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エグイです。
ここまで書いてしまうとモデルになった人がわかる人にはわかってしまうのではないかと思ってしまいます。
徴税についてはやはり被害者救済の視点は全くなく、自分の手柄のみなのかというのがよく分かった。
また、加害者からお金を没収しても先に税金に持っていかれてしまい、被害者へは微々たる額しか返済されない。
テレカが詐欺の温床というかあれでだいぶNTTは損をしているはずだが、おそらくはそれらはすべて国民に転嫁してしまっているのだろう。やつらがリストラされたり給料が下がったという話は聞きませんからね。
詐欺の帝王が「被害額の100%ではなく、利息や迷惑料など込みで120%を返還する法的ルールができればいい」と言っている。
120%でも少ないくらいだが、そのようなルールはない。
そして全編を通してあるのが、富を国や政治屋や既得権益を持っている奴らが吸い上げるのか、詐欺師が吸い上げるのか、というだけの違い、というような考え方。
それに気づかず、既存の政治屋を大勝させてしまう国、日本。
それが現実。
払ってもいい金額:1000円
※内容がエグイ部分があります。
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○ノンフィクションライターの溝口氏の作品。
○ヤミ金やオレオレ詐欺といった裏稼業のトップを極めた「本藤(仮名)」への取材を通じ、裏社会や犯罪がどのように行われているのか、その真実に迫った作品。
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伝説の詐欺帝王と呼ばれる(誰が呼んでるのやら)本藤彰(仮名)を巡るノンフィクション。
目次をみて内容は推して知るべし。
いわく、
第一章「伝説の詐欺帝王」前史
半グレ集団の黒幕、キャバクラ嬢のパトロン/「ツヨメ」「チャライ」「オラオラ」/「箱屋」が介在/バックは大物組長/ベルファーレを独占的に予約/大手広告会社に就職/スーフリ事件への関与を疑われる/”ヤミ金”五菱会の摘発
などなど
大学のイベントサークルや例のスーフリなんかも出てきて、そういう人たちから詐欺師が出てくるというのも納得。
本書の内容はよく書いたなという点で評価できるが、読み手に対する説明があまりにもなさ過ぎて、読んでいてもなかなか頭に内容が入ってこないため、星二つ。
図による説明が全く無いというところも低評価。
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「オレオレ詐欺の帝王」と呼ばれる本藤彰(仮名)への取材を中心としたノンフィクション。
オレオレ詐欺を始めとする「システム詐欺」とヤミ金・暴力団との深い関係が記されている。
とにかく金額の大きさに驚いた。
今までコンゲームの話は好きだったが、そんな呑気なものではなく、被害者から何十にも搾取するというもの。許されるべきではない。
(電子書籍 Reader)
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おれおれ詐欺など組織的な特殊詐欺犯罪組織の頂点に君臨していた男「本藤」の半生を描いたもの。裏世界の当事者へのインタビューを取ってくることで有名なノンフィクションライターの著者が、「本藤」本人の話を中心に構成したもの。
おれおれ詐欺の起源が、イベントサークルやヤミ金にあったとは驚きだ。しばらく前に世間を騒がせたスーフリ事件も、それが原因で本藤が会社を辞めるきっかけ(犯罪に手を染めるきっかけ)になっているというのも不思議な話だ。まあ、中身を読んでいただきたいが、とにかく驚くのはその金まわりの桁違いのよさだ。それだけの人がだまされていたということなのだが。
本藤は、自分のところに官憲の手が回る前に足を洗う。リスクマネジメントにも優れた人物なのだろう。今は堅気だという。著者は本藤を断罪もしないし、許すこともしない。しかし、被害に会い身を持ち崩した多くの人がいる以上、やりきれなさは残る。たとえば自分の親がだまされるような目に合っていたとしたら、どんな気分でこの本を読んでいただろうか。
もう少しシステム詐欺の具体的な手口があれば、こちらの好奇心を満たしてくれたのかもしれないなと思いながら、よく聞きこまれたストーリー性が読み手を惹きつける。溝口さん、その辺りは安心できる。でも、どこまで本当なんだろうね。
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本藤がオレオレ詐欺の黒幕ということなのだが、彼は六大学出身でイベントサークルを仕切っていた人。そのあたりの事情をしるにつけ、彼の企画したイベントにはスポンサーにつく大企業がいたりして、暴力団にも通じていたと言う裏の事情も考えると、ちょっとしたカオスになっていたなと思った。学生時分からこうやって金もうけの世界に足を突っ込んで自分たちのメリットを活かして金を引き出す方法を血肉化させていった人びとを企業は将来、自分たちの会社などの利益を第一とするという意味での健全な金もうけの道を進むことを嘱望していたのだろうけれど、実際の本藤はもっと姑息な人だったのが正体ということなのだろう。これはなにも本藤にかぎらず、イベントサークルを仕切っていたような人は多かれ少なかれそういう気質だったのかもしれない。まあ、姑息というか、倫理観が薄れていて、さらに個人主義(利己主義)で、という。そういう土壌から出てきた人としてみると、ホリエモンさんなんかの見方もなるほどなと思える部分もありそうな気さえする。というか、そういう人とホリエモンを比較するなという感じもしますが…。
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闇金から振り込め詐欺への流れが詳細に紹介されてる。
人間の欲望がある限り、詐欺は無くならないという締めくくりが印象的だった。
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かなり面白かった。
興味を持った人は読んでおいた方が良い。
闇金を発端としたオレオレ詐欺、その歴史やシステムがどのようになっていたかがわかる。
とてつもない巨額なマネーが動いていた。
詐欺を行うものの心理やテクニック、手口を知っておく事で詐欺にかかりにくくなるだろう。
表社会でも裏社会でも大きな成功や巨額なマネーを得るには後ろ盾は重要なのだな。
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2017/04/13
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仕組みができれば隙間が生まれる。埋めるのも埋まるのもいち早く気づいた人間の欲だなと痛感。
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2017/07/08読了。
090金融や、オレオレ詐欺等を手掛けた本藤氏との対話をまとめた本である。
全体を通して、本藤という人間は大変に頭が良く、人の扱いやチームビルディングのスキルがある。言葉の端々にいかに人を使うか、いかに強固なチームを作るか、何を許容し、何を許さないかの記述をしている。
ただ、そういった手段で手に入れたお金は使い道が限られる点は問題としてある。やはり、まともな仕事でそのスキルを発揮すべきではないか。
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本当に工藤氏本人に取材をしたのか怪しいと思う/ ページの大部分は無関係な周辺情報で、まるでちょっとだけ伝聞で聞いた内容をさも取材したかのように書いている印象を受ける/ ネット上で、これは某指名手配氏が国内向けのメッセージとして書かせたんじゃないかという意見があったが、さもありなん/ なにか意図がないとここまで中身のないものを出版するだろうか/ それと自分の知っている範囲で明らかにおかしい記述なども有り、そこまで信用できない読み物だ、と個人的には思う/ ネットの引用も多い/
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「暴力団」の溝口敦氏によるオレオレ詐欺の背景。イベントサークル→広告代理店→ヤミ金融→詐欺とキャリアを積み重ね(?)逮捕されずに引退した人物のインタビューと取材をベースに現代詐欺事情を解き明かす。人の欲につけ込み常に変化するルールの抜け穴をついて詐欺を行うことを高度にシステム、そしてこの人物を逮捕できない日本社会。防衛のための一冊。
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鈴木大介の本とはなんかだいぶ違う感じ
あっちは、人に着目している感じだが、
こっちは実際の事件とかと関連させて述べている感じ
個人として扱ってはおらず、
一つの事象として扱って、
それをベースに話を進めている感じ
両方読む価値はあると思う
単純に本の面白さで言ったら、
鈴木大介のが面白かったかな
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後味の悪さだけが残った本。イベサー(イベントサークル)の意味もよくわからなかったが、頭がよく、行動力、リーダーシップを持った人間が道を誤ることもよくあるということか。
この本は騙される側の立場ではなく、騙す側の社会的背景を語っている。
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吉本芸人の「闇営業」が注目されています。
昨日は、問題の渦中にいる「雨上がり決死隊」の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮が記者会見して、世間の耳目を集めました。
ただ、問題の本質はどう考えても特殊詐欺グループだと思います。
連中のような反社会的勢力をいかに排除するかが問われています。
ただ、特殊詐欺グループがどのようなグループなのか分からなければ、排除も何もありません。
というわけで、暴力団などの反社会的勢力について書かせたら右に出る者はいない溝口敦さんが著した「詐欺の帝王」。
発刊が2014年とやや古く、新手の特殊詐欺についてはフォローできていない懸念はありますが、特殊詐欺グループの思考形態や行動様式はほとんど変わっていないでしょう。
結論から言うと、こんな連中に眼を付けられたら、素人ではとても太刀打ちできないということ。
誤解を恐れずに言うと、彼らは本当に頭がキレる。
本書の「主役」は、かつて「オレオレ詐欺の帝王」と呼ばれた本藤彰(仮名)。
大学のイベントサークルの代表として頭角を現し、大手広告代理店(D通?)に就職するも、左遷に遭って犯罪に手を染めるようになりました。
その手練手管のすさまじいこと。
本物のヤクザさえも抑え込んでしまうのですから恐れ入ります。
勉強不足で、「かぶせ」という連中の手法も本書で初めて知りました。
一度何かの詐欺に引っ掛かった被害者を何度も狙い、骨の髄までしゃぶり尽くす。
本藤はこう話します。
「300万円振り込むということは、3000万円は貯金があるということです。この残りを根こそぎ搾り取った方が(片っ端から電話を掛けるより)効率的なわけです」(カッコ内引用者註)
悪党です。
ここで、「私は詐欺に引っ掛かったことがないから大丈夫」とホッとしたあなた(私も)。
安心してはいけません。
プロスペクト理論によれば、人は利益を目の前にすると、利益が手に入らないリスクを回避したがる傾向があります。
この傾向から自由になるのは、なかなか難しい。
つまり、私を含め誰もが「特殊詐欺被害者予備軍」と言えるのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
まずは官憲に、さらに対策を強化していただく以外にない。
売れっ子芸人の宮迫や田村らを招いて大パーティーを開いていた例からも分かる通り、特殊詐欺グループは派手に散在するのが好きです(これは単に好きだという理由のほかに、銀行口座に入金できないなどでカネの使い道の選択肢が乏しいこともあるようです)。
そこに目をつけ、官憲は派手な金の使い方に注目し、特殊詐欺グループを徹底的に取り締まっていくのです。
もっとも、特殊詐欺グループが散在するようなキャバクラなどの店長や黒服は「たとえお客が犯罪者であっても、うちの店に大金を落としてくれる太い客が大事だ」と考えるため、なかなか協力を得るのは難しいと著者は指摘します。
では一体、どうすれば?
庶民の私としては、今まで同様、身の丈に合った生活をしながら、少しでも勉強して自己防衛を図るほかないと思うのです。
詐欺に遭いたくない方はどうぞ。