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オモイカネと戦艦大和の壮大さにただただ驚くばかり
2014/11/03 23:02
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
スペシャルセレクション版『ヤマタイカ』第4巻です。
前巻からの続きで、日本列島のあちこちで火山が噴火し、地震も起こり、人々は西から東から関東を目指して移動して、海底から蘇った戦艦大和は米軍や自衛隊と闘いつつ太平洋を彷徨うという、考えてみれば荒唐無稽な話であり、SF的でなわけですが、この数年の日本の状況をみると必ずしも絵空事とは言えない気がしてきてしまいます。地震は起こり、ゲリラ豪雨やスーパー台風が現れるかと思えば、今年(2014年)には火山の爆発で戦後最大の死者・行方不明者を出してしまう、そんな光景はこの『ヤマタイカ』の中で見た光景に近いのではないでしょうか。
それを天変地異の話に収めず、古代から続く日本の「火の民」と「日の民」の覇権争いを具現化しているものとして表しているところが、この『ヤマタイカ』のすごいなのでしょう。この第4巻では、その具現化が一層際立ち、火山の噴火、戦艦大和の砲撃、オモイカネとオモイクロガネのぶつかり合い、巨大遮光器土偶の登場といった、スペクタクルな画面がこれでもかこれでもかと続きます。
しかし、そのスペタクルさに隠れてしまい、1人1人の人間がまるで大きな盤面のコマのような扱いになってしまっていて、感情移入がしにくいところがあります。壮大な物語を描くには、それもやむを得ないところなのかもしれないのですが。
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