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宮部さんの時代物短編集。
普通の文庫本に12話入っているので、
各話が割と短め。
『取り残されて』に引き続き、
これもまたホラーものです。
途中に2話くらい入っている、
おっかあや店の主人が誰かに語って
聞かせる形式の話が、
より怪談っぽくて怖いです。
しかし、宮部さんの小説に出てくる
"佐吉"さんは、ことごとく不幸な目を
見ている気がする……
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短編なので、どうしても
「この先が気になる!」と言う部分で終わってしまって
面白いのに消化不良です…
でも、そこで妄想力を掻きたてる手法なのでしょうけれど。
色々あって面白かったです。
ただ、あまり昔の話は得意じゃないので読むのに時間がかかりました…
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「魔がさしたんです」
短編12編
どの話も下町の人を主役に構成されています
どの主人公もまっとうに生きていて
だからこそ道に迷ってしまう
だけどそれが当然で、間違わない人なんていないんだって思わせてくれます
ただ、間違った後
ちゃんと正しい道に戻れるか
そのまま道を踏み外してしまうのかはその人次第
戻ってまたまっとうな道へ戻るか
踏み外したまま、胸に重たいものを抱えて生きるのか
その対比が「まひごのしるべ」にあると思います
二人の女が出ます
踏み外してしまった女と踏み外す前に思いとどまった女です
人は間違えます
ただ、間違ったことを認め、戻るのは難しんじゃないでしょうか
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(収録作品)鬼子母火/紅の玉/春花秋燈/器量のぞみ/庄助の夜着/まひごのしるべ/だるま猫/小袖の手/首吊り御本尊/神無月/侘助の花/紙吹雪
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けっこうしんみり系が多い?泣ける話もちょこちょこあったりして。
『神無月』とか、『紙吹雪』とか、泣けるよなあ。『まひごのしるべ』も、今はそれほどでもないけど、きっと自分に子供ができてから再読したら泣けそうだ。
じんわりくるよね、こういう作品集は。いわゆる時代劇とは一線を画していて、本当にこういう人たちが暮らしてたんだな、とすとんと納得できる。時代劇って、ちょっと超人的(?)なところがあるから。
宮部さんの江戸系の話は食わず嫌いだったんだけど(宮部さんにかぎらないけど)、けっこういいかも、と思いました。機会があったらまた違う作品も読んでみようと思う。
ところで。
これは新潮文庫版なんですけど、この表紙ね。『まひごのしるべ』の一場面(つか、回想)を絵にしたものだと思うんだけど、ちょっと気になるところがね、あるんですよ!
もしかして左前?
よくみても左前。
どう見ても左前。
…江戸時代って左前アリだったか?
奈良飛鳥時代なら左前アリだと思う(確か)んだが、江戸時代ってアリなのかなあ?そこまでよく知らんのだけど…
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昔の話、時代物でした。 なかなか面白くてはまるかってとこで終わってしまう短編集なので、物足りない感じがあったかなってかんじです。
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時代小説の短編集。
一番最後の作品「紙吹雪」
この作品に捧げるこの評価である。
あまりに切なく、そして悲しい。
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確か、本所深川不思議草紙、のシリーズだと思う。
心温まる事件の短編集なので結構お手軽に読める。
勿論江戸好きにもどうぞ(私)。
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時代物短編集。どれも不思議な世界だったり、ちょっとゾッとするホラー的な物語でした。この後どうなったのかと、とても気になる物語もありました。ただ、寝る前に読んだのは失敗だったかな。。物語の続きで怖い夢をみてしまいました。でもこれって、それだけ世界に引き込まれた証拠ですね。
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(「BOOK」データベースより)
盆市で大工が拾った迷子の男の子。迷子札を頼りに家を訪ねると、父親は火事ですでに亡く、そこにいた子は母と共に行方知れずだが、迷子の子とは違うという…(「まひごのしるべ」)。不器量で大女のお信が、評判の美男子に見そめられた。その理由とは、あら恐ろしや…(「器量のぞみ」)。下町の人情と怪異を四季折々にたどる12編。
鬼子母火、春花秋燈、小袖の手など、宮部さんらしい怪異もの。
紅の玉、神無月、紙吹雪など残酷でやりきれなくなるような物語などなど。
神無月は、アンソロジーなどでも選出される優れた作品なんだけれど、悲しすぎて二度目は読むのに勇気?がいりました。
そんな中で、器量のぞみは、ちょっとおかしくて、お信にしてみたらものすごい勇気がいったことだとは思うけれど、幸せな結末にほっとさせられるお話。
あまりにもやりきれないお話もあるけれど、何度でも読みたい短編集です。
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年の瀬の酒屋の神棚から出た小火、番頭が注連縄の燃えかすから見つけたのは【鬼子母火】、奢侈ご禁制の天保年間、飾り職人の佐吉が老武士に依頼されたのは紅珊瑚の玉を使った銀のかんざし造りだった【紅の玉】、不器量で大女、男勝りの気性のお信を見初めたのは評判の美男子である下駄屋の繁太郎だった。その理由とは【器量のぞみ】他、江戸市井の人々の暮らしに、怪異と人情、四季の風情を織り交ぜて描いた12編(12ヶ月にあわせた)を収録。
著者得意の「江戸下町人情ホラー」みたいなものか。とは言え同著者の「あやし」ほど怪異よりではなく、ホラー的要素の全く出てこない作品も5編ほどあり、より人情色の濃いラインナップになっている感あり。
NHKあたりで月イチシリーズでドラマ化しても面白いんじゃないかなぁ、とふと思ったり。
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宮部みゆきはたくさんの世界を持っているけれども、私は彼女の作品の中でこういう時代ものが一番好きだ。
現代ものは重い。
推理ものは軽い。
ファンタジーはムラがある。
いや、どれもすごくいい作品なんだけど。
時代ものが一番、重さと軽さがちょうどいいバランスで、筆力が生きて、安定している気がする。
器量のぞみの話が一番好き。
ハッピーエンドだっていうせいもあるけれど、最後の一文がとてもすき。
若いうちは、地がすごく影響するけど、一般人が歳をとると大本の器量というよりも性質が顔に出てくると思うの。
いや、勿論それを理由にお手入れを怠けるつもりは全くないのだけれども。
あとは、首吊りの神様に会ってみたいと思った。
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20100928読了。
二回目かな。ベッドタイムストーリーとして。短編だから眠いときはキリが良くて読みやすい。
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時代小説は読まないし苦手なのだが、宮部みゆきはよめる。この作品は短編集だが、宮部みゆきは長編でも読める。時代劇の情景が浮かぶぐらいに、ぐいぐい引き込まれてすぐに読み終わってしまった。全て切ない人情噺だが、読後感は清々しい気持ちになった。
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初ミヤベ時代物。フシギ物をうまく使って人の心のふとした隙間を描く。ストーリーテラーだなあ。
(2005.2読了)