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物語世界の空気感、陽の暑さや風の匂いが伝わるようだ。
一線を画したような、客観的な語りと思想に影響を受けそう。
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淡々とした文面は、訳されちゃってるからなのかな?英語を英語として読めるものなら原文で読んでみたいです。カミュ、もとい人間とは思えないのに人間らしいムルソーを深くまで読みきってみたいよ…!
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陪審員制の危うさを知った。カフカの「変身」で出てきた主人公もそうだったけど、この作品の主人公も一種の悟りの境地にいるように思えた。
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世の中のもの全部、人間の感情さえも、作られたもののように思えてくる。人間は、いかにして喜怒哀楽を身に付けたのだろう?単なる有機体の塊のクセに。
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世の中の不条理を追求した本。世の中、論理だけではまわっているというのは大間違い。ちょっと話の内容ができすぎてるけど。
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名前に惹かれて…
文章がものすごく整然としてる。主人公に感情がないようで、難解で、正直、中盤辛くなったんですが、最後の、神父に向かっての理路整然とした叫びが良かった。
関係ないけど、セインカミュさんは作者の血縁なんですよね
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「それは太陽のせいだ」おそらくムルソーは真実を語っただけなのだ。どうしようもないということは在る。それを人間は悲劇と呼んできた。彼に罪があるとしたら、それは彼であったことだろう。
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なんといっても文章が好き。簡潔で短く伝えたいことを伝える。文章の勉強にも最適(所詮翻訳なんだけどさ)。もちろん物語としても文句なし。
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淡々と書かれてるので最初はつまらないなぁと思いながら読み進めていったら一気に最後まで読んでしまうほど素晴らしかった。哲学や社会が敷いた道徳や倫理など考えさせられた。純文学はやっぱり奥が深いなぁ…。
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わたしの心の中に潜むものが、ここですべて書かれている。
本当にそういうものなのだ、ということをカミュはすでに表現している。この作品は四年という歳月を要して仕上げたもので、傑作となっている。(ノーベル文学賞受賞者)
死刑を科せられたのに、自分は幸福であると確信するお話です。
わたしの中ではこれが最高だと思う。
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「不条理」。「生と死」。「幸せ」。そして何より「太陽が眩しかったから」。北野武さんは世の中学生男子に言った、「男前になりたきゃ、いっちょまえに異邦人でも読んでろってんだ」(北野さん、さすが)。外国文学は好きでよく読むけれど、結局私の中の頂点はいつもこれ。
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そこにいながら、そこにいない。
でも「太陽のせい」は確信的。
今なら共感というか、その感情の方が主流だったり。
それは「無関心」そして「無共鳴」以上。
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淡々と書かれた文字に沿って、淡々と、読み終えた。行間の読み落としがきっと沢山ある。裁判の場面は、何か迫るものがあった。当事者排除はごく普通にあり得るのだと思い知らされた。「太陽」と「死」の合成語『ムルソー』という名が全て。
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軽く通読しただけなので、表面上に現れないもっと深い内容をきっちり把握しているわけではありませんが、それでも衝撃的な言葉に出会いましたし、何か心に残るものがありました。
電車で通学中に読んでいたのですが、どうしても線を引いておきたくなった文がありました。
「健康な人は誰でも、多少とも、愛する者の死を期待するものだ」
う〜ん・・・なんとも不条理です。
なんで?と聞いてはいけません。
論理的に考えてわかることではなさそうです。
でも、たしかにそう思ったことがなくはないんですよね・・・俺自身。
死刑が確定し、裁判官の判断に納得のいかない主人公に司祭が語りかける言葉「われわれはみな死刑囚なのです。」
確かにみな死にます。でも、いつ死ぬかということはそれぞれ違うし、そもそも主人公には情状が酌量されるべきだった・・・。
そして主人公は断頭台の上で、見物人が憎悪を持って彼を迎えることを幸福なことだと考えはじめる・・・。
アラビア人を撃ち殺した理由を聞かれ、「太陽のせいだ」と言った主人公。
一見笑える話だが、実際人殺しなんてそんな些細な理由から起こってしまうものなのかもしれない。
理屈じゃないんです。
感じるんです。
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そうなりたいとは思わないが、そのようにありたいとは強く思いました。初めて読んだカミュの作品ですが、心に響きましたね。