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最初から主人公に負荷をかけっぱなし。
最初から最後まで突っ走る。
すぐに本に入り込んでしまい、周りの音が聞こえなくなった。
重畳した対立構造の中、苦悩し、揺れ動きながら、自分が今するべきことを見つめ直し、対立構造に引き込まれず、自分を、そして部下と広報室を自立させる。
とにかく皆に勧めたくなる本だ。
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博多から爆睡する連れの横で上巻を読み終え、乗り換えの姫路駅構内でダッシュしてゲット、そこからさらに在来線の中で夢中で読み耽り、眠い目をこすりながら明け方近くに読了。
上巻に意味ありげに出てきた『幸田メモ』が明かされますが、内容は結構肩すかし。
後半まできて、これが大きな意味を持ってきますが、64の事件そのものより、警察の中の対立や思惑、隠蔽体質、マスコミの善し悪しなどに焦点があてられているので、このメモの存在はその象徴のように描かれてます。
捜査員やキャリア組たちの対立。
マスコミ代表として広報叩きの秋川の汚いやり口。
影のエリートこと二渡の謎の動き。
そして、その緊張感が限界まで高まった時に64をなぞらえたような事件が勃発、さらに報道協定も怪しくなり事件は一気に進んでいくわけですが、基本主人公は蚊帳の外の立場っていうのが凄い。
蚊帳の外の案件を処理することに徹底する話というのは面白くなかったりすることもあるけれど、ちゃんと面白い。
最後は収まるところにいろいろなものが収まりそうな気配を見せて終了。
いろいろなことは解決していないけれど、心の区切りはそれなりについている。
一応シリーズものらしいので、別の話でまた広報課の64その後が読めたらいいな。
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長かった(良い意味で)本当に長かった、色々な意味で。
上巻から引き続き、上からの圧力と部下とマスコミの圧力に板挟みのままの三上。ただ、その中でも自分の仕事や立場、信念を確たるものにし貫いていく姿には引き込まれた。そして、長官視察前日に起こったロクヨンを模倣した誘拐事件と本当の真相。
雨宮が毎日毎日、かけ続けた無言電話。
執念としか言いようがない。
結局、家出した三上の娘が本文の中で戻ってくる事はないが、無事でいることを祈らずにはいられなかった。もし、また機会があるならこの物語の続きを読みたい、そう思った。
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評判の高い「64(ロクヨン)」。思っていたほどのめりこめなかった。
元刑事で、現在は広報官として勤務している男が主役。マスコミとの軋轢、キャリア率いる警務部と地元生え抜きの刑事部との対立、過去の未解決事件(64)と、新たな事件etc,etc…と、とにかく濃い内容。常に緊張状態で、読んでいて疲れてしまった。物語と自分との温度差を感じたのはこれが初めて 笑。
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一山越えたら、さらに別の大きな山が…。後半、それまでの暗闘を打ち破る怒涛の展開に息をのむ。7年のブランクがあってもやっぱり横山秀夫だった。
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下巻は今までの伏線を全て回収し謎を明らかにせしめる。下巻だけで素晴らしいと思わされる。
ここから全体感想 - - - - - - - - - -
D県警警務部広報官を主人公に刑事部、警務部、マスコミの対立、翔子ちゃん誘拐殺人事件、新たな少女誘拐事件等D県警内の出来事を描く。
なるほどこれは面白い、伏線の回収も素晴らしい。
が、そう思ったのは下巻までで、上巻は説明や主人公に心情などくどすぎて、この時点ではなんでこれが賞をと思って待ったぐらい。
下巻できれいにまとめ上げられて納得はできたが、もっと短くきれいにまとめることができたのではと思う。
ただ刑事部、警務部、上層部、マスコミの対立などは、踊るや相棒などの掲示物とは明らかに一線を画しており、リアルで生々しい。
リアルを追求したという意味では仕方ないだろうが、できれば娘の家での事件や64事件を解決して欲しかった思いが強くなったラストだった。
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上巻は若干読み進めるのがきつかったですが、上巻の後半から下巻は一気に読みました。二渡がもっと見たいなぁ。
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記者クラブとのやり取りのボリュームが多すぎて冗漫だ。一冊で良い展開だ。半落ちの横山秀夫に期待して読んだのにややガッカリ。ところで三上の娘は放ったらかしかい〜!
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さすが、横山秀夫の作品は一気に読みたくなるほど引き込まれます。主人公の娘がどうなったかが気にはなりましたが…。
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それぞれの社会的立場、使命感、心情などが丁寧に描かれ、物語のリアリティ度を上げており、ストーリーも良く練られていて、評判の良さを実感できた。
上巻のスローな展開から下巻で一気にペースアップ。その分、最大のポイントであるロクヨンが絡んで話が収束するであろうことが想像できてしまった。
どんな展開でそこに至るかまでは想像できなかったが。。。
娘さんの無事が分かってのハッピーエンドであれば尚良かった。
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多少強引な所や無理っぽい所もあるが、話しの展開がスリリングでのめり込んでしまう。
未消化な所もあるが面白い。
もう少し書くべき話しがあるとは思うが、これで良いのかなとも思う。
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☆5。今後は好きな作家と聞かれたときに横山秀夫の名も語れるようにすべきかな、と。
仕事終わりに自宅で読んでも、それが例え休日だとしても「あ~仕事してぇ~!!!」と感じられる秀作。
仕事には信念がつきものだ。でも信念だけで仕事が出来ないのも事実だ。自分の信念・仕事の流儀を突き通すことが、大切な家族を蔑ろにすることと繋がっていると感じたら、誰だって組織の歯車になることを検討するはずだ。
三上は悩む。揺れる。読者は「自分の信念を突き通せよ!!」などとは無責任に思えない。読者自身も揺さぶられるからだ。社会は、仕事は、カイシャは理不尽で不合理だ。それでも誇り高い仕事をしたい。たとえ仕事に胸を張れなくても、家族のこともクライアントのこともも身を切る思いで守りたい。
あ~、仕事がしたい!!
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過去の未解決事件の呪縛に囚われる関係者の苦悶が見事な伏線となり、新たな事件の発生以降はページを繰る手が止まらない。やがて明らかにされる真相にはぼんやりとした不満を覚えるが、「究極の警察小説」という帯の惹句に偽りはない。
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上はテンポ良く読めたけど、下巻に入ったら警察vsマスコミの要素がメイン?っぽくなり、だんだん読むペースが遅くなってしまった。残りページが少なくなるにつれて、「あれ。ラストの展開間に合うのかな」と思いながら読んでいたけど、やはり最後は全てが描かれているわけではなかったー、もやもや。。エピローグがあるのかと、期待してしまったが、そこは想像しろということなのかな。
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佐藤浩市さん主演で映画化される、ということで読んでみました。
途中までは、政治にうつつをぬかす警察官たちの描写に、日本の治安は一部の現場の方達の正義感によって成り立っているんだなと、感じてしまいました。
未解決の事件の行方に多くの人が翻弄され、そこにその事件をなぞるような事件が起き、人と人の繋がりが試されていく。
警察内部の組織論など、どこも同じだなと思う反面、それでも職務や自分の信念に正対する人がいる。フィクションなんだけど、そういうの自分ごととして信じたいですね。