紙の本
人生も山?
2015/11/19 21:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれに悩みを抱えて山に登る女たち。連作として描かれており、最後に向かうほど「ああ、あの時点で描かれていたのは、このことか」と気づかされる。湊さん自身も多分、山が好きに違いない。そうでなければ、女性の気持ちと山を結びつけることに無理が生じると思うからだ。難をいえば、タイトルが、ちょっと…
紙の本
まずまず楽しめます。
2014/10/27 15:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
30代の女性たちが恋愛や仕事など、いろいろな悩みを
抱えながらも山で新しい発見をする姿が描かれています。
日本の初心者向けの山やニュージーランドの山など、
登ってみたからこそ書ける文章で、読者も登ってみたい
気持ちにさせられます。
私が女性でないためか、何回も読み返したいとは
思いませんが、山に関心がある方は文庫落ちしてからでも
読んでみては如何でしょう。
作者によると、中級の山を題材にして続編も検討中とのこと。
他の重い作品と違って、気軽な気持ちで読める本なので、
作者の息抜きとしてシリーズ化してもらうのも良いのでは。
投稿元:
レビューを見る
山ガールブームにのっかた安易な話ではないが、作者らしさはない。連絡短編で各短編で少しずつ登場人物をラップさせながら同じテーマで描く話で、そのあたりは実にうまい。
投稿元:
レビューを見る
いつだったか、自称山ガールを名乗っていた時期もある(屋久島や金時山、奥多摩の山々含め月一で登ってた頃がある)わたしですが、この本を読み終えて、面白いという感想をこれっぽっちも抱くことができませんでした。
山で喧嘩する人たちの話、簡単にいっちゃえば。山とか自然な場所にいくといつもより素直に、そして大胆になることからわたし自身よく相方と喧嘩します。が、それで共感できない。
女性が山に登りながら現在の自分と見つめ直し、腹にどす黒いものをかかえながら登り、浄化していく、または消化していく、連作短編です。
わたしもいかにも山ガールな格好してたけれど、一度も山ガールって呼びかけられたことありませんがね。それはわたし個人の話かしら。
何も面白みがないのでびっくりしました。わざわざ舞台を山にしただけで、まったくといって山のありがたみ、素晴らしさが伝わってこないし、鬱々としているだけ、無理に山にしないでよかったのでは? 部屋の中で悶々と考えているような描写とそんな対して変わりない気がしました。
投稿元:
レビューを見る
それぞれ舞台となる山の景観と、登る『女子』たちの内面にある愚痴による濁った感情とのコントラストが対照的。 誰かとの比較とか…。 こんなにたくさんの混濁した思いを、山はいつでも全て受け止めてると思うと、その畏怖をより感じざるを得ない。山登りとしては、妙高山への思いがより強まった次第。
投稿元:
レビューを見る
登山する女性たちの連作短編集。登山の目的。達成感とか綺麗な場所を見るとか、悩んでいることについての整理と回答、新しい一歩を踏み出すためなど。人それぞれのようだ。私は登山の趣味はないけど、みんなそういう意識でやってるのかな?女性の微妙な気持ちがわかる。トンガリロは切ないというか、じわじわきて泣いた。
投稿元:
レビューを見る
湊かなえってこんな本も書くんだ。七花は小学生なのに考え方は大人で、親子逆転の対応、感性は女流作家ならではの物書き。吉田のクソボケ!と3回叫べは、まさに有川浩の作風のよう。最後は繋がるがやや中途半端かな?最後に全く関係ないけど読み方は「やまめにっき」じゃなくて「やまおんなにっき」だったんだ。
投稿元:
レビューを見る
わざわざ山に絡ませる必要は無かったんじゃないかな。物語も在り来たりな展開過ぎて退屈だったな。期待していた作品だっただけに残念。
投稿元:
レビューを見る
学生時代から遠足が大嫌いで、山登りとか全然興味無いんだけど、この本は結構面白かった。山を歩きながら恋愛や結婚や家庭について考えているうちに、自分や相手の良いところも悪いところも見えてくるみたいな。湊かなえなのに読後感がすっきり(笑)
投稿元:
レビューを見る
山を一緒に登るということの意味を教えてくれる1冊。「ペースの異なる相手と歩調を合わせることが最もつらい」というのは、言われてみれば当たり前なのに、山登りをしながらあまり意識していなかったことだ。
正直、登場人物ののうちの何人かの女の子たちの鬱屈した感情描写などはあまり読んでいて気持ちが良いものではなかったし、あまり共感もできなかった。ただ、山に登る理由は様々であること、初心者の女の子が山にはまっていく(山ガールというのだろう)過程で、一緒に登る人との距離感が変化していく様子は面白いとも感じた。
章ごとに全く異なるようで少しずつ物語が引き継がれている構成も、世界にいろんな角度から光をあてていく感じがいい。
投稿元:
レビューを見る
湊かなえ氏はもういいや と思っていたが、山関連なので読んでみた。
しかし妙高•火打に素人さんが2人で小屋泊まりで行くか?
ましてや槍•白馬•利尻なんかに初心者がぶっつけ本番で行けるか??
さらに、通りすがりの人に槍ヶ岳山荘まで一緒に連れてって と頼まれたからって連れてくか???
背負ってもいないザックをネットで買ったり、試着もしてない靴をプレゼントしたり、有り得ないっしょー
アラサー女達の色んな悩みを書き表す為に、山をダシに使われてる気がする。
と怒りはありますが、最後のトンガリロの読後感は良いです。
投稿元:
レビューを見る
登山を絡めてお話が展開されるお悩み女性を描いた7つの連作短編。仕事や恋愛や家族やらに苦悩する心情が上手い。珍しく毒もなく何れも爽やかなラストなので読後感もいい。連作による人間関係も楽しめ面白かった。サラッと一気読み。
投稿元:
レビューを見る
湊かなえさんには珍しく、共感の持てるストーリーだった。
いつものドキドキ感、ぞっとするような怖さを求めてる人にはオススメしません。
いろんなタイプの女性が登場しますが、どれも『うんうん』と思える。
角田光代さんの本を読んでるのかと勘違いしそうになったくらい。笑
内容紹介
このまま結婚していいのだろうかーーその答えを出すため、「妙高山」で初めての登山をする百貨店勤めの律子。一緒に登る同僚の由美は仲人である部長と不倫中だ。由美の言動が何もかも気に入らない律子は、つい彼女に厳しく当たってしまう。/医者の妻である姉から「利尻山」に誘われた希美。翻訳家の仕事がうまくいかず、親の脛をかじる希美は、雨の登山中、ずっと姉から見下されているという思いが拭えない。/「トンガリロ」トレッキングツアーに参加した帽子デザイナーの柚月。前にきたときは、吉田くんとの自由旅行だった。彼と結婚するつもりだったのに、どうして、今、私は一人なんだろうか……。
真面目に、正直に、懸命に生きてきた。私の人生はこんなはずではなかったのに……。誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込み、共感と感動を呼ぶ連作長篇。
内容(「BOOK」データベースより)
私の選択は、間違っていたのですか。真面目に、正直に、懸命に生きてきたのに…。誰にも言えない苦い思いを抱いて、女たちは、一歩一歩、頂きを目指す。新しい景色が、小さな答えをくれる。感動の連作長篇。
投稿元:
レビューを見る
微妙に絡み合った山ガール短編集。
ウジウジしたところ、スパッとしたところ、合わせて気持ちいい。
お勧めです。
投稿元:
レビューを見る
妙高山、火打山……と7つの山を舞台に話しが進む。
山の魅力も伝えつつ訪れている人たちの関係が語られていく。それぞれの話しが微妙にリンクしているところも魅力。
山は不思議な場所。
人と一緒に登っていたとしても頼れるのは自分の足だけ。
あーつらい、苦しいと思っても一歩ずつ踏み出せば時間がかかれど着実に頂上に到達する。
やってやれないことはないと思う一瞬。
以前は、誘われて登山することがあったけど、もう体力的にキツイやね〜。
日頃から歩いていれば、何歳になっても楽しめるんだろうけど。
物語中に出てくる食べ物にいちいち反応してしまった(笑)。
山で食べたハチミツをたっぷり塗ったパンと朝食に食べたインスタントラーメンがなぜか妙に美味しいことを思い出してしまったよ。
インスタントラーメンの美味しさを再現したくて、自宅で朝から同じように作ってみても、自宅ではちっとも同じ味に感じられないのが不思議。
山の魔法か?