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自伝ですね
李香蘭は以前ドラマで上戸彩が演じてましたね
(意外と歌が上手かった)
歴史は好きなんですが、いかんせん学校で習っていなかった時代なので
自信はないです
ただ、この本(と周辺の参考にした本)のおかげで世界大戦に巻き込まれた
事情のひとつが見えた気がしました
(あとは、石原莞爾だな・・・天才か、愚物か)
半生と述べるにふさわしい、時代が生み出した彗星のような人物「李香蘭」
波乱万丈も続くと平凡?
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今なおご存命の李香蘭こと、山口淑子さん。
かわいらしい、まっすぐな人だったんだなと思いました。
そして、生きた時代が彼女を翻弄させたのだと思いました。
この本が書かれて年月が経っていますので、
さらに歳を重ねられた山口淑子さんに
新たなこの当時の心境を語って欲しいものです。
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川島芳子の自叙伝を読んだ時に李香蘭(山口淑子)の名前が多く出てきた。
読んでみて李香蘭も川島芳子も時代に翻弄され数奇な運命を辿っている。
その時代を生き抜こうとした彼女たちの力強さを感じた。
文章は少し読みにくい印象も受けたが、考え方や感じ方に共感して読めたので許容範囲。
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登場人物がいきいきとしていて、小説よりも圧倒的に面白い。1930〜40年代の中国(満州)の動向や雰囲気がリアルに伝わってくる。それでいて著者が”李香蘭”という存在をなんとなく第三者的、客観的に見ている記述が興味深い。
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1990年(底本1987年)刊。戦前の満州/撫順で幼年期を過ごした著者。その後、満映専属女優として、日本人でありながら中国人として映画等に出演、戦後もハリウッド/ブロードウェイに出演していたが、女優引退後は自民党所属の参議院議員としても名をはせた女性の半生記(事実上戦後直後まで)。映画史としても興味を引くが、それにも増して戦中時期の日中の境界線にいた著者目線の日中の実像が興味深い。中国人として北京の現地高校への通学時代に見聞・体験した中国の高校生の対日感情と行動。中国人として帰日した際の日本人の対応。
これらは境界線上にいた著者だからこそ実現できた記述で、なかなか目にすることはないだろう。なお、清朝皇帝の親族である男装の麗人/川島芳子の実像、満映トップの甘粕正彦の実像、あるいは色々な裏話が描かれる。なお、ゴーストライターにしなかった点は○。
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戦前、日本人として生まれ、中国人の養子となったことで中国人として映画に出演し、満州のイメージアップに関わることとなった筆者の話。
映画というエンターテイメントを統治のためのイメージ戦略に使うという意識での取り組みが戦前からあったというのが驚き。
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満州生れの彼女に与えられた使命は「汪政権に賛成する支那人もいる」証明に、国策映画に支那人として出演すること。大人気。支那人からも、怪しまれはしたが育ちが特殊なのだろうと結論されたらしい。それより本土に来て日本旅館で「こんな開けっ放しで馬賊が来たらどうするの」「日本人が肉体労働するとは」。戦後、日本人と証明出来なければ売国奴として蒋介石政府に処刑されるところだった。森繁久弥や遠藤誉が少し書いているが引揚げの苦労が偲ばれる。日中友好ムードの頃、彼女が参院議員になった経過も知りたい「真実を知ってる」圧力のためか
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李香蘭を知らない世代だった。しかし、名前は聞いたことがあった。その人の人生を知りたいと思い、手に取った。満州を舞台にした日中の戦前からの世界観は、期待を裏切らない、興味深い時代である。本著には、男装の麗人で有名な川島芳子も登場するが、彼女たちの人生は極めてノスタルジックな、日本的な雰囲気を包含する。李香蘭と名付けられた山口淑子も然り、人生そのものがドラマ仕立てである事が、戦前生まれには多いのだろうか。その人生を、本の中で辿るのであるから、面白くないわけがないのだ。