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社会の仕組みについて少しだけ分かったような気がする。
塩どきの時に、みんなに惜しまれながら辞めて行く勝ち逃げ。部下から好かれているが業績とは無縁で会社から要らないとされるが、それでも固執する人。人間必要とされなくなった時に辞めるべきだ、とあっさり辞めていった人。今日は明日のためにあるんじゃない。今日は今日として生きるんだと才能があって自分の軸をゆずらなかった人。
会社からいなくなるのにはたくさんの理由があるけど、それぞれ自分なりの考えがあって社会に留まっている。この本を読むまでは、会社に一生残って自分の人生を捧げるものだと、思っていた。でも、そーでもないらしい。その時の自分の軸と会社側が違うものであっていれば、別に固執することではない。新しい自分の場所を探せばいいんだ。自分のまっとうしたい軸。それさえあればいい。
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親に感謝したい気持ちになった。
ノー・エクスキューズ、永遠のディーバ、リヴ・フォー・トゥディ、がものすごく自分には響いた。
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これまでの作品と比べ、人生観・仕事観の要素が強くなってウエットさが増した印象。
それはそれで悪くなく、自分としては満足しています。
特に社長の過去に纏わるエピソードが良かったです。
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このシリーズは面白い。
リストラ請負人の主人公が委託された会社の社員を面接し、その人の人生の誘導をする。
マイナスに聞こえるかもしれないが、その人が本当にやりたいことを思い出させたりする。
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今回も面白かったー。色んな業界を覗き見てるような気持ちになれるので、とても好き。何が正解かなんて、人によって違う。わたしはわたしの正しさを持てばいいのだと教えられた。
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リストラ請負人である主人公と、充実した生活を手にしているCA・音楽の夢を忘れられない楽器メーカーの営業課長・外食産業のプロとして業界を渡り歩いてきたファミリーレストランの店長との交流を通じて、働く意義とは何かを感じさせる短編連作小説。
本作は4つの短編から構成されているが、最後の「リヴ・フォー・トゥデイ」に登場するファミリーレストランの店長が、僕の友人の方がモデルということもあり興味を持って読み始めたのだが、非常に面白くて、一気に読んでしまう。
過去や未来ではなく、今この一瞬に真摯に向かい合って生きていくこと、そういう生き方があっていいし、そうした生き方こそが結果的に見ればなんら悔いの残らない一生を作ることに繋がるのかもしれない。そうしたメッセージがこの「リヴ・フォー・トゥデイ」には込められている。
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仕事に対して、どう向き合っているのか
業績が悪くてリストラをされることにならなくても、考えておいた方が良いテーマ
この作家は、どんな職業を経て、こんな結論に至ったのだろう
語り手の年齢は35歳だけれども
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シリーズ物、今回もよかった。1番は、別次元の人しか出演していないけどタイトルロール(タイトルロールとは言わないか?)。涙なしには読めない。女王も喝采。最後の話も先ばかり追っている身には考えさせられた。山一証券のグチ話は全く印象に残らず。
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転職して四年、仕事がつまらなくなってきた私にとって、四話目のリヴ・フォー・トゥデイはちょっとした気分転換になった。
話中の引用の釈迦の言葉
過去を追うな
未来を願うな
過去はすでに捨てられた
未来はまだやって来ない
ただ今日なすべきことを熱心になせ
誰か明日の死のあることをしらん
目標があってそれに向かって頑張ると自分がぶれないし楽しい。
大きな組織のなかで、振り回さらるのに疲れた時は、先のことなんか考えてると気持ちが辛いし、現状を追求したところでしょうがないのかもしれない。まさに「過去は捨てられた」のだから…と思えた。
目標があって動くことが大切だと思うことは捨てられないけど、そこにこだわりすぎるのも違うのかな。
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垣根さんらしくテンポ良く楽しく一気読みできる良作。軽快な文章の中で働くことに対する様々な考えや価値観を示してくれる。
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大好きな「君たちに明日はない」シリーズの4作目、やっと読めました!
経営不振に陥った会社からの依頼を受け、内部の人員調整(要は首切り)を担うのが主人公の勤める会社の業務内容。
実際に経営破綻した会社がモデル(フィクションですが)となっているため難しい話も分かりやすく認識できるうえ、様々な業種の内部事情も垣間見ることができて非常に興味深く読めます。
4作目ともなると主人公の影は徐々に薄くなって、各短編の被面接者(要はリストラ対象者)たちへのスポットの当て方が強くなりメリハリがついてきたのが良いです。またそうすることで人それぞれの「働く」ということに対する考え方や会社への帰属意識、将来への道筋?みたいなものもより色濃く見えてきたような気がします。
幸いなことに?入社から10年経つ自分自身はまだ一度も転職や辞職を考えたことがないので、こうして作品の中でロールプレイできるのはとても面白いです。
本作では、表題作「永遠のディーバ」がうっかり泣けてしまいました。自分が一番だと思ってきた世界で圧倒的な才能の持ち主に出会ってしまったとき、それまでの情熱を持ち続けることができるのか。その事実を直視することができるのか。
自分の思いを、信念を、曲げずに貫くことの難しさ。
30代の自分は何のために働くのか、少しゆっくりと時間をとって考えてみたいと思える作品でした。
第5作は来年?再来年?くらいかなー。楽しみです。
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社会人にとっての良き教科書。日々の仕事に疑問を持っている人には何かが伝わる本。
今回は村上さんが思うように誘導できない、強い人間が多かったけれどそれも村上さんの良さを引き立てたと思う。
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表題作は泣けた。
楽器屋のしがない課長の物語。
いろいろなことを自分を騙して耐えてきて、真介との対話の中で自分を見つけて、また輝き出す話。
過去を引きずっていく中で本当に自分のやりたいことを探し出す。そして自分のやりたいことを実現しようとするその姿に感激。
自分の夢を諦めさせられた凄いやつを、その人の夢も自分のものとしていく、その夢を追う姿がいい。
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優秀だと思っている2割を残してリストラしても、その中でまた優秀な2割とそうでない8割が生まれる。何だか妙に納得してしまいました。
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シリーズ4冊目。リストラ請負人の目を通して描かれる仕事とは。リストラという現実を突きつけられた時、人は自分が就いてきた仕事といったいどのようにかかわってきたかを考えさせられる。覚悟を決めて食らいついた仕事なのか、なんとなく縁があったからなのか。きっかけと同時に、今はどうなのか。自分の人生にとって仕事とは。いくつかの仕事現場の人々が描かれている短編集みたいにも見える、お仕事小説。