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Age of Context
Mobile,Sensors,Data and the Future of Privacy
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ウェラブルデバイスによってあらゆるデータが吸い上げられ、ビッグデータの解析により個人の行動が高い確率で予測可能になる。
これは、かつて想像していた人工知能が人間をナビゲートする未来像にかなり近いのではないだろうか。個々人の行動パターンから全体像を導きだすのではなく、統計的な人間の行動パターンから、個々人の行動を予測する。
さらには、個々人に与える情報を取捨選択することによって、個々人の行動を誘導することすらできる。
これは、未来の姿ではなく、既に始まっている現代の姿だ。
既に、この本を読み、レビューを書く行為自体が何者かに誘導された結果であるとも言える。
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「コンテキスト」というと「文脈」という言葉がよくあてられるが、本書の場合、モバイル、ソーシャルメディア、ビッグデータ、センサー、位置情報の5つが織りあってもたらすモノを言う。ウェアラブルがもたらすこれからの、サービス、社会について、よい点、悪い点なども含めて説く。
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M2M関連で購入。
マーク・ベニオフも寄稿している。
SFほどではない未来(近未来)のイメージを強くするには、とっても参考になるストーリーが豊富に掲載されていた。
こういうイメージを強く描けることが、ビジネスの展開には極めて重要な時代になった。
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コンテキストということで、グーグルグラス等のウェアラブルデバイスを通じて、個人情報等をネットワークに提供することにより、より精度の高い情報支援をリアルタイムで得られたり、あるいは自動運転のような複数のセンサーと制御を組み合わせた高度な支援が得られたりといった、既に実現しつつある現実を基にした、将来に関する話。
段階はともかく、既に現実に存在しつつある技術を基にした話だけなので、荒唐無稽感はなく、むしろ、あーこんくらいならすぐに実生活でお目にかかるかもしれないね、という話が多い。
ただ、個人情報を提供して何らかの支援が得られる系のサービスは、個人情報の取り扱いの不安云々関係なく、サービス内容自体が月並みな感じで、正直あまり魅力は感じられなかった。
それよりも、やはり自動運転や、既にNFLでは実現しているらしいスタジアムでの飲食物の注文やトイレの込み具合の情報提供の方が、便利さの向上が明確だったので、すぐに利用してみたいなと感じた。
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IoT時代と叫ばれる昨今にふさわしい内容のコンテキストの時代。
従来はPCやスマートフォンのログ、つまりApacheやNginxのログなどをさしていたが、ウェアラブルデバイスの登場によって、そのログの意味合いが大きく変化していくのではないかということをつらつらと書いた本。
基本的には自動運転やグーグルグラスなどの話が多いのは時代によるだろう。
現時点では、グーグルグラスは成功していない。
しかし、いずれ普及することは請け合いだろう。
ある観測データからそのコンテキストを読み取り云々という書くと1行で伝わりやすいコンテキストを実現する事がいかに難しいか、またそれを実現しようと今現在躍起になっている私も含めた多くのビジネスパーソンに期待したい。
いい世の中は近い。
■目次
序文 マーク・ベニオフ
セールスフォース・ドットコム創業者、CEO─
イントロダクション 迫りくる嵐
01 5つのフォースが未来を支える
02 顧客のコンテキストを読みとる
03 コンテキスト自動車への道
04 自動運転車でドライブする
05 未来をつくる新都会派の人々
06 医療とヘルスケアにも浸透し始める
07 グーグルグラスでのぞく世界
08 なぜウェアラブルが重要なのか
09 パーソナル・アシスタントがやってくる
10 コンテキストのあるわが家は最高
11 ピンポイント・マーケティング
12 信頼こそが新たな通貨
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モバイル、ソーシャルメディア、ビッグデータ、センサー、位置情報の五つのコンテキストの力が生活者の体験を変えつつあり、大小あらゆる規模のビジネスがそのやり方を変えつつあるとして、ウェアラブルを始めとしたテクノロジーの活用事例をばら色の未来のように語る。ややテクノロジーのステマ的な印象も残りますが、未来を見据えたITビジネスの検討にはとても勉強になる好著です。「コンテキスト」と言う言葉は一般的に「文脈」と翻訳されますが、英語では「前後の事情、背景」を広く意味するとのこと(訳者あとがきより)、ここでは、テクノロジーによってもたらされる新しい人間を取り巻く環境あるいは知覚の拡張と理解すると良さそうです。
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デスクトップからモバイルへ、さらにウェアラブルへ。今後コンテキストに合わせたサービスがどんどん増えるであろう。個人情報保護の観点もあるが、それを超えるメリットを享受できる楽しみな時代の予感を、本書は実例企業や製品を挙げながら説明しており、興味深い内容でした。
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モバイル、ソーシャルメディア、ビッグデータ、センサー、位置情報。
グーグルが知りたがっているのは、あなたが次に何をするか予想できるようになりたいため。グーグルはユーザーの置かれたコンテキストを深く理解することによって、ユーザーのどんな質問にも答えられるyおうになろうとしている。
プロスポーツの最大のライバルは高精度テレビ。スタジアムに来てもらいたい。
インドでは痴漢を防ぐ下着が開発された。
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本人の文脈に沿ったサービスが、デジタルデバイスによって提供されつつある事例の紹介。プライバシーとの兼ね合いが気がかりではあるが、時代の流れである。
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日本経済新聞社
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コンテキストの時代 R・スコーブル、S・イスラエル著 社会変えるIT新技術の「大嵐」
2014/11/9付日本経済新聞 朝刊
ビッグデータ、クラウド、ソーシャルネットなど、IT(情報技術)の世界には実に多くのキーワードが存在する。これらテクノロジーの進化が「コンテキスト」という統一した概念に結集することで、社会を変えるような「大嵐」が生まれる可能性を示したのが本書である。
コンテキストとは、「前後の事情」「背景」を意味する言葉である。初期のコンピューターは計算処理をする受け身の機械で、ユーザーについてはほとんど知らなかった。インターネットの登場でブログや交流サイト(SNS)による「会話の時代」が到来し、ユーザーの事情や置かれた環境をもとにユーザーが望むものを判断・予測できるようになった。ユーザーが身に着け、様々な情報を集める「ウェアラブル」の普及により、ユーザーに寄り添うアシスタント的な存在に近づきつつある。
本書では、モバイル、ソーシャルネットワーク、ビッグデータ、センサー、位置情報の5つの新しいテクノロジーをコンテキストの構成要素と定義している。これら「5つのフォース」をビジネスに活用している実例を多数紹介する。例えば、米プロフットボールリーグのチーム、ペイトリオッツでは、モバイル端末から座席に座ったまま飲み物や食べ物が注文でき、売店の位置やトイレの行列情報がわかるサービスを提供している。
特に興味深いのが、「新都会派」と呼ばれる人々がコンテキスト・テクノロジーを活用して都市を変化させている様である。安全な道路、公害の減少を推進し、自動車は持たず地下鉄か自転車で移動する。買い物は地元の店からモバイル端末で。ピッツバーグやデトロイトのような見捨てられていた都市にも移住する。コンテキストの時代への移行を加速させている重大なトレンドの象徴となっている。
コンテキスト化の負の側面にも触れている。日々の行動から嗜好、ソーシャルメディア上でのやりとりまで多くの個人情報が収集・分析されていく危険性である。ユーザーのプライバシーを侵害したパーソナル・アシスタントサービスの例が紹介される。ユーザーが喜ぶと「気を利かせた」ことがかえってユーザーに嫌悪感を抱かせることがある。著者たちは、コンテキスト・サービスは、個人情報を第三者に開示する前に必ずユーザーに許可を求めるようデザインされるべきだと説く。
豊富な実体験に優れた考察が加わったテクノロジー・ジャーナリストならではの視点が光る良書である。
原題=AGE OF CONTEXT
(滑川海彦・高橋信夫訳、日経BP社・1800円)
▼スコーブル氏はジャーナリスト。イスラエル氏はライター。
《評》日本リサーチ総合研究所主任研究員 藤原 裕之
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さらにコンピュータやセンサーが小さくなって、現状のスマホ以外にも、ある程度用途特化したウェアラブルデバイスが医療とかの領域にも役立ち始めるって変化は遠からずありそう。
しかしセンサーからの情報や位置情報など、プライベートな情報とある程度引き換えになるのは個人的にはやむを得ないかなと思いつつ、なかなか解決は難しいと思う。
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コンテキスト:モバイル、ソーシャルメディア、ビッグデータ、センサー、位置情報の影響力。
スマートフォンの出現によりWeb上でしか取得できなかった情報が、オフラインでも大量に取得可能になっておりより個々人に合ったサービスの提供が可能になっている。
反面、プライバシーの問題が発生するため良心的な利用規約(法的ではなく、誰にでもわかりやすい規約)を策定する必要がある。
センサーが予想以上に進化かつ利用されていることに驚き。
ピンポイント・マーケティング
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最近のウェアラブルな事例がたくさんのってる。uCheckとか。いちいち覚えてないけど、事例集として読むには面白い。あのR.スコーブルが書いている。
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なんというか、自分が思っていた以上にITは進化していたというイメージを持った。
マイクロソフトのキネクトで心拍数を認識できると初めて知った。あれって身体から離して使うものだけど、なんでそんなことができるんだ・・・。
後、飲み込むと体内の様々なデータを医療機関に送信してその後、消化されるセンサー付きカプセルとか。聞いてると余計に身体に悪そうな気もするのだけど。
後、性的に興奮すると透明になる服とか。すごい気になった。
ところで、東日本大震災の話で、揺れが遅う65秒前にセンサーの警告によって新幹線を止めたという記述があるけど、これはさすがに何かの間違いじゃないか。65秒も前に地震を予測できると思わないのだけど。
こうやって様々なウェアラブル機器を身にまとっていると便利な世の中になるかもしれないけれど、ちょっとやっぱり怖いところはあるだろねと思う。この本の12章に書いてあるプラシバシー問題もそうだけど、セキュリティ的な問題とかね。自動運転車を遠隔でハッキングとかそのうちあるんじゃないかと思う。本書によると、Googleグラスもハッキングされたことあるそうだし。