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初めて読んだ中学生の時、ムルソーに激しく共感し、2〜3日ふさぎ込んだ。10年経って読んで、「大衆側」からムルソーを眺めている自分に気付いた。それは私が大人になったということなのだろうか?もう今は「太陽が眩しいから」とは言えない。
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10代のときに読んで最も影響を与えた本かもしれない。
母親の葬式で泣かなかった。そのことが何故感情のないことの理由になる?
誰かの葬式に参加して、ちっとも悲しくないのに悲しそうな素振りをしている自分に気がついた。
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ムルソーがアラビア人を撃ち殺すシーン、神官に信仰の欺瞞を暴くシーン、時折小噴火のように騰沸するこれらの山場がとても絵画的で印象に残った。「不条理に抗して作られた秩序の作品」とサルトルが評するのも頷ける名作。
6冊目。
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存在そのものがまるで習慣であるかの様に、人は全てのコトに慣れてしまえる。例えママンが死んでも、彼はじきにママンのいない世界が当たり前となる。
ママンの死を悼むのはムルソーであり、ムルソーは拒む権利も持っている。
無情にも政治的観念が…『人』が『人』を裁き、善悪を仕立て上げる。
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ムルソーは・・・何だろう、正直、なのかな?とりあえずマリイの事を愛していないと言っているけれど、心の中で美しいと思っていたところは良いなと思った。軽くなくて。ムルソーが人を殺めたのは『太陽のせい』なんだよ。
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ひとこと「死にたくなる」。本一冊で人を死にたくさせるなんてカミュはすごい。無関心は悪だ。自分に無関心だと全て壊れていく。
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一気にガーって読んだ本。薄っぺらいからちょっとした読書に丁度良いかな、とか思ったんだけど重いよカミュ…!
んでなんだその理由…突っ込みつつ読むべし。(?)
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すごい小説です。大学1年のときに読んで衝撃を受けたのを今でも覚えています。けれど今は何も感じなくなってしまいました。若い頃だったから「太陽のせいで」殺人を犯したムルソーに共感できたのでしょうか。
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カフェに入るのに暇だから、なんとなく手を取ったんだけど、キタね!翻訳はともかく、グッときた。
ママンが死んだ。この一行目!後世に残るね。
町田康の「きれぎれ」にも出てきたけど、コレをパロったんかね?
誰か知りませんか??
まぁ、いいや。何はともあれ、グッときたね。
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不条理を描いた作品、と言われているようですが、私には「主人公が不条理」なのか「世の中が不条理」なのかよくわかりませんでした。でも、この本を読んだ後の率直な感想は後者です。
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テーマが重くて考えがまとまりません。
とりあえず感じた事は、主人公は自分に正直過ぎたんじゃないでしょうか。
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第一部を読んでいるときは、展開が遅くなんとかったるい小説か、と思っていたが、すべてがクライマックスに向けての精緻なパーツだった。主人公の独特の思想は納得はできる。
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〜母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画を観て笑い転げ、友人の女出入り人に関係して人を殺害し、殺人の動悸について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、不条理の認識を極度に追求した名作〜
例えば「なぜ人を殺してはいけないの?」そう聞かれて、誰もが納得の出来る答えを即答できる人が果たしているだろうか…。最初の第1部は展開が遅い上に、感情移入する箇所もなく、その退屈な展開をつまらなく思った。しかし、それは全て終盤に向けての布石に過ぎなかった。そしてそれにも深い意味が含まれていた。ムルソーには何かがない。そう、感情移入出来ないのだ。読後にその最初の部分を読み返すと、何とも言えない気持ちになった。「なんで人を殺しては駄目なの?」当たり前の事が当たり前でないと言われた時、人はあまりに無力だ。ムルソーは素直に生きているだけなのだ。人間とはなんと矛盾した生き物なのか。何とも言えない違和感。なのになぜ共感してしまう部分があるのか。それはけして特別な感情ではない。読後、多くの人がそう思うのではないだろうか。ムルソーが正しいとは思わない。しかし認めてしまう部分もあるのはなぜだろう。読後には今までにない衝撃を受けました。迷い無く星5つ。
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近しいものが死んだときに涙するのは、真に悲しみから来るものなのか、それとも世間体・あるいはこうすべきのだという考えが働くからなのか・・・。主人公ムルソーの名前は「死」と「太陽」を組み合わせたものだというのを解説で知り、名前すらも伏線なのか、と思いました。彼の感情は理解できないわけではないんですよね。やっぱり一度は読んでおくべき本だと思いました。
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ムルソーが人を殺したことは不条理に思えない。不条理っていう帯の言葉がうさんくさい。「読み方」を押し付け、読者を安心させるべきではない。