紙の本
生き方を問う
2017/09/22 16:48
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者にしては珍しく長編小説になります。社会への不満や生きづらさがユーモアセンスたっぷりなタッチで伝わってきました。
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理不尽、不条理、不合理、不可解…どの編もどれかがあてはまるんじゃないか。
それらが延々続き400P弱。
食傷気味を通り越してなんだか妙に心地よくすらなってくる。
妄想癖の強いおっさんの頭の中を覗くと、こんな風に色んな事が立体的にガチャガチャと折り重なっているんじゃないか…。そんな気がする。
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題名だけだと自己啓発的本と勘違いしそうだけど、もちろんそれは著者ならではの諧謔であって、実際の中身は権威主義に吐いたつばがページにべっとり染みこんだ、ハードコアな現代文学。
POPEYE 2015年JANUARY Issue813
TO DO LIST より引用。
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まあ…面白い? と言っていいのでしょうか…中原氏の短編はこれまで幾度か読ましていただいていますけれども、今回は長編…って、これ長編にする必要あったのか??
↑と思えるほどに同じ文章が繰り返し登場してきます…こんな感じの構成、以前の中原氏の小説にもあったような…やっぱり中途で飽きちゃったというか、アレですね、ネタ切れなんでしょうか…元々、小説書くのが苦痛で仕方がないみたいですが…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
そんなわけで今回も作中で中原氏の本音みたいなものが突然、何の前触れもなく挿入されるシーンがあって、ファンである僕は爆笑と共に楽しめましたねぇ…。
まあ、再読するか? と聞かれたらアレですが…楽しい小説でした!
ヽ(・ω・)/ズコー
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再読。
信頼できない語り手は信頼できないという1点においてのみ信頼できるということの証左であろう。
反語法によりアベノミクスや東京オリンピック、特定秘密保護法を礼賛してみたり(語り手はそんなこと1ミリも思っていない)と思えばうっかり本音が垂れ流されたり(家賃、水道光熱費が払えん!といった怒り、愚痴)。
ツイッターで誰かの気分を死ぬほど不快にできたらいいなんておっしゃる著者のことであるのでこの小説の信頼できない語り手は他人を不快にさせるというその一点において信頼できるのである。
絶対支持!
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boooook - 今年読んだ本: http://boooook.tumblr.com/post/105566087163
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人に説明をするのが大変に面倒くさい本である。なんてったって自分自身が咀嚼できていないのだから。というよりも、著者が最初から理解させる気なんかないのだろう。
実名で著者が出てくる導入部がエッセイだと思ったら、なんと中身に関係していたし、という具合でいろんなところに登場人物が出たり消えたり。
宣伝文句に『狂ったこの世界の「正論」に向け、知性と潔癖さに裏打ちされた呪詛の言葉を速射砲のように浴びせまくる』とあり、まあ、それがやっぱりうまいこと言い表しているのかな。
人がパタリと死んだり、いやでも死んでなかったりするのかもしれないが、まあおよそ小気味良く、話が進んだり戻ったりする。文学のことを訥々と語っている横に「フェラチオ慎太郎」なる男が登場する。登場というか、急にそう名乗ってきて、何を聞いてもそう答えるばかり。執拗にその名を告げられて、「あたかも慎太郎という名の高名な人物の中でもっとも偉大な人間のように思えてくる」。なんだろうね。
そういえば高名な人物が叙勲のコメントで「人から愛されて死にたい」と言っていた。嗚呼、文学は楽しい。