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【見えなくても、確かにあるもの】
僕らには見えないものがある。
たとえば、細菌などは肉眼で見て取る事はできない。
僕らには聞こえないものがある。
犬や鳥だけが感じられる音がこの日常には溢れている。
僕らには見る事が許されてない、花や、星や、生き物などが沢山あるんだろう。
そのあるけど見えないものに実は僕らは大きな影響を受けて生きているのかもしれない。
星さんの本には見えない星がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。
見えなくても、確かに感じられるはずだ。
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『妖精配給会社』『ひとつの装置』『銀色のボンベ』『分工場』『終末の日』がお気に入り。
試験の合間に『おみやげを持って』を読んでしまったのが、今でも印象に残ってる。
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どの話も少し現実場離れした世界が舞台だが、そうした舞台で繰り広げられる話がどこか現実にも繋がっている部分があってドキッとさせられる。
「ひとつの装置」「週末の日」がお気に入り。
星さんのショートショートは軽快な文体で微妙な後味の悪さがあるのが好きだなと思う。結末を読むと「あーあそうなっちゃうか」と思うと同時に、どこかにやっとするような気持ちになる。
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ショート・ショート。
SF&叙述トリックに、まさかの結末の「ある戦い」が良いですね。
安定の面白さ。
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“ショートショートの神様”と言われる星さん。小中学生の頃、その読みやすさからよく読んでいた。近未来的な世界観の中でクスッと笑えるようなブラックユーモアや諷刺の効いた作品が多いけれど、一番記憶に残っているのが「ひとつの装置」。久々に読みたくなって再読。
ある高名な博士が巨額の国家予算と私財のすべてを投げ打って作ったひとつの装置。中央にあるボタンを押すと胴体についた一本の腕が動きボタンを元に戻す、ただそれだけ。博士曰く何もしないけれど人間的な装置だという。
ネタバレになってしまうけれど、この装置は、核ミサイルを伴う戦争によって人類が滅亡する可能性を危惧した博士が、その葬送のためだけに作ったもの。
初めて読んだのは多分小学校高学年の頃。そのラストに子どもながら衝撃を受けた覚えがある。
ここ最近毎日報じられるロシアによるウクライナ侵攻のニュース。核兵器の使用も取り沙汰される今、その”押すべからざるボタン”が押されないことを心から願う
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これまでに読んだ星さんよりもひとまわりブラックな作品だなと思って解説を見ると、なんと昭和39年の作品でした。古臭いことは全然なくていつもに宇宙人たちの大活躍の作品でした。
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妖精はいきゅうがいしゃを読みました。何ノコとか何もかもよくわからないです。
わたしにはホシ新一はアニメじゃないと何のことか分からないのかもしれません。
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新潮文庫の夏のキャンペーンでプレミアムカバーになっていたのと妖精配給会社というメルヘンな名前に惹かて買った。題名にもなっている妖精配給会社は確かにメルヘンだったけど社会風刺要素というかちょっぴりブラックな終わり方だった。星新一の作品ってバッドエンドではないけどちょっとモヤっと感が残る作品多めというか完全なハッピーエンド少ない気がする。なんとなくだけど妄想銀行よりもそういう感じの作品が多かったような。SF要素は変わらず強め。お気に入りの作品は「作るべきか」「春の寓話」「友だち」あたり。寝る前に1作品だけ!とかが出来るのがショートショートの良いところ。こんだけ短いのに印象に残る話ってすごいなぁと改めて思った。
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相変わらず星ワールドでシリアス且つユーモアのある物語の詰め合わせである。どのページを開いても面白い。
とくにこの文庫は、読み手がこうくるだろうなと予想させてちょっと当たるようにしつつのどんでん返しを味わえて面白い。たったの2,3ページあれば別世界のほんとにありそうな未来を描いて語ってくれるのだから、星新一のその秀才振りに改めて感激できる。
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久しぶりに星新一さんの作品を読んだけど、
全然色褪せてない。それどころか、今でも先をいってる。こどもの頃に読んだ時より、大人になってから読んだほうが心に響く。
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星新一氏、昭和39年発刊ショートショート。宇宙船とか宇宙人多めの一冊。作者も後書してますけど、アポロ計画決まったり、衛星中継始まったり、興味が宇宙に広がっていた頃でしょうか。
読む時によって印象に残る作品は変わるのですが、今回は「すばらしい星」というセルフサービスのマーケット化された星の話。魅力的な豊富な商品のセルフレジなんて、現状のコロナ禍のコンビニ。
どの作品も、文章に古さを感じないし、子供なら素直に楽しめるし、大人はウィットに富むストーリーを楽しめる。お得です。
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1つ1つの話がすごく短く読みやすいのに、どれも印象に残るお話ばかりで、読み応えがありました。
宇宙や近未来のお話が多く、想像が膨らんで面白いです。
バッドエンドはほぼありませんが、少しモヤッとした感情が残るところも、余韻に浸れて良きです。
「ひとつの装置」、「銀色のボンベ」、「遺品」が特にお気に入りです。
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ショートショートのためすぐに読み終える。
少し時間が空いたときにも読めて良かった。
「え、」って思う結末などり、面白かった。何回読んでも楽しめる作品だと思った。
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ショートショート。似たパターンのどんでん返しに慣れてくると、いささか読むペースも落ちてくる。ただ文章は読みやすくずいぶん推敲してると思わせるし、内容もクールで品がある。2022.9.15
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星新一氏のショートショート35編を収録。似た設定の作品が多いがいずれのオチも被ることなくユニーク。シニカルでウィットに富んでいて最後の数行でニヤッとさせられる。著者は生涯を通じて1001編を超えるショートショートを生み出しておりすらすらアイデアマンが湧いてきたのだろうと思いきや、あとがきを読めばなかなか苦労して嫌々ながらネタを捻り出していたようだ。なんとも人間味溢れるエピソードであろう。また、著者の特徴としてSF作家(?)には珍しく主人公が税金や警察の心配をする姿が度々描かれる。これまた現実味溢れるエピソードで著者らしさが垣間見れて妙味ある。個人的に好みの作品としては「三角関係」「妖精配給会社」「ひとつの装置」「ハナ研究所」あたり。