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朝ドラのようなドラマチックな描写はなく、マッサンの足跡をさらっと辿る一冊。マッサンはあくまで頑固な職人で、確かに「辛気くさい」男だったのかも(笑)
山崎蒸留所にまた行きたくなった
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さらさらーっと読めるのは良いのですが、もう少し掘り下げて欲しかったなぁ。
あっさりしすぎてて、少し物足りない感じです。
もちろん、そうは言うても、面白いからこそものたらんのやろけどね
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ニッカの創業者の生涯を小説形式で綴った物語。今期の朝ドラ主人公のモデルでもあるけれど、ドラマではさらりと描かれていたスコットランドでのウイスキー修業の描写が綿密で読み応えがありました。
そして何と言ってもリタさん。この方の日本に骨を埋めた強靭な意志と、余市で沢庵漬けや塩辛造りまで覚えるに至ったど根性に裏打ちされた探求心にひたすら敬服するばかりです。
マッサンとリタさんの生き方は決して器用とは言えないけれど、実りある生涯。つい楽な方に流れがちな自分をふと反省……。
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竹鶴政孝の妥協しない職人気質、
それから、仕事とプライベートの両立をモットーとした彼の心意気。
そして、スコットランドから共にしたリタ夫人。
彼女の日本人的な気質。
彼らなくしては誕生しなかった
本格ウイスキーの秘話に感銘を受けた。
概要めいた内容ではあるが、
読む側には起きた事実は十分に伝わるものでありました。
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生命を維持するのに食糧が不可欠のものとするならば、酒は心の飢えをしのぐ糧といっていいだろうp258
酒呑みに乾杯^o^
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朝ドラ見たいなーと思いつつも仕事で見られないので、原作を読もうと手にとった本。
帯にもあるように、リタの「私もその夢を共に生きたい」という言葉がとてもステキで、夫婦が支え合いながら大きな夢を成し遂げる姿は感動的だった。
スコットランドでツテもなく勉強するって、竹鶴さんはすごい人。まず度胸やウイスキーへの情熱が人一倍あって、英語も相当できたんだろな。
でも、竹鶴がウイスキーの勉強をしてウイスキーで商売を軌道に乗せる・・・というストーリーが主だったので、夫婦の姿やリタの視点からのストーリーを読みたいなと思った。別本で出てるのを本屋で発見したので、次はそれ読もう。
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朝ドラ「マッサン」のモデルともなった、
竹鶴夫妻の生涯を追いかけたノンフィクション。
“日本で本物のウイスキーを造る”、
その想いだけでスコットランドに渡った、竹鶴氏。
時代は大正、慣れない異国の地で、試行錯誤を重ねつつ、
一つ一つ、ウイスキーの真髄を紐といていきます。
帰国してからも、決して順風満帆なわけではなく、
周囲の無理解や資金繰り、立地など、様々な困難にぶつかります。
“一人前のウイスキー原酒に成長するまで、
辛抱強くいとおしんでやること。”
それでも決してあきらめることなく、プリンシプルも見失わずに、
その夢は寿屋(現・サントリー)と、ニッカにて結実します。
“酒”とはこんなにも慈しんで造るものなのか、
なんて、『風のマジム』ともシンクロしながら、、
あっという間に読んでしまいました、面白かったです。
ウイスキー、ここ最近ご無沙汰でしたが、
何かしら試してみようと、そんな風に感じた一冊です。
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NHK朝ドラの原作。予想以上に面白かったです。
これを読むと、サントリーよりもニッカウイスキーを飲みたくなる。スコットランドが身近になる。日本人のものづくりってすごいと思える。仲睦まじい夫婦っていいなと思える。
そしてなにより、一つのことを一所懸命にやり続けるって、やっぱり素晴らしいと思える。
良書です。
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NHK朝の連続テレビドラマになった原作。日本で初めてスコッチウィスキーを製造した、ニッカウィスキーの創業者であるマッサンこと竹鶴政孝氏の生涯が描かれている。
外国に行くこと自体が難しかった大正時代に、当時勤めていた酒造会社の社長にスコットランド留学に行かせてもらい、飛び込みでウィスキー作りを学ぶ。当時、資金もノウハウもなかった日本では、偽物のウィスキーが売られ、飲まれていた。竹鶴は本物のウィスキーを日本で作って売るという野望を抱き、独立し北海道に工場を作る。さまざまな障壁を乗り越え、やっと望むウィスキーが作れるようになるのは、晩年のことである。
彼の夢を支えるのは、スコットランド人のリタ夫人である。日本人になりきろうとするリタ夫人、寄り添う二人の愛には感動した。私の配偶者も英国人なので、二人の人生が重なった。今までは、自分が死んだら骨は祖国日本に送ってもらおうと考えていたが、配偶者と同じ墓に骨を埋めてもらいたいと初めて思った。
ウィスキー愛好者や国際結婚をしている人には特におすすめしたい1冊である。ウィスキーをちびちびやりながら読むと楽しいだろう。
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「人生を懸けて何かを成し遂げる」
ひとつひとつの決断を、エゴであろうとも全力に、前向きに、全ては国産本格ウイスキーの為に。自分の夢の為に。
初めてのんだウイスキーは、コンビニのグレンウイスキーだった。ただの罰ゲーム用のお酒。そんな学生時代、ゼミの先生に連れていってもらった木屋町サンボアで、山崎18年をショットで飲む先生を見てかっこいいと思った。
試しに無理してかった山崎12年を家で真似して飲んでみた。衝撃。
ウイスキーと出会いもう10年。
この時も今後お世話になるだろう樽がどこかで眠ってるのだろう。
いまの日々の努力が、10年後、12年後、30年後に活きてくるはず。
そんな人間同士の日々をヴァッティングしてボトリング、どこかのバーで花ひらく時を夢みて、1日1日を過ごして行きたいと思う。
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『ヒゲのウヰスキー誕生す』、いつの間にか復刊してゐましたね。たぶん、テレビドラマの「マッサン」に便乗したのでせう。わたくしは観てゐないけれど。強かな商策に眉を顰める人もゐませうが、何がきつかけであれ、好著が再び陽の目を見るのは良いことであります。
国産ウィスキーの生みの親、竹鶴政孝の評伝小説であります。竹鶴は広島県竹原の造り酒屋の息子に生まれますが、自身は洋酒の方に興味があつたやうです。それで「摂津酒造」の阿部喜兵衛の門を叩きます。
阿部社長は竹鶴の才能や情熱を見抜き、スコットランドへウィスキー留学をさせるのです。これが竹鶴の人生を変へたのですねえ。
スコットランドでは、全く頼るツテもない状況で、自力で実習の交渉をしたりして、大奮闘であります。多くの成果を日本へ持ち帰るのですが、同時に日本に於けるウィスキーが、いかに酷い紛い物であるかを実感するのでした。
そして、生涯の伴侶となる、エリー、ぢやなくてリタ夫人を伴ひ凱旋帰国いたします。
ところが摂津酒造では、折からの大不況もあり、本格モルト・ウィスキーの醸造計画は役員の猛反対に遭ひ実現しません。これでは何のために留学したのか......失意の竹鶴は摂津酒造を去ります。
ここで手を差し伸べたのが、寿屋の鳥居信治郎であります。竹鶴は大阪の山崎に工場を建て、いよいよ国産本格ウィスキーの醸造へと舵を切りますが......その後も困難は次から次へと押し寄せます。何しろ日本で初めての事をしてゐるのですからな。
ここで関係ない話。山崎と言へば、JR東海道線に「山崎駅」、阪急京都線に「大山崎駅」があり、両線はこの近辺でクロスします。戦前の阪急は韋駄天を誇り、当時国鉄で唯一「超特急」を名乗つた「つばめ(燕)」を追い抜いた場所として語られてゐました。現在の阪急電鉄はJR西にやられて、ちよつと手緩い。当時の矜持といふものはちよつと見当りませんな。
さて竹鶴は鳥居の下で、国産ウィスキー第一号を作るのですが、結局鳥居の「現実主義」とは相容れず、寿屋も去るのでした。そして、かねてより工場建設には最適の地として目を付けてゐた北海道の余市で「大日本果汁株式会社」、即ちニッカを立ち上げるのであります。
勿論ここでも苦労の連続。しかし、この頑固者が志を曲げなかつたお陰で、現在わたくしどもは良質の国産ウィスキーを味はふことが出来るのです。
そして妻・リタの存在が何と言つても大きいですな。彼女がゐなければ、竹鶴はここまで集中して仕事が出来なかつたことでせう。ウィスキー好きのわたくしとしては、この夫妻に感謝するところ大ですなあ。
本書は読み易過ぎて、頁を捲る手も止まりません。早く読み終へるのが勿体なく、後半はあへてゆつくりと、味はふやうに読んだのであります。恰も美味いウィスキーを賞味するが如くに。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-603.html
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相当前に、竹鶴正孝の話を読んだのだが、なんという本だったか思い出せない。「ニッカ」が大日本果汁に由来しているのもその書物で知った。
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マッサンや自伝では苦労話が少ないと思っていたら、こちらでは留学時代の苦労話、弱かったマーケティングをどう補ったか等、よくわかった。
家業を継げば安泰だったエリートが、並外れた努力を続けて、本物にこだわり、極東の地に新たな文化を根付かせたのは素直に感動できた。また、夫婦の愛情について改めて考えさせられた。
自分にとって、最高の自己啓発書の一つになると思う。
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●NHKの朝ドラが始まる前に読んでみた。これを読むと、下戸の私でもニッカウィスキーが飲みたくなる。余市の工場見学が楽しみだ。
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NHKのドラマは見ていません。
竹鶴政孝とリタの出会いから亡くなるまでの物語です。
しかしウィスキーの歴史から日本に普及するまでの経緯が描かれていて、
とても興味深く読みました。
またウィスキーと言っても、以前はかなりの粗悪品が出廻っていたため、
その粗悪品に追従するべきか、品質を追求するべきか、竹鶴政孝だけでなく周囲のスタッフの苦労が描かれています。
またエピローグにもインタビューした関係者が記載されていますが、
周到に取材した様子がわかります。
本当に良い内容でした。ありがとうございました。