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シリーズ名 新潮文庫
内容細目 堪忍箱
内容細目 かどわかし
内容細目 敵持ち
内容細目 十六夜髑髏
内容細目 お墓の下まで
内容細目 謀りごと
内容細目 てんびんばかり
内容細目 砂村新田
ISBN 4-10-136922-4
入手条件・定価 476円
全国書誌番号 20207659
個人著者標目 宮部, みゆき (1960-)∥ミヤベ,ミユキ
NDLC KH366
NDC(9) 913.6
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000003039827
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引き続き宮部さんのお江戸短編もの。
宮部さんの短編作品の中でもとりわけ短い作品が多く、
本自体も結構薄いです。
短いのでそう込み入った話にはならないけれど、
人生の悲哀感漂う作品が多かったです。
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「いろいろな差配さんの顔がある 」
江戸小説です
今まで読んだ宮部みゆきの江戸物と違っていて
今作は人情を前面に出すのではなく
人の浅ましさ、悲しみ、いじらしさなど
あまり美しくはない部分にスポットを当てています
ミステリでもありません
謎ときはなく、人がどういう風に動くかや
どう思うかなどが描かれています
全編をとおして緩やかな悲しみが漂っているイメージがあります
私は「謀りごと」という話が好きです
一人の人間が見せる顔は相手の数だけあるのだと感じました
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江戸の市井の人々の物語。
ちょっとこわかったり、ほろりとしたり。
宮部節って感じ。
堪忍箱の中身は何だったんだろう。
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「ぼんくら」がおもしろかったので、久しぶりにこれも再読。
でも、あんまりだったなぁ。
なんか、短編だと結構シュールな感じでイマイチ。
ラストの話がまぁまぁおもしろかったかな。
でも、もやもやとした終わり方が多くて、宮部さんの中ではあんまり好きになれないっす。
表題作の「堪忍箱」も、結局中に何が入ってるのかわかんないし。
うーん。消化不良。
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『堪忍箱』『かどわかし』『敵持ち』『十六夜髑髏』『お墓の下まで』
『謀りごと』『てんびんばかり』『砂村新田』
時代小説。読みやすい&面白い!!
宮部さんはどんなジャンルもほんとに上手で、
大好きな作家さん☆★
この短編集は人間の闇の面や苦しさを描いたものも多かったけれど
それでも真っ暗にはならないのは、
宮部さんの小説としての面白さだと思う(o^-^o)
最後は切なくなります。
(2007.04メモ→2010.04ブクログ)
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蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあった―。物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながらも、寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。名もなき人たちの日常にひそむ一瞬の闇。人生の苦さが沁みる時代小説八篇。 (amazonより抜粋)
宮部さんは時代物も上手い。上手すぎて内容についていけなくなることもある。
八篇の中でも「お墓の下まで」がよかったぁ。
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【本の内容】
蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。
決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあった-。
物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。
なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながらも、寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。
名もなき人たちの日常にひそむ一瞬の闇。
人生の苦さが沁みる時代小説八篇。
[ 目次 ]
[ POP ]
「幻色江戸ごよみ」、「本所深川ふしぎ草紙」など 江戸の市井の人々のちょっとした話を短編で書かれたものは気持ちがなごみ好きなので、軽い気持ちで手にしたら、割合、人情的重めのお話でした。
歴史人情モノで、それぞれがほろりとくるのに、身近な人の心の闇を、つい覗いてしまったような複雑な気持ちになる作品です。
ふたをあければ災いが降りかかるという箱・・・。
この箱をめぐる人々の心の揺れを描いた表題作「堪忍箱」を始め、人の心の闇や影、感動や切なさを描いた8つの短編が収録された時代小説集です。
一部、NHK金曜時代劇「茂七の事件簿」の原作として使われていたりします。
何編かあらすじなどを紹介すると・・・。
「堪忍箱」に入っていたもの・・・それはおそらく、箱を持つ人々の心のありようによって、違っていたのかもしれません。
「禍福はあざなえる縄のごとし」という俗諺があるけど、本来は「いいときもあれば悪いときもある」ということなのでしょうが、「かどわかし」を読むと、ときに両者は背中合わせの存在であることをも示しているのかもしれないと感じます。
人は誰でも、人には言えない秘密のひとつやふたつ抱え込んでいるものなのでしょう。
ときにはそれに目をつむり、ときにはそれをも含めて愛することで、人と人とのより深い結びつきが生まれるのかもしれない、そんな話が「墓の下まで」です。
「謀りごと」は、ある意味、「墓の下まで」の同一モチーフの別ヴァージョンとも言える作品で、ひとりの老人の死を契機として明らかになる、その人物のさまざまな「貌」を描き出しています。
「てんびんばかり」では、「建前」と「本音」というとき、前者に比べ後者を「良し」とする風潮がありますが、「建前」もけっして捨てたものではないことを感じさせてくれる内容です。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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なんか物語が全部江戸時代?を舞台にしたかんじで、
多少とっつきにくかったけど面白かった!
やっぱり宮部みゆきの本はラストがどうなるか分んなくって良い
短編集ってのも良かったかな
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時代もの短篇集。少しミステリーっぽい話から人情話まで8編の短編を収録。
表題作の「堪忍箱」は、絶対に開けてはいけない謎の箱の話。「敵持ち」はチンピラに因縁をつけられた男が、とある浪人に用心棒を頼んだが、そのチンピラにも用心棒の浪人にも男の知らない秘密があって…という話。「十六夜髑髏」はとある商家に伝わる十六夜に起こる呪いの話。
この他の話もテンポよくサクサク読める面白い話ばかりです。遅読の人にもおすすめできる良作です。
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宮部みゆきの時代物小説が大好きですが、こちらも江戸を舞台に短編八編が入っています。
何と言うか「大人の対応」の話が多くて好きです。「堪忍箱」のお駒の覚悟。「かどわかし」のおすえの我慢。「敵持ち」の小坂井の賢さ。「十六夜髑髏」の旦那の微笑み。「お墓の下まで」は、親はもちろん子は皆早く大人にならなくちゃいけない身の上で、しんしんと人を労わる気持ちが伝わってきました。あと「謀りごと」のお勝のまっとうさ。「「てんびんばかり」の徳兵衛のおせっかい。「砂村新田」のお春の清々しさ。
地に足付けて、生きることを教えてくれる小説でした。
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30101130読了
後味のある江戸小噺。宮部さんは江戸時代短編集書かせたらピカイチ。江戸版藤沢周平。
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蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあった?。物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながらも、寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。名もなき人たちの日常にひそむ一瞬の闇。人生の苦さが沁みる時代小説八篇。
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宮部みゆきさんの時代小説を読んだのは「かまいたち」に続いて2冊目。他に時代小説など読んだことないのですが、とても趣があっていいですね。本書の作品の中では「お墓の下で」が一番好きかも。この時代背景だからこそ書ける表現がすばらしいと思います。
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決して開けてはならない「堪忍箱」他8つの短編集。どれも日々の生活苦に追われながらも必死で強かに生きる江戸の庶民の姿が切なく苦く感じられた作品だった。「お墓の下まで」はまさに墓まで持っていく秘密だらけでも誰しも人に知られたくない秘密の一つや二つあるものだ。江戸情緒をしんみりと感じながら堪能させてもらった。