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投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学を卒業して、校長になったアン。
新しい生活の様子が、婚約者ギルバートへの手紙という形式で綴られていきます。
うまくいかない状況でも諦めないアンの強さが印象に残っています。
ラブレターは行間に
2002/06/08 19:52
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投稿者:MIKANCAT - この投稿者のレビュー一覧を見る
婚約期間の3年間、中学校の校長を勤めながら婚約者につづった手紙をメインに構成されている一冊です。アンは引っかかるペンを使ってはラブレターは書けないそうです。引っかからないペンを使っている晩はラブレターを書くのですが、その内容は読者には伏せられたままですが、最後の一通だけは読者も読むことができます。この一通と最後のレベッカデューの姿に行きつくためにあるような1冊。
忍耐の日々を乗り越えて
2001/11/27 05:30
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投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学を卒業し、文学士となったアンがサマーサイド中学の校長として送る三年間を、幼馴染であり最愛の婚約者であるギルバートに宛てた手紙で述べられている。
有力者の目の敵とされ、辛い日々の中でもアン独自の幸せになる才能は衰えない。さすがのアンもへこたれそうになるが、持ち前の忍耐力で乗り切り、彼らの信頼を得ることとなる。
ほとんどが「手紙」という形式をとっているので、はじめはやや断片的な話が続くが、それらが後になって連関をなし、非常に効果的に物語を盛り上げている。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンとギルバートの婚約期間に書かれた手紙。子どもの頃はこの辺りから人登場人物が増えすぎて面白くなくなってきたと思っていました。モンゴメリ自身も続編は乗り気ではなかったと後に知りましたが、それでもこれだけ長く書けるのはすごいです。
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図書館から借りてきてやっとこの本を読むことができました。
実はこの巻だけ飛ばして読んでいたんです。
アンの独身最後の3年間をつづった本です。
ギルバートにへの手紙が話しになっている箇所があり、
アンがギルに会いたい気持ちが伝わってきます。
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アンが、少女から女性になっていく。
でも、やっぱりアンの魅力はそのままだ。
アンはキラキラしてます。
アンから学ぶことはまだまだたくさんあります。
アンは、ずっとずっと子供の頃のように成長し続ける。
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高校の校長となったアン・シャーリーの生活を書いている。有力者との確執とその解消、隣人である少女との心の交流、ウィンディ・ウィロウズの生活などが美しい言葉で綴られる。印象ぶかいのは、副校長キャサリン・ブルックスとの交流で、皮肉をいうことでしか人に印象を残すことができない彼女が、アンと出会い人生の扉を開き、変わっていく様子は感慨ぶかいものである。また、際限のない心配性の老女や、病的に気むずかしい老人や、不可解な行動をする恋人たちがむずばれる様子や、アンの生徒たちの様子など、どこにでもいる(実際に似たような人が日本の片田舎にもいる)人々とのままならぬ関係など、とても面白くよんだ。多少面白おかしく戯画めいているが、愚痴にならないところがいいのであろう。書簡体と三人称で語られるスタイルの混交だが、それがまたいい。ギルバートへの手紙は睦言を省略して書かれており、これはアン・シャーリーの魅力を損なわない工夫ではないだろうか。
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なんか、この、どこまでも必ずうまくいく感じが逆に新鮮というか・・・でも、もう読みたくないっていう気分にまでならないのは、やっぱりうまいのかな。
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アンの婚約時代。アンは中学校の校長先生に、ギルバートは医科大学へ進学。ギルバートが卒業するまでの3年間、2人は離ればなれになる。しかし、婚約時代は結婚生活のしがらみもなく、甘い夢を見ていられる一番幸せな時期ではないか。そんな時期が3年間も続くのだ。この巻ではアンとギルバートは何となく脇役になっているような気がする。主役はアンを取り巻くその他大勢の人たちではないか。これがまた、魅力的なキャラクターがたくさん出てくる。ただ、地元の名家との対立が、まるで魔法がかかったかのようにあっさり奇跡的に解決するエピソードはちょっと白ける。
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2010.4
映画の記憶がちと混じる。昔は一番嫌いな巻だったけれど、読み返してみたら全然つまらなくなかった。アンがいじめられている印象があったからかな?
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読み終わりました!
ああ、今回もいくつもの困難が待ち受けていましたが、アンは持ち前の辛抱強さと、愛情、公平な心と、ほんの少しの幸運とで、1つづつ問題を片づけて行きました。
この章ではアンはギルバートと婚約し、結婚前の3年間、校長先生になって努めるあげる物語なのですが、その間アンとギルバートは離ればなれに暮さなければならなかったので、その間ギルバートに向けた手紙形式で物語は進んでいきます。
正直、この『手紙形式』の小説が私は苦手ですので、最初はちょっと読みにくかったのですが、途中からアンの魔法にかかり、ドンドン読み進んでしまいました。
中でも嬉しかったのはキャサリンの変貌ぶりと、エリザベスの幸せ、この2つです。やはり女性は美しくなくては―そして最後にレベッカ・デューが手がちぎれんばかりに振ったタオルの白さが目に染みるようでした。
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サマーサイド高校校長(!)として赴任したアン。この巻は、アンが婚約中のギルバートに送る手紙で大部分が占められる(たまに客観的な記述もあり)。
苦労して借りた下宿先は、柳風荘(ウインデイ・ウイローズ)。アンはそこで、ケイトおばさんとチャティおばさんという未亡人と、レベッカ・デュー、猫のダスティ・ミラーとともに3年間過ごす。
敵意に満ちた有力者一族や副校長キャサリン・ブルックなどやっかいな人物たち。決してあたたかく迎えられたわけではなかった。苦しみつつ、でも何とかそうした人とも心通わせようとするアンの姿勢に、とても励まされる。
アンだって初めから好かれているわけではない。苦労はたくさんある。
P295でアンに嫌味を言っていたキャサリンが、P304、324で人生の喜びを見つけ、変貌していく様子に感動する。グリンゲイブルスが彼女の人生観を変える。
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≪内容覚書≫
ギルバートと婚約したアン。
彼が医科を終えるまで、サマーサイドで校長として働くことになる。
その婚約期間のお話。
アンの愛があふれる手紙を交え、ささいな日常が語られていく。
≪感想≫
いいことばかりがあるのが、幸福、じゃないよなー、と、
しみじみ思わされる1冊。
プリングルスの一族や、キャサリンなど、
悩みも多い中、それでも前進していくアンに生きる希望をもらえる。
あと、かぼちゃの砂糖漬け。
これ、いったい、どんな食べ物なのか。
食べてみたい。
レシピ検索してもひっかからないんだが、とても気になる。
個人的には、甘納豆のかぼちゃ版をイメージ中。
文章で食べ物に興味を持たせられるモンゴメリを尊敬する。
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■愛の詰まったアンの手紙
サマーサイド高校校長として赴任したアンを迎えたのは、敵意に満ちた町の有力者一族、人間嫌いの副校長、意地悪な生徒たちだった。持ち前のユーモアと忍耐で彼らの信頼と愛情をかち得たアンが、忠実なレベッカ・デューや猫のダスティ・ミラーとともに、2人の未亡人たちの家〈柳風荘(ウィンディ・ウィローズ)〉で過した3年間を、レドモンド医科大で学ぶ婚約者ギルバートに宛てた愛の手紙で綴る。
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「アンの愛情」でやっとアンとギルバートが気持ちを確かめ合ってから、時間をかけてより親密になるまでの「間」
(ふたりのやりとりとか、
それまでずっとギルバートに親友以上を許さなかったアンの、恋人へ関係が変わったことによる戸惑いとか恥じらい)
を読みたかったから、ギルバートが手紙のやりとりの形でしかほぼ登場せずにセリフがなかったことがすごく残念でした。
間をとばして、「アンの夢の家」でいきなり親密な夫婦になっているんだもん。
キャサリン・ブルックが大好き。
こういう、自分のことが大嫌いで強い劣等感・自己否定感を持った人物をも登場させて魅力的に描くモンゴメリに感服。
アレンとテディとジェームズのお話も好き。
エリザベスはよかったね。