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時代小説のど真ん中とも言える、筋の通った男を軸に展開する人間ドラマ。
力を感じる、まさに散り際に思いの込もった作品。
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映画にもなっててぜひ読んでみたかった。主人公二人の関係はそういうことだったのかと。妻を思い妻のために友を見守り、若き日の想いを隠し静かに強く公に生き。改めて振り返ると公私の生き方が書かれたんだと思いました。
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これは素晴らしい!
心揺さぶられました!
映画も見たい!!
背景はお家騒動ですが、その中で描かれる男同士の友情、一人の女性。その時代を生きる人たちの清々しく、誠実な生き様。切なく心打たれます。
ストーリとしては、
かつて一刀流道場の四天王と謳われた勘定方の瓜生新兵衛は、上役の不正を訴え藩を追われます。18年後、妻・篠と死に別れて帰藩した新兵衛が目の当りにしたのは、藩主台替わりに伴う側用人と家老の対立と藩内に隠された秘密といった展開です。
篠の最期の願いを叶えるため、一人故郷に戻ってきた新兵衛。そして、その旧友采女との決着。
過去の事件の真相は?
藩内に隠された秘密とは?
そして、篠の願いの奥に秘めた本当の想いに心揺さぶられます。
また、新兵衛の帰藩に伴い、大きく影響を受けるのが、新兵衛の甥の坂下藤吾。
藤吾の父・源之進は使途不明金を糾問され、無実を主張したものの聞き入れられず自害することに。結果、家録を減らされ、藤吾はその家録を取り戻すべく、出世しようと励んでいます。
新兵衛の振る舞い、生き方が、藤吾の生き方に大きく影響を与え、藤吾が成長していく様を感じます。
「散る椿は残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの」
切なく、そして強い
とってもお勧め。
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襖絵や焼き物の器にありそうな椿の絵のカバーが目に留まり買った本です。
このページでは「椿」に合わせて、気に入りの写真を貼ってみました。
書店の「今月の新刊コーナー」にて一目惚れしました、中身は時代劇ものです。
大まかには、、、
主人公は18歳の扇野(架空の藩)藩士。
かつて道場で鬼と恐れられた流れ者の伯父と共に、自決した父の謎と藩内の因縁に立ち向かうストーリー。
勧善懲悪の時代物、という印象で読み進めましたが、
次第に明らかになっていく登場人物の過去や想いにじっくりと引き込まれ、夢中で読み終えました。
全てが全てめでたしという訳でもないと思いますが、読後感は気持ちの良いものです。
今回この作家さんのことを初めて知りましたが、
07年「銀漢の賊」で松本清張賞
12年「蜩ノ記」で直木賞
受賞だそうです。
いかにも時代劇らしいセリフが少し重々しいかもしれませんが、
雨の山道で刺客の姿に目をこらす緊張感、
屋敷の庭に落ちた椿の前に佇む人物、
見事な剣さばきを見せる伯父の逞しい後姿、
…と、鮮やかに物語の景色を想像させてくれる一冊です。
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「散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ」
この言葉だけでも何か惹きつけられるものを感じるが、読み終わったあとはなお一層心に残る言葉になった。
映画を先に鑑賞していたが、内容としては原作の方が断然面白く感じた。
特に篠の目線が描かれていたところが、映画にはなかったところだが特に印象に残った。解説で、本当の主人公は篠ではないかと書かれていたのにも納得できる。
人の思いが人を動かすということに対して少しもどかしくもあり、でも人を動かすほどに誰かを思い、その思いに誠実である生き方に強く憧れを感じた。
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2/8は「つばきの日」
岡田准一さん主演で映画化され、
日本アカデミー賞7部門を受賞したことでも話題になった『散り椿』。
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特に主人公を特定しない設定、ある藩の対立の物語だが謎が多い、
「散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていける」意味深な内容
四天王の思惑と役割、更には女たちの関り、改革派と守旧派の対立は、最後まで予断を許さぬ展開
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たまたま目について買ってみました!
舞台は江戸時代で、日本史好きの自分にとってはページをめくる手が止まりませんでした笑
様々な人間関係が複雑に絡みあって物語が進んでいきます。
ある場面では感情移入して涙を流しそうな時もありました笑
少し難しい漢字もあり、携帯で意味を調べながら読み進んでいきました。
是非お勧めしたい一冊です!
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藩を飛び出した無敵のストレンジャー新兵衛が舞い戻った! 渦巻く陰謀、旧友との友情、若者の恋、亡き妻との思い出などなどよくばりセットを片付けていく。
西部劇みたいな筋立てやなと思いました。善玉キャラが善玉過ぎて私はちょっと苦手です。
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久しぶりに最初からぐいぐい引き込まれる文章とあらすじに出会い、1日で読んでしまいました。
登場人物のキャラクターもきちんと描かれていて、しかもみんな魅力的で(私は采女が好きでした)
お話もしっかり作り込まれていて、最後まであっという間に読んでしまいました。
でも、この間の瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」といい
全てがハッピーエンドではない本は読んでいてちょっと辛いです。今回も采女も亡くなり、新兵衛もまた何処かへ行ってしまい、とても寂しい気持ちが残りました。
采女とお義母さんの和解させてあげて、できれば里美さんと采女を取り持ってあげて欲しかったなぁ。
この先、藤吾がメキメキ政治手腕を発揮して、お殿様の片腕となり、良い国を作ってくれることを願っています。
そのための散り椿、でもありますよね…
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最愛の妻をなくし、その最後の遺言の意味に気づいた時涙が止まらなくなりました。
大切な人を想う気持ちで生きている武士達の物語です。
時代劇を読んだことのない人にもおすすめです。
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先に映画を観ていたのですんなりと読み進めることができた。人の世も心も、時が経てもそれほど変わるものではない。だが、変えていかねばならぬことはしっかりと変えていきたい。そんな風に思った。
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最初からぐいぐい引き込まれる物語で、一気に読み進めることができた。
ひとがひとを深く思う気持ちを強く感じられる作品で、それぞれのひとを思う気持ちに深く胸を打たれ、熱くなります。
「時代小説いいなぁ」って思える、素敵な作品です。
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9月に映画が公開されるということで読んでみたが、とても深い話で感動した。誠実に生きようと葛藤する人々に、心が動かされた。
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現実にはありえない世界なのに、心が揺すぶられ生きる勇気が出てくる。小説の舞台は江戸時代なのに、妙に現実と符合する。主人公坂下藤吾の行動が半沢直樹を彷彿とさせる。