投稿元:
レビューを見る
さすが宮部みゆきさん、面白かった。
3~4巻から、なんとなく伏線はありましたが、こんな結末になるとは想像出来なかったかな。
大人にはなりきっていない、中途半端な年代だからこその結末なのかも。
投稿元:
レビューを見る
学校内裁判が始まる。
検事の藤野涼子、弁護士の神原和彦の対決が、中学生と言うことを、ついつい忘れて読んでしまいます。ここまで神原の心情を表す言葉が出てこないのは、神原が実は犯人ではないかと疑ってしまう。
中学3年間は、生きていくのに最もルールの多い時期かもしれない。体制の枠をはみ出して、自分達で真実を見つける機会は大切だなと思う。
投稿元:
レビューを見る
暑い夏、ついに開廷された学校内裁判。検事側、弁護側の双方が満を持して挑む真実を追求する闘いが始まった。
巧いなあと思うのは、法廷内の出来事や様子が複数の登場人物の視点で語られること。そして心情も綴られるので、どちらかを一方的に応援したいと読者に思わせない。唯一、それがない神原弁護人の不気味さがますます増してくる。
何を知っているのか、何を隠しているのか。真実の扉のキーは、彼が持っているような気がしてならない。
いよいよ次は最終巻。どんな結末になっても、私の心の準備は出来ています。
投稿元:
レビューを見る
面白すぎて、寝食忘れるレベル。一気読みがやめられない。
思っていた以上にたくさんの証人が出てくる。食い違う供述について、もっと突っ込みたい!糾弾したい!という気持ちになってしまう…陪審員よりヒートしてしまっているかもしれない。
気づいたら弁護側を応援してしまっているなぁ…
投稿元:
レビューを見る
ついに最終章 学校内裁判 本番へ突入。
中学生たちが真似事をしているレベル、ではない。それを超えた真に迫る法廷劇が展開してゆくのは、小説だなと思いつつも興奮。
告発状の大元も表へ出てきて、いよいよなクライマックスへ。期待は募ります♪
投稿元:
レビューを見る
「こんな中学生いない」と突っ込みたくなるのはこの巻でも前巻同様です。でもこの巻は、次々出てくる証人たちの話に興味を惹かれてぐいぐい読みたくなります。
前巻で非常に胡散臭かった神原くんは、この巻で橋田くんに対して胸がすくような尋問をしたりして、ちょっと印象が変わってきました。
読み終わった瞬間にもう続きが読みたくなって、5巻と6巻は同時に入手するべきだったと心の底から後悔しました。
投稿元:
レビューを見る
宮部みゆきによる壮大なミステリ第五巻。
いよいよ始まった学校内裁判。検事側、弁護側双方ともホントに中学生か?と思うほど落ち着き、かつ的確に質問を繰り出して行く。そして、その緊迫したやりとりは、まさに映画などで見る海外の法定物語を彷彿とさせる。
一切の法的根拠がないとはいえ、きちんとした法廷の体裁を踏襲し、自分たちでできうる最善を尽くして行く。読者はその法廷の傍聴人として現場にいるかのような錯覚すら覚える。
そしていよいよ、次巻で物語の真相が明らかになる。
投稿元:
レビューを見る
いい子と悪い子の境界線はどこに引かれているのでしょうか。
友達に嘘をついてしまう。
宿題をやってこない。
買い食いする。
先生の言うことをきかない。
煙草を吸う。
飲酒する。
クラスメートをいじめる。
万引きする。
かつあげする。
殴る。蹴る。
いつからか「良い行い」と「悪い行い」の区別が刷り込まれていた。
「悪い行い」はしてはいけないと知っていた。
どうしてか?なんてあんまり深く考えなかった。
でも底の方には恐怖があったように思う。今もそれはこびりついている。
昔は怒られることが怖かったのかもしれない。
その後に自分がそれらの対象になることが怖くなって、それからさらに自分がその暗い闇のような世界に捕まるのが怖くなった。
悪い子は悪いことがしたくてするんだろうか?
違うんじゃないかと今は思う。
捕まってしまうんじゃないか。闇に。すっぽりと包まれて何も見えなくなってしまう。
自分の姿も周りも、逃げ道も。
どうしようもなくなっちゃうんじゃないか。
大出くんも井口くんも橋田くんも、三宅さんも、いつかの野田くんも。
悪い子だからじゃなくて、捕まってしまったから。
本当は助けを求めてて。必死で。
もしかしたらそういうことなんじゃないか。
子供も大人も変わりなくそうなんじゃないか。
じゃあ一度捕まってしまったらどう抜け出せばいい?
過去の悪い行いはなかったことには出来ない?
償いは出来る?救いはある?
この物語もあと1冊。学校内裁判ももうすぐ終わりでしょうか。
何があったのかが明らかになったら、これからの道も見えるようになるでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
裁判が始まった。ここでやっと死んでしまった柏木くんの人となりが明かされる。告発文がなければ、テレビ番組で取り上げられなかったら、あっさり自殺で片付けられ彼の内面は誰も知らないままだったろう。柏木くんはこの状況を望んでいたのだろうか。この状況すらお見通しだったのだろうか。そんな疑問が浮かぶくらい、柏木くんは不気味だ。大出くんは殺していない。でも柏木くんは学校なんかで自殺しない。では真相はどこにあるんだろう。最後に明かされることを期待しつつ最後の巻へ続く。
投稿元:
レビューを見る
ソロモンの偽証 5
いよいよ、学校内裁判が始まった!
ほぼ自殺とわかっているこの事件。
告発状も嘘だとわかっているこの事件。
それでもそうでないと言い張る検事側と弁護側!
宮部みゆきってすごい!ここまで話しを膨らますことができるんだ!
いよいよ、次号は最終話で判決です!
投稿元:
レビューを見る
ついに学校内裁判が開廷
これまでの登場人物たちが証人として登場
検事と弁護士役の中学生がスーパーすぎる
臨場感満載で裁判が繰り広げられる
投稿元:
レビューを見る
いよいよ学校内裁判が始まりました。
裁判描写もすごく面白くてぐいぐい引き込まれるものの、どこかで”こんな中学生いないよな〜”という、冷めた感覚が抜けきれませんでした。
なんとなく先も読めてしまったような…。
ラストが楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
読んでから早、一ヶ月以上が経った。私はこれを沖縄県知事選挙応援の往復の飛行機の中で読み終えた。奇しくもその時、日本ではあの小さな島の上で様々な選挙のための「偽証」が飛び交っていた。
曰く。
「共産主導の県政にするな、流れを止めるな、革新不況にするな」
「もう一度県民投票をして決めようじゃないか」
歪められた事実や空想、そして論理のすり替え。
本土の論理はもう要らない。県民は何度も煮え湯を飲まされていた。自分たちのことは自分たちで決める、保守も革新もない、県民はそう「判断」し、大方の予想を遥かに越え新基地県内移設反対の県知事が相手候補を「圧勝」して誕生したのはご承知の通り。それがホンモノだったことは、更に一ヶ月後の自公が「圧勝」した総選挙で、沖縄のみは自民党が惨敗したことでも「審判が下った」。
本土の政府は沖縄を舐めていた。
それと同じように、「ソロモンの偽証」の大人たちは、中学生たちがこんなにも本格的な裁判をする事に驚きを隠し得ない。自分たちのことは自分たちで決めるのだ。この作品の中学生たちはそう「判断」し、見事に実行した。「こんな中学生いない」という意見が、書評デビューに散見していて、その反対の意見がない。おかしいと思う。こういう裁判は起こり得る。確かに、藤野涼子も井上康夫も神原和彦も非常に大人びていて「特別」である。けれども一方では大人とは違って純真そのものだ。そして、他のメンバー14人の中学生たちは特別じゃない。そういう才能の偏りは、決して特別ではなく、現在の中学生に当たり前のように存在している可能性はあるだろう。
この法廷が何故中学生の手だけによって行われなくてはならなかったのか。そのことの意味を、大人も、現在学生である読者もきちんと捉え直さないといけない時に、現代は来ているのではないか。(←そこまでの意図を作者が持っているかどうかは自信がない。あくまでも私の想い)
2014年11月9日読了
2014年12月18日記述
投稿元:
レビューを見る
いよいよ開廷。被告と被害者の接点が明らかになっていく、目撃証言の真相は?、そして、、ああ、想像しつつも、予想外の真実?も明らかになっていくのか、、そして最終巻へ!2014/12読了。
投稿元:
レビューを見る
いいペース!!(私の読書ペースが)
話は、裁判の証人喚問がずーっと続くので、代わり映えはあまりしません。
とはいえ、証人として引っ張ってくる人たちが、なかなかに珍しいというか、ストレートというか、面白いので、テンポはGOODです!
大人の裁判だったら、保護され続けるだろうなと思う人であっても、この裁判だからこそできることが興味深いです。
思春期は、心が不安定で、(闇、波、棘、何でもいいのですが)、非常に揺れ動きやすい、脆い生き物であり、ともすればこの時期は光の道を歩むか闇の道を歩むかの分岐点でもあるような気がするのです。もちろん、その後にもいくつもの分岐点は来ますが、最初の大きな分岐点が中学生だった気がしています。そんな時期の微妙な心の葛藤に立ち向かうか逃げるか、それを選ぶ権利があるんだと、あなた自身が決めるんだと、そんな場所を裁判として提示してくれる人がいるんだから、あなたが決めなさいと、そう伝えてくれているような気がします。
そして、そこに立ち向かえない、与えられたチャンスを生かせない人がどうなっていくのかな、と次に繋がった気がします。
さて、次は最終巻です。
私、四巻からずっと思い描いている結末があるんですが、この通りにならないといいな、と思いながら読んでいます。いい意味で裏切られますように。