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子どもの頃憧れたヒーロー戦隊と国家の陰謀がいい具合に絡まって、人生にくたびれかけていた昔の野球少年が、世界を救っちゃうなんてところがいいね。
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面白くて一気に読んでしまいました。
伊坂さん作品のファンですが、伊坂さんのテイストを感じつつ違和感なく楽しみました。阿部和重さんの作品は、伊坂さんがおすすめしているのをそこここで見かけ、二度ほど試みるも途中で断念。ただ、本作品を読んで阿部和重さん作品ももう一度挑戦してみようと思いました。
テイストは伊坂さんと感じましたが、伊坂さんの今までの作品とはやはりどこか違います。合作だから当たり前ですが。ただ合作といわれなければ分からないですし、つぎはぎされた感じ等は全くなく、どうやって作品を書いたんだろうと興味深く思いました。伊坂さんのここ最近の作品でちょっぴりマンネリ感を感じてしまっていたのですが、本作品の新しい風にはまたしびれました!ゴールデンスランバーを読んだときの衝撃を少し思い出しました。
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山形。仙台。御釜。幼馴染。戦隊ヒーロー。細菌。テロ。借金。野球。ブラパッドにあんな使い方があるとは。どんな風に合作されたんだろう。奇数が阿部さんで偶数が伊坂さんな気もしたけど、そうでないような気もした。
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おもしろかった。
厚みは感じなかったけど、エンターテイメントとしては良かったんじゃないかな?
何も考えず、年末年始に読むにはピッタリかも!
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面白かったが、絶賛とはいえないかな。視点があまり変わらないのに、主人公が複数だったり。あっさり、キャラが死ぬとこなど。
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伊坂幸太郎と阿部和重のコラボ作品ということだけど、私は阿部和重さんの本を読んだことがないからわからないんだけど、これはもう完全に伊坂幸太郎だった。話の進め方、セリフの言い回しの面白さ、シリアスなのに軽やかな書き方、文節の間の記号(今回は稲妻マーク)もうこれは伊坂幸太郎!ゆえに大好きであっという間に読了。
主人公の相葉時之と井ノ原悠の二人の関係がすごくいい。相葉はムチャクだけど、なにか問題を起こすときは必ず理由がある、それも自分ではなく人の為に動いてるってところと、それを理解してる井ノ原。井ノ原も真面目なキャラなのに切羽詰ってるのに面白いセリフを言うのがまさに伊坂幸太郎。桃子ちゃんに初めから説明してって言われて生い立ちから話し始めるとか面白過ぎるでしょ、井ノ原のキャラ真面目なんじゃないの?!っていう。イメージとしてはちょっと古いけどビーチボーイズの二人みたい。反町隆史と竹野内豊みたいな。ちがうか。
そんな二人が『ないけどある』村上病の謎を解明するのも面白いし、犬のポンセがかわいすぎる。とても面白かったし、こういう世界が隠す秘密って本当にあるんだろうなぁーと興味深かった。
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なかなか面白かった。相場時之の何にも考えてない言動にイライラさせられる。こいつがいないと物語は始まらないんだけどね。でも、残念ながら相場時之はヒーローではないな。かといって、井ノ原悠でもない。この物語のヒーローはポンセだと思うんだけど、どうだろうか?ところで、ポンセはどうなったんだ?
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東京大空襲、墜落したB29、公開中止になった映画、迫りくる冷酷な破壊者、全ての謎が解けたとき、貴方はきっと「あぁ」と声を漏らしている。だろう。たぶん・・・
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本の厚みが期待感持たせる。そして話はとっても面白い。阿部和重さんの作品を読んだことが無いのでわからないのだが私には伊坂幸太郎さんの作品に思えた。でもこんないい作品が出来るのなら共著っていうのもいいかも。
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腐れ縁ってやつ、俺には無いのだが本作の主役二人は小学校の腐れ縁だ。
第二次世界大戦末期、東京大空襲の夜に3機のB29が編隊を離れ仙台と山形にまたがる蔵王の不忘山に不時着した。
目的は不明。戦争末期のその事件は人々の記憶から消えていった。
時は過ぎ現代、コピー機のサービスマンとして働く井ノ原だったが、息子の先天性の病気の治療費で家計は借金の利子を返すのがやっとという生活を送っていた。
妻は精神的に不安定、自身もサービスマンと少しの裏稼業では限界が見えていた。
その裏稼業で依頼が舞い込む。第二次大戦に不時着したB29について、もしくは鳴神戦隊サンダーボルトについて。
相葉は人生における選択について失敗を繰り返していた。
AV女優に落ちた後輩を助けようとするも借金を抱えてしまい、実家の母親の土地と家を差し押さえられてしまう。
どうにかして借金を返さなければ。友人が詐欺師に騙され逆にだまして金を奪おうとしたことから事件が動き始める。
不忘山に不時着したB29の本当の目的、
戦後に蔵王周辺に発生した村上病の謎、
二人が少年時代に夢中になった鳴神戦隊サンダーボルトのお蔵入りになった映画の秘密、
二人が仙台を舞台に世界を救う。
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期待以上、最高に面白い、やめられない止まらない。どうしようもないダメンスコンビが、大事件に巻き込まれ、どんでん返しの末に、最後はハッピーエンド。
もう、言うことない。一気に読んだわ。
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阿部和重作品は未読。全編伊坂作品と言われてもまったく疑問を感じますが、確かにどこか普段の伊坂作品よりも熱量が高い気がする。
分厚いけど、ジェットコースターのようにスピード感のある作品。
少し時間を置いて、もう一度一気読みしたい感じ。
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時間を忘れさせるほどに面白い、一級のエンタメ作品だ。
思えば伊坂作品は『ゴールデンスランバー』前後で作風の転換を図っていて、『モダンタイムス』は面白くも『あるキング』や『SOSの猿』などは従来のファンには賛否両論を生んでいたように思える。
「純文学」的なアプローチの不評さ(?)を受けて最近はエンタメ路線に回帰しつつあるが、一方で純文学路線からエンタメ路線に移行しつつあった阿部和重と合流する…というのも感慨深い。
実際伊坂の中でこのままエンタメ作品を出すにしろ、『ラッシュライフ』を出し続けるわけにもいかないと思うわけでこのコラボはテコ入れとしても必要だったのかもしれない。
本作は章ごとにそれぞれが書いていき、互いに加筆修正を行って作られたらしいが、個人的には小道具の配置や登場人物のキャラクターは伊坂色が濃いかな、と思う。
しかしもう少し小難しい話になるのかと思いきや真っ当なエンタメ作品で、ページ量の多さを全く感じさせない。
僕は伊坂作品だと『チルドレン』が最も好きで、伊坂作品は「破天荒キャラ」と「常識人」のバディーものが最強だと思う。
この作品もその路線にある物語で、二人の掛け合いだけでも十分に面白い。
間違いなく3年以内に映画化されると思います。出版社もそれが狙いでしょ⁇
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年またぎで今年の1冊目。『ゴールデンスランバー』並にはおもしろいだろう、もしかしたらそれ以上かもと思って読み始めた。最初は伊坂さんならではな感じで謎が多くちりばめられており、最後はこれをどのように回収していくのか楽しみに読んでいったが…あれ?本当にそれで終わり?という感じで終ってしまった。そいうよりも、もしかしたらそんな話かなと想像した通りに終ってしまい、特別にひねりもない。読みやすさはあるので普段本を読まない人には楽しめるとは思うが、個人的にはちょっと。長く読んだわりには内容に乏しい感じがしてしまった。伊坂さんらしい表現が伊坂さんのパートかは分からないけど、表現は楽しめた。それだけに…もう一ひねり欲しかった…残念
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500頁を超えるボリュームですが手に汗握る展開の連続であっという間に読めました。
印象は明るくポジティブなコインロッカーベイビーズといった感じです。
まああちらの主人公たちは破壊する側で、こちらは守る側で真逆なんですが。
主要登場人物の配置、毒物が物語の重要な鍵になっているところからそんな連想が浮かんだのかもしれません。
でてくる病名も村上病だし。
でもここで意識されているのは村上は村上でも春樹の方のようですが。
とにかく、読後感はすっきり爽快ですので読んで損したと思うことはないと思います。