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サラバ! 上 みんなのレビュー

152(2014下半期)直木賞 受賞作品

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みんなのレビュー408件

みんなの評価4.0

評価内訳

403 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ニシカナさんの世界観が全部詰まった作品。

2018/11/08 22:01

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

※上下巻まとめての書評です。

直木賞受賞作。とても気に入った。
選考委員のコメントで長所短所をいろいろと言われているようだが、
ニシカナさんを何作か読んでいるとこの世界観がよく分かる。
いままで考えてきたことを全部詰め込んだみたいな作品であった。
だから、できれば数作品ほど読んでから、サラバ!を
手にすることをお薦めしたい。

この作品は、ある一家の生きざまを扱っている。
主人公は、あくつ歩。核となるのは父母と姉、歩の四人家族だ。
祖母や母の姉妹、イラン・エジプト・大阪に住んでいた時の
人々など、一家を取り囲む人たちと織りなす営みを通じ、
人間性に深く切り込んでいく物語である。

ニシカナさんの物語に、共通して感じるテーマがある。
主体性である。自意識も当てはまるかもしれない。

傍若無人ともいえるほど周囲の意見に耳を貸さない人。
自分のやみくもな判断だけで失敗を繰り返す人。
相手の顔色ばかり窺う人。
他人のせいにして自分を殺してしまう人。

およそ社会で過ごしていくには、いろいろな所で摩擦があり
衝突があり共鳴がある。ニシカナさんは、そんな一人一人の
揺れる気持ちを丁寧に写し取っていくのである。

サラバの主人公の歩。
姉に翻弄され、母に父に学校の友人に翻弄され、
柳のようにゆらゆらとやり過ごすことを身につけた人。

歩の姉。自分に注目を集めたがり、マイノリティであることを求め、
いつもやらかす人。正反対のようだけど、こころを守っていく
ということの違った形と捉えれば、
二人の行動の違いもコインの裏表のように理解できる。

このテーマは抜群に面白いし、ニシカナさんを読むといつも心に
何かが貯まっていく理由なのかもしれない。
それでいて変にあおったり感傷的になったりしないところが、
ニシカナさんのいいところと思う。素晴らしいよ。

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紙の本

ストレートな文章が心地よいです

2015/02/06 16:30

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぺるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

家族や友人などの気持ちをストレートに書き込んでおられて、読んでいてとても心地いいです。
男の子の気持ちを、男性の私からしても恥ずかしいくらいに迷いなく書かれていて、びっくりしました。
あと、イランやエジプトの乾燥して雑多な感じを読んでいて、ひしひしと感じました。
これから下巻を読みますが、楽しみです。

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紙の本

波乱万丈

2015/11/11 19:06

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ほし☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る

エジプトから日本へと舞台を移しながら、少年が成長する様を描いています。波乱万丈で読むのが面白くてたまりませんでした。

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紙の本

又吉さんきっかけ

2015/10/01 17:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:びん - この投稿者のレビュー一覧を見る

テレビで又吉さんが『サラバ』をおすすめしていて、気になって購入しました。奥深い描写に、どんどん引き込まれていきました。しばらく読書とは離れていたため、上下巻読み切るか、恐る恐るではありましたが、あっというまに上巻が読み終わり、すぐに下巻にいきました。読めば読むほど西さんワールドに引き寄せられます。この本がきっかけで西加奈子さんのいろんな本を読んでいる最中です。

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紙の本

(/ _ ; )

2015/09/29 12:59

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:minaco - この投稿者のレビュー一覧を見る

全体を通して、主人公にとても共感した。
この本に出会えて良かった!

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紙の本

異国情緒とはまた違う表情を湛えたエジプトの街角の情景がいい

2015/08/10 12:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:arima0831 - この投稿者のレビュー一覧を見る

父の赴任先のテヘランで生まれ、小学校時代にカイロで数年間を過ごした歩という少年が、日本に戻って成長し大人になっていく軌跡を描く。自己中心的な美しい母と極端にエキセントリックな姉。寡黙で素朴な父。周辺にいる不思議な人たち。
それなりに恵まれてはいるが理不尽に振り回されることもある環境で、何事もうまくやることを覚えて成長した少年は、大人になってひょんなことから人生に行き詰ってしまうのだが・・・。

作者も主人公同様の海外生活経験があるとの由で、テヘランには1970年代末、カイロには80年代半ばごろに滞在していたらしい。
作中で家族の住んでいた「ザマレク」というカイロの住宅街の風景がリアルに立ち上がってくる。異国情緒とはまた違う、生々しい街の息遣いが強く感じられる文章だ。

家族関係に振り回されて、しまいには家族を捨てようとする歩だが、最終的には家族再生に向かい、そして自分自身の人生と向き合っていく。その過程で現れるザマレクの街角が、独特の光に包まれながら非常に印象的な背景を成している。

ごく当たり前な家族の風景も極端に変わった人々の不思議な行動も、のんびり恍けた語り口に包まれて淡々としたエピソードを紡いでいく。ひと癖もふた癖もある登場人物達が読んでいる間に非常に身近な存在になって、生き生きと語る声が聞こえてくるような錯覚を覚える。そういう意味で、筋書を追わせるだけでなく、確実に読者をどこかに連れ去ってくれる小説だ。素晴らしい。

家族の再生や自己再生が一応テーマにはなっているのだが、全体に特に明確な筋があるわけではない。話がどこに向かうのか全くわからない中、不思議な優しい空気に引っ張られて一気にラストまで読み耽ってしまった。

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紙の本

壮絶な生き方だ、下巻が読みたい。

2022/10/05 22:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

発達障害のような個性的な姉やら、ご本人LGBTに繋がるような、心の葛藤や微妙な動きが海外の習慣とか、環境が影響し合いすごく熱い、厚い物語になっています。
下巻が楽しみです。

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2014/11/14 01:41

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2014/10/04 13:33

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2014/12/12 23:12

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2015/03/30 01:19

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2014/12/25 19:44

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2014/11/22 16:32

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2015/03/03 22:58

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2015/02/26 23:36

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