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知らない町で迎えた午前11:55分。うっかり朝飯を喰いそびれたので、胃の中は空っぽだ。辺りには食堂がまったく見当たらない…… そんなときにはゼッタイに読まないでください。
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すごい偏食だった彼女がいろんな食べ物と出会っていって、好きになったり、好きにならなかったり。
食べ物にすごくこだわりがあるところ、好き。
空腹で読むとつらいです。美味しそうな話がいっぱい出てきます。
母親が、嫌いな物は無理矢理食べさせなかったっていう話が良かった。健康に良いかどうかは別として、食べることは楽しいって記憶が絶対残るもんね。
しかし、給食はどうしたんだろう?あんなまずいもの、本当に二度と食べさせないで!!何でパンなんか食べなきゃならなかったんだ・・・。でも、固いご飯とかべちょべちょご飯とか、焦げたご飯とか食べるのも嫌だし。とにかく、給食大嫌い。
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角田光代が料理に開眼したのは20代半ばを過ぎてからで、それまでは誰もが認める超・偏食!
意外だった。食べることは日々の中で1、2を争うくらい重要だし、食について合わない男とつき合うのは職の無い男とつき合うより難しいみたいな小説をよく読んであー分かる分かると思っていたので。
同僚と食事していてその人がけっこうな偏食でお皿の隅に野菜がのまま残っていたり特定のものがわざわざ避けられていたりすると、私はちょっと引く。おいしいのにと思ったり一応仕事でのお付きあいなんだからせめてこの場はがんばれよと思ったり、その人の趣味嗜好を無理やり見せつけられて重いと感じたり。
でもそういう人たちって、今まで遠ざけてきた食べ物が実は意外においしい、好きかも、という細々してるけどわりとうれしい感動がこれからけっこう残されているということなのでちょっとうらやましいかもと、この本を読んで思ったり、した。
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単行本でも読んだのですが、やっぱり面白かったです。そして描写がとても美味しそう!!食べ物を美味しく書いていない文章って、なんだか信用出来ないので…さらっと書かれている食材豆知識も参考になります、料理をしたくなる本。
○秋刀魚は20分前に塩をふってから焼く。
○きのこは「原木」を買え。
○わさび巻き海苔巻き、羊料理は美味しいらしい。
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異様なまでに好き嫌いが多く偏食家だった角田さんが、「食革命」を果たして次々と出会った未知の食材や料理の思いを語るエッセイ集。
日本は和食の奥深さはもちろんのこと、西洋料理に中華料理、ジャンクフードに珍味まで、さまざまな食を楽しめる素晴らしい国である。同じ食材でも地域で楽しみ方が異なったり、この地方ならではの名物料理があったり。
せっかくこの恵まれた国に生まれたならば、挑戦して発見して、ごちそうさまでしたと笑顔で感謝しよう。
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正直なところ、角田さんの小説はあまり好きではなかったが、このエッセイは、面白かった。
読んでいると、どんどん空腹を感じてくる。
旬のものを食べたくなり、なんだか一食一食を大切にしたくなった。春の山菜、アスパラ、初鰹、夏のトウモロコシ、茄子、枝豆、秋の秋刀魚、里芋、きのこ、冬には、白菜、牡蠣、ふぐ。世の中には、こんなに美味しいものがあるのに、コンビニ弁当で一食終わらせてしまうのはもったいない。
そんな風に思わせるエッセイだった。
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食エッセイが気になる今日この頃。友達が「借りてた本を汚してしまったからお詫びに」と買ってくれた本の中の一冊。
忙しいのに自炊してて素晴らしいですね、角田さん!もろこし最近甘すぎねぇ?という話でふーんと思ったり、ほうれん草が大丈夫野菜というのに激しく同意したり。羊肉は私もだいぶ大人になってからハマったので、楽しく読みました。一つの話が3〜6ページと短いので、移動のときに少しずつ読んだりするのにおすすめです。
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・西日本の醤油の甘さに共感
・自分で煮た筍はすぐ悪くなるって、、保温したまま1日置いた角田さんのせいだと思う!笑
・アスパラの取り寄せしたい!
・じゃがいもパンケーキにサワークリーム試してみたい
・どうしても枝豆じゃなきゃだめ、という料理は枝豆そのものしかない→わかってないなぁ、ずんだもぢだっぺよぉ!
・魚喃キリコ/南瓜とマヨネーズ 読みたい
・藤子不二雄/まんが道 読みたい
・土鍋に出汁、豚バラ、牛蒡、酒、醤油、味醂。ミツバを乗せて卵とじ。美味しそう!
お腹空いてる時に読むの危険!
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いい意味で角田さんの食のバランスが悪くて面白かった。
食への関心がとてつもなく低かった人が、どんどんおいしいものに目覚めていく過程はなんて面白いんだろう。
わたし自身は好き嫌いが全くないし、幼少から日本の珍味にも異国の料理にも興味津々だった筋金入りの食いしん坊だけど、おいしいものに出会ったときの感動は同じだなー。
どの料理もおいしそうで、あー、その食材のその食べ方おいしいよなあ、くー!と共感することも多かった。
いい本。
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食品名を一つ決めて、それをテーマに書く…というお話だったらしいのですが…
超偏食な子供時代を過ごした角田さんが、その食物の美味しさに目覚めた、あるいは、自らの意思を持ってして、食べず嫌いを克服した…そんなお話が多かったように思える。
冒頭からの、肉、肉、肉、大好き、みたいな文章を読んだ時は、えええええ~、私無理かも、と思ったのですが、食べられなかったものを、克服していく、あるいは好きな食べ物に変換して行く、その過程に惹かれました。
誰だってありますよね~、人生の転機、食べ物の転機…!
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俺、小学校に入る前は、食えるもんがほとんどないくらいの偏食家で、なんか何を食っても美味しくない記憶しかなかった。おかん曰く病弱で医者から「普通に学校に通えないかも」と言われておったらしい。
ある時、何のきっかけか忘れたけど、食べ物の美味しさに目覚め、食事の楽しさに目覚める。そっから体力がみるみる体力がついていく。食事ってすごく大切なんだなぁと幼いながらに分かり始めて…
食わず嫌い、食ったことあっても苦手だったものが、なんかのきっかけで美味しくなる。そういう出会いをたくさんしてきた角田さんの事がとてもよく分かる。
チーズ嫌いを克服したのは高校の時だった
レバー嫌いを克服したのは社会人になってすぐ
あんこ嫌いを克服したのは40越えてから
この本で角田さんが苦手を克服する度、俺自身の都度都度の記憶が思い出され、「分かる、分かるわぁ」と首肯する。この首肯が実に楽しい。
角田さんって俺と同学年やってんなぁ。なるほど余計に親近感も出るってわけか。角田さんの小説って特有のクセがあってちょっと苦手な部分もあったんだけど、このエッセイではクセもあまり感じられず、素直に楽しめた。
おっ、ひょっとすると、苦手を一つ克服するきっかけ掴んだのかな(笑
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ちょこちょこ読みました。料理がしたくなる。満腹のときは読む気がなくなり、腹へりすぎのときはうおーってなるので読めなくなる。ちょうど少しの腹へりぐらいで夕飯なにしようかなぁと悶々としてる時に読むのが至福の時間でした。私も30才ぐらいから目覚めた食材が多く子供の頃から偏食気味だったので、共感できる節がたくさんありました。フグやら白子やらカラスミやら牡蠣やら松茸やらにクラクラ。2015/03/14 読了
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初角田光代エッセイ。小説から受ける印象と全然違っていて少し驚いた。
「うまい、うまーい!」と連呼する人だったとは。。文章も文末が「~だわな。」とか。
私は肉派ではないのでお肉については共感できない部分も多々あったけど
ホワイトアスパラガスがとっても美味しそう!デパートには売ってるのかなぁ。
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食べ物のエッセイが大好物だ。その中でも角田さんは群を抜いていると思う。
何せ偏食だった子供が大人になって美味しいものに出会う。
まるでボーイミーツガールを淡々とした口調で語っていくのが楽しい。
お宝煮の章では嗚呼これは、あの作品のあのレシビ!?など萌えた。
食べてみたい、作ってみたい、検証したいと思わせる1冊。
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八日目の蝉くらいしか存じ上げなかったので繊細な文体のいかにも女流作家さんだなぁというイメージだったが、こういうラフな文体もとても面白く書かれる方だったんだと知って驚いた。
普段、何となくぼんやり抱いている感覚(餅の特別感とか)を明文化してくれる快感が堪らない。そういう点も含め、文章の印象が少しナンシー関に似ている気がする。ナンシーのような毒は全然ないけども(笑)
色々な食物に関する話題、特に本人が「革命」「目覚め」などと呼ぶ苦手を克服したきっかけについてのエピソードが多め。