0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー、ホラー、サスペンスなどどれもどんでん返しが効いていて面白かった。個人的には「鳥の巣」が一番印象に残った。他にも鳥の話があり、著者は鳥嫌いではないかと思った
今邑彩氏の戦慄に満ちたミステリーの傑作短編集です!
2020/09/12 13:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『卍の殺人』、『ブラディ・ローズ』、『通りゃんせ殺人事件』、『金雀枝荘の殺人』などの話題作を次々に発表されてきた今邑彩(いまむら あや)氏の作品です。同書は、見知らぬ女性からの留守電、真実を告げる椿の花、不穏に響く野鳥の声など、ささいなことから平和な日常が暗転し、足元に死の陥穽が開いていくという物語です。戦慄に満ちた文庫オリジナル短篇集。読者を惹きつけてやまない今邑氏のミステリーの精華がここにあります!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TK - この投稿者のレビュー一覧を見る
世にも奇妙な物語のドラマになりそうなものばかりです。作品はどれも面白いです。
人の不気味さと腕の鳥肌をなだめつつ
2018/05/19 21:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
今邑さんの本はちょっと久し振り。久し振りだから一層感じる、このゾーッとした背筋から何かが這い上がってくるような気持ちの悪さが、ファンにはたまりません。人間の想いや情念の怖さ、知らずに巻き込まれた異常な状況、この世から逸脱し元には戻れない怖さなど…様々な恐ろしさを、上質な短編で堪能した。淡々とスマートに迷うことなく肌が泡立つ世界に連れていってもらえて、改めて今邑さんのストーーリーテラーとしての凄さを思い知らされました。亡くなられたのが本当に残念でならない。近々また今邑さんの本を読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
1994年から1998年、短編集未収録の作品を集めたもの。
私に似た人 / 神の目 / 疵 / 人影花 / ペシミスト / もういいかい… / 鳥の巣 / 返して下さい / いつまで
どれも面白かった!!
ホラー風味の意外な結末系。
58歳で亡くなられたのが本当に残念です。
投稿元:
レビューを見る
とっても短い短編も加えることができた、今邑彩短編作品集でしょうか。今邑彩の気味の悪さと小気味良さが出ていて、サクサク読めました。
投稿元:
レビューを見る
今邑さんの良さが出ている素晴らしい作品であった。短編9編で構成されているが、中でも「私に似た人」と「返して下さい」が良かった。前者は間違い電話に嘘で応じて相手の反応を楽しんでいるうちに、恫喝されるようになり、その後意外な結末を迎える作品である。後者は、「返して下さい」という奇妙な留守番電話が発端で、美人な女性と知り合うのだが、その美人な女性が…、という恐怖の伴う作品である。短編でありながら、しっかりとどんでん返しが含まれており、物語の進むテンポも良い。フジテレビで放送されている「世にも奇妙な物語」に使えそうな作品でもある。個人的に今邑さんの作品を愛読していたのだが、乳がんで闘病されていたらしく、2013年にお亡くなりになってしまったらしい。とても残念でならない。心よりご冥福をお祈りします。
投稿元:
レビューを見る
ホラーミステリ短編集。単行本に収録されていないものがまだこんなにあったとは……嬉しい限りです。
お気に入りは「鳥の巣」。恐怖が一番じわじわと迫りくる一作でした。ネタとしてはありがちな話なんだけど、そんなことをまったく感じさせない圧倒的な迫力です。
「人影花」もいいなあ。予想できるような展開なんだけど、そこからが捻りもあって見事。そしてラストにはぞくりとしたものが残ったり。
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】私に似た人/神の目/疵/人影花/ペシミスト/もういいかい…/鳥の巣/返して下さい/いつまで
投稿元:
レビューを見る
ホラーテイストの短編集。意外なオチが待っているものが多く、面白い。「鳥の巣」が特に傑作。他にも10ページに満たない超短編などがあり、これらもキレがよく充分楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
9話の短編集。
ミステリーの短編で、こんなに面白いものがあるのを知ったのは、日本推理作家協会編のアンソロジーだったと、思う。
題名の「人影花」は、椿の花と、初めて知った。
しかし、この中の昔話をホラーに仕上げ、最後の女の話が、本当か嘘なのか?、、、と、余韻を持たせながら、背中を、ゾクとさせる怖さは、今邑彩氏のうまさなのだろう。
どれもこれも、浦島太郎の様な、開けてはいけない玉手箱の様な、怖さを含めている。
「鳥の巣」のように、作者は、この世を見ているだろうか?
2013年 50代で、亡くなられたのを、惜しむ。
もっと、面白い作品を沢山書いて、読者を、ビックリさせたり、驚かせたり、怖がらせたりした事だろうに、、、、。
投稿元:
レビューを見る
滅多に読まない短編集。ミステリーだったり、ちょっと怖かったり、昔の「世にも奇妙な物語」のような感じです。
短編にも関わらず、構成、展開、よく出来てると思います。でも怖がりの私は、普段なら読まないかもです。
投稿元:
レビューを見る
*見知らぬ女性からの留守電、真実を告げる椿の花、不穏に響く野鳥の声…ささいなことから平和な日常が暗転し、足元に死の陥穽が開く。没後なお読者を惹きつけてやまない今邑ミステリの精華がここに*
今邑作品はもう読めないと思っていたので、本当に貴重でありがたい一冊。いつになく丁寧に読み込み、改めて著者の素晴らしさを堪能した。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに、今邑彩の作品を読んだー!やっぱり、面白い!ちょっと不気味なところもいい。
夫に死なれ、病気の舅の介護をする芳子。ある夜、居間にある電話が鳴った。時刻は夜の10時過ぎ。めったに鳴ることのない電話をぼんやりと見つめ、受話器を取るとただの間違い電話だった。
しかし、芳子は何を思ったのか、その間違い電話に付き合うことに…何度もかかってくる電話に、辟易した頃、恐ろしい展開になり…【私に似た人】
短編小説で読みやすい。そして、少しホラーも入ってるかんじ。だけど、怖いんだけど面白い。
久しぶりに読んだからか、夢中になって読んでしまった。そして、思い出した。今邑彩って亡くなったんだなと。もうこの先、どんなに楽しみにしてても次はないんだなと。少し寂しくなった、そんな作品だった。
2016.6.5 読了
投稿元:
レビューを見る
未収録作品を集めて文庫化したとのことですが、
「語り手が実は…」なオチが続き、少々食傷気味でした。
ただ、解説にもあったように
最後まで、ミステリーで落ち着くかホラーで落ち着くかわからないところは
この作品集の醍醐味だと思います。