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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
長かった物語も、とうとう終幕。
1巻の段階ではここまで卓也に嫌悪感を抱いて終わるとは思っていなかった。死に惹かれる、までならわかるけど人の心を傷つけていいわけがない。彼は正直、早めにフェードアウトしてよかったのではと感じた。小説の人物に対してだからこそ思える感想です。
あと、どうしても気になったのが『図書室にはカーテンがない』という描写でした、本が日焼けするんじゃないの?!(苦笑)
紙の本
失われた世代
2020/07/25 16:13
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投稿者:とっきー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ソロモンの偽証」の松山巌による文庫解説が詳しいが、「理由」もそうだけど宮部みゆきのバブル期の中学生のキャラクター描写がリアルに感じる。また、この文庫最終巻には負の方程式という後日談のような短編が新たに加えられていて杉村三郎シリーズの杉村と大人になった今作品の藤野涼子がクロスオーバーする楽しみも味わえる。
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投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
長かった第三部の二巻目。あの人がこの事件にどのように関与していたのか、やっとはっきりします。読んでいてやりきれない気持ちになるところもあるけれど、納得の最終巻。
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終わっちゃった、、というのが読み終わった直後の感想。6巻を長いと感じなかった。
被告に対し畳みかけるような尋問をした神原君。鳥肌が立った。結果的に被告は無罪だったが、なぜ被告人としてこの裁判に巻き込まれたのか、今後の大出君の人生に良い意味で影響があってほしい。
中学生ってまだまだ子どものようで、部分部分で大人のところもある。思春期って、本当に難しい年頃なんだなと考えさせられた。
文庫のおまけ、嬉しかったんだけど、「ペテロの葬列」が未読の私にとってはちょっとネタバレで、そこが残念無念。。。泣
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終わったー!!
長い裁判も終わり!
怪しいと思ってた人物がそんな形で関わってたとは!
やっぱ宮部みゆきさん面白い!!
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単行本ですでに読んでいるが、書下ろしが収録されているということで、つい手が出てしまった。
何しろ、20年後の藤野涼子と、さらにあの杉村三郎も登場というのでは、読まずにはいられない。
100頁余の中編を読みたいがために、596頁の文庫本を買ってしまったのだ!(笑)
出版社の売らんがための陰謀か?(笑)
藤野涼子と杉村三郎の活躍に満足できたので、了とし、今後も、この二人の出番があるらしい終わり方なので、楽しみに待つとしよう。
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苦しかった。
そう、どの人物の気持ちに寄り添っても、とにかく苦しい一週間だった。
神原君も野田君も、人には簡単に言えないような苦しみを背負っていたから、他の誰かの苦しみを自分のものとして、どうにかしようとすることができたんだろう。それにしても、心が相当強くないとできることではない。
柏木君のお兄さんも、この裁判で救われた。自分で自分の存在価値を見出す、きっと誰もがそうであるべきなんだ。いつまでも、親の愛にすがっていてはいけない。
それにしても、柏木君のことを思うとやはりやるせない。彼は、本当は何を求めていたのだろう。彼の考え方を根本から変えるためには何が必要だったのか。死人に口無し。残されたものには推測することしかできない。
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読み終わったが、だいぶ先が読めた。やはり神原和彦の弁護人の裏に隠れていたものが藤野涼子の巧みな誘導で証人として証言をしていくところで核心がわかってくる。それなりの結論として今回の6冊〔新書では3冊〕の長きにわたっての話であったが、まあきちんとまとまっているので、落ちは軽いが、それなりに考えさせれらる本なので子供にも読んで貰いたいなと思う。学校とは、教育とは、何故学ぶのか、死とはいろいろ考えさせられます。
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5巻の途中くらいで真犯人(ではないが)がはっきり解る。後は倒叙物を読むような感覚。しかし、相変わらず宮部さんの作品は説明が多く無駄に長いな。6巻。。。2巻で収まりそう。
エピローグで野田健一の20年後に触れていて、藤野涼子はどうなったと言う読者の欲求に答えるような書下ろしのおまけ。このくらい短いと面白いのにな。藤野涼子の旦那さん、ウン、なるほどね。
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ソロモンの偽証本編は全て読了していたため、この本に掲載されている中編の続編である「負の方程式」を読むためだけに読みました。
藤野涼子が20年後弁護士となって、宮部みゆみの「名もなき毒」や「ペテロの葬列」の主人公である杉村三郎がなぜが探偵として登場し、2人で学校内キャンプ事件の真相に迫っていくという展開ですが、涼子がソロモンの偽証での学校内裁判での教訓を踏まえた話となっていてスピンオフ作品として十分に愉しむことができました。
そして涼子の旦那となっていたのはやはり・・・でした。
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映画化されるにあたり手に取った作品。1,2巻が発売された時に文庫で購入したんだけど、まさか全6巻とは!
学校ものと聞いて湊かなえを連想したけど、彼女の描く子供とやはり何か違う。基本的にいい子(頭だけじゃなく性格も含め)が多いからかな。
もちろん思春期特有の心の闇を持った子も出てくるけど、設定が何となく現実味がないからか、そこまで空恐ろしい子供たちではなかった。
この超大作の肝である学校裁判のシーン、5,6巻が一番よかった。
結論はある程度予想どおりではあったけど、それも本人の弁だけだから真実だとの確証はないのだけどそれでもまぁそうだろうなと納得できるものだったし。
学校裁判という現実味がないものではあるけど、それぞれの子供たちが自分の心の奥底の何かと対峙するように、裁判がすすんでいく様子は圧巻で引き込まれた。
映像化がとても楽しみだし、また最初からじっくり味わいたいと思える作品。
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長編終了。予想外。はじめに本シリーズを読み始めたときは、法廷の設置も含め、全て柏木卓也の手のひらの上で起こっていることのように感じていた。けれども、法廷の準備をする彼らを見ていると、そのような感覚は無くなった。これは彼らが自分自身で決断し、行動していったためだと推測される。話が進むにつれ、この感覚は間違いであったと気づくのだが。柏木の遺書は、円城塔を連想した。文面だけを見ての感想だが、あんなことを毎日のように書いていてるのに、円城塔は壊れない。すごい。閑話休題。短編も良かったです。模倣犯など、長くて手を出してなかったがそちらも読みたくなった。
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辛くても隠すより明らかにするほうがいいんだろう。なかなかできないことだけど。久しぶりに本で涙がでた。
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全てが収束した。
とても読み応えがあり、長編を読んだ満足感で一杯。
あの雪の日の公衆電話を切った後の神原くんの後ろ姿が想像できて切ない。
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20年後を描いた書き下ろしの「負の方程式」を読みたくて購入。杉村三郎が私立探偵として登場しているのにびっくり。それはそれで楽しい。