。
その母、二条の后藤原高子の、多くの男たちとの恋と、その男たちに先立たれる境遇。
宇多朝を描く「東風吹かば」は、宇多の若き日の、陽成や道真への憧れや心酔が、年を経て変質していく様を描く。
宮木さんの作品を読むのは、これが初めて。
ちょっと申し訳ないけど、読みづらかった。
きっと、こちらがこの時代に、通り一遍の知識しかないからだと思うけど。
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清和天皇をめぐる恋の話。史実が中々資料としてない中、想像でここまで書けるのは凄い。高子は在原業平と激しく恋愛しているし、清和天皇も可哀想になぁ。
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高子さんが主役
というか、時代を前後しながら物語を数人の女性たちが紡ぎだす
歴史小説というよりも時代を平安に置いたロマンスです
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表題作、貞明と益のギリギリAB止まりのBL展開めちゃめちゃに動揺してしまった……エッ……マ……エッ……みたいな…
そうか、宮木先生BLも大丈夫だったんか…
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陽成天皇の母として有名な藤原高子を中心に清和・陽成・宇多の3代の天皇の御代を書く連作。 高子といえば伊勢物語で知られるように在原業平と恋仲にあったと言われるが本書は驚く程に業平の影が薄い。(白玉かなにぞ~のシーンはかろうじて描かれているが。)著者が一番書きたかったのは彼女なのかな。 嶽本野ばら氏が『花宵道中』で作風が硬いと解説で述べていたが、本書は更に硬い読み心地。 舞台は平安、馴染みない役職名や儀式に関する単語が多いせいもあるかもしれない。 『校閲ガール』等著者のB面から入った人は少々読み辛い作品かも。