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この地味さが癖になる。
花形セクションからドロップアウトした柴崎と現場を知らない女性署長の、的外れな推理と野心に伴う思惑が事件を(結果的に)解決していく。派手なアクションも緻密な推理もここにはない、ないのに、なぜか次の事件を心待ちにしてしまう。
常習性のあるミステリ、とでもいおうか。
読み終わってしばらく経ってまた身体が柴崎を求めております。これは、柴崎依存症というやつでしょうかね。
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登場人物のキャラ設定は、警察ものの典型かな。ストーリーは、いつもドンデンがあってと、、まあ、面白く読みました。続編は読まないかな。2014/8 読了。
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前作『撃てない警官 (http://booklog.jp/item/1/4101301522)』
の続編。
署長が、女性キャリアに代わっています。
この作品も、短編集になっているのですが、
タイトルにもなっている「出署せず」は、
200ページを超える分量になっていて、
異彩をはなっています。
不思議なのは、この女性キャリア署長、
署内に軋轢を巻き起こすのですが、
その理由というか、実は、その軋轢を
巻き起こす理由には、裏があるんですよねぇ。
操作経験も覚束ないようなキャリアなのに、
何故にそこまで捜査を読むことが出来るのか?
今作は、前作で見せられたダークさの影は潜めています。
むしろ、女性キャリア署長にこき使われる、
一介の警務課課長代理の悲哀(?)を感じます。
もっと続きそうな気配ですね。
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署長が男性から女性に変わってしまった・・・
今回は副署長である助川の役回りが目立つことなく、
どちらかというと、刑事課長の浅井がちょくちょく出る。
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シリーズものだったのだな。
なんか、こう、スッキリしない。
もうちょっと、キャラクターを深く描き込んでほしかった。
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【114冊目】謎解きにひねりがあるわけでもなく、人間ドラマに味わいがあるわけでもなく、キャラクター造形が魅力的なわけでもない。なぜ話題になるのかよく分からない一冊。
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初めて読む作家の作品。警察小説。
と思ったら、シリーズ第二作でした。短編集だが、重い人間ドラマが描かれ、実に読み応えがある。
第一作も読んでみよう。
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「撃てない警官」の続編。現場を知らない女性署長のせいで組織に軋轢がうまれるのがリアルに思えました。当初は小さな事件と思われたケースが重大犯罪に発展していくさまが興味深かった。
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ストーリーはそれなりに読ませますが、どうも躍動感に欠けるというか、若干地味めですね。表題作は楽しみました。
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女性キャリアの新署長、の謳い文句に今野敏の隠ぺい捜査シリーズの竜崎署長のような活躍を勝手に期待していたため、ズッコケ。
管轄の仕事以外の捜査に駆り出される警務課の課長代理が主人公。所轄内で浮いた存在の、現場経験のない新署長と刑事課の軋轢の板挟みになったり、署内不祥事の後始末とか。
警察の実情が反映されているといえるかもしれないが、派手な事件もなく、最後まで物足りなさが残った。
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所轄・綾瀬署に左遷させられた柴崎令司警部が、主役であるが、今回は珍しい女性署長のもとで事件を推理していく。現場経験のない柴崎が刑事のように事件の核心に迫っていく形が新鮮で、所轄の署長、副署長と各部に挟まれる中間管理職の悲哀も面白い。それでいて、女性店員失踪事件の裏に隠された謎は意外にしっかりとした推理物になっている。
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安東さんの2冊目。
面白かった。十分に。
続編あるのかな…?女性署長が変わりゆく様を、もう少し見ていたかった。
表題作『出署せず』が一番好き。
だけれど……
トリックものだったとは。
“いわゆる推理小説”な感が漂ってきて、人間ドラマに引き込まれて読み進めた心が!少しだけ肩透かしを喰らった気分。
★3つ、7ポイント半。
2015.05.20.古。
続編があるなら、迷わず買うだろうな。
安東さんの、他の作品も機会があればきっと読むだろう。
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前作のようなインパクトはないが、ほとんど牙を抜かれた主人公がそれはそれで面白い
出てくるキャラが皆どこか人間くさく、生真面目な主人公が結果的にいいように使われ、断ればいいのにできないところや、現場が気になってしょうがなく、知らないところで事が進むと腹を立てたりと、どこか憎めない
主人公が主体となって解き明かしていくスタイルではないが、ミステリー部分もうまくまとまっていると思う
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警視庁総務部企画課という花形部署から綾瀬署警務課課長代理に左遷された柴崎令司が主人公。管理系ポストの警察官視点のちょっと風変わりな警察小説。4つの短編と1つの中編という構成。題名にもなっている中編の「出署せず」が一番面白かった。他の短編は面白くないわけではないのだが、今一つ自分にははまらなかった。同じような設定の小説でも、今野敏や横山秀夫の小説のほうが好きかもしれない。
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外部の事件と、警察内部の駆け引きや葛藤が交差する、とても丁寧で濃密な短編集。横山秀夫氏の「陰の季節」が好きな方には、是非!