2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
野生の体を取り戻せ!というタイトルを不思議に思って読んでみました。
読んで見ると、タイトルの意味が理解できてなるほどなぁと思いました。
野生の体に近づくために
2020/09/19 10:28
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こー - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代人の生活の問題点(文明病)を解決するためのフレームワークを食事、運動、睡眠、マインドフルネスなどに分けて紹介している。
ライフスタイルの質を上げ、心身の不調がなく生き生きとした毎日を送りたいと思っているような人におすすめです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
野生の体を取り戻すためのあれこれが紹介されています。マインドフルネスで野生のカンが戻ってきちゃったりするものなのかな、まあ試してみるにはいいかも。
投稿元:
レビューを見る
農業も炭水化物も糖分も人類の歴史からみればつい最近の傾向でしかない。人間の身体はそれに対応できていない。私たちの身体は、脂質をエネルギーに、1日の2/3は走る生活を基本にできている。
さあ、どうする?
投稿元:
レビューを見る
自分がトレーニングする中で体得してきたものが、それぞれ裏付けを持って語られていることで自分の自信になる本だった。
投稿元:
レビューを見る
心技体と昔からかたられるが現代社会は圧倒的に技(脳)を中心とした脳が中心で体と心は脳に従属する下部機能な扱いだ。しかし、どんなに優れたスキル、技もこころのコンデュショニングが整ってやる気がみなぎってない限り発揮されない。どんなにやる気になろうとおもっても身体が病気だとやる気もうまれない。身体あっての心であり心と身体あっての技(脳)だ。人類史の大半は運動(狩猟だったり農耕だったり)とともにいきてきた歴史であり、心技体を調和した生き方こそがもっとも体のパフォーマンスを発揮する。そのための有酸素運動、低糖質の食事、睡眠、瞑想、これらがいかに人類の脳を含めた体全体に統合的な調和をもたらすかとおいう本。
ーー
▪️文明化は豊かさと貧困、そして生活習慣病を生み出した
人間の幸せは、生物として快調かどうかにかなりの程度、依存していて、幸せの条件は、生存と繁殖という目的のもと、進化によって取捨選択されてきたということだ。つまり幸せになるには、人類が幸福になるべくどう進化してきたかを振り返る必要がある。
人類はアップグレードしていない
一人の子どもをちゃんとした人間に育てるには、四人の大人が必要とされるのだ。
(現代の死因の大半は文明病だ。人類を不幸にもっていくのは死と病気。では)一、わたしたちを死に追いやるものは何か? 二、何がわたしたちを病気にさせるのか?
▪️生活習慣病はデンプン依存症
「文明病」の概念は、ナポレオンに仕えたフランス人医師スタニスラ・タンシューが一八四〇年代に行なった講演に端を発する。
悪いのはブドウ糖(グルコース)だ。文明病とは、直接的にであれ間接的にであれ──大方は直接的にだが──デンプンがもたらす病気なのだ。
今日では、この三つの草(米、小麦、トウモロコシ)が人間の栄養の三大供給源であり、南米のジャガイモが四番目となる。この四つで、人間が摂取する栄養のおよそ七五パーセントを占めている。
文明化は富裕になることを可能にしたが、貧困をも誕生させ
今や人間は、植物も動物も食べる「雑食動物」でいることさえ難しくなっている。人間は穀物に飼い馴らされて「炭水化物食動物」になった
ブドウ糖には毒性。ブドウ糖はきわめて特殊な毒である。血流に大量にあると毒なのだ。だからこそ、炭水化物を過剰に食べる人は血糖値に気を配る必要がある。
一種類の食料、そして動かない生活。進化の与えた大きな脳を持ちつづけたいなら、コアラはもっと動く必要があった。この教訓については、次章で詳しく述べよう。(コアラの脳は退化し頭蓋骨のわりに脳が小さい)
わたしたちが脳を持つ理由はただ一つ、状況に応じた複雑な動きをするためだ。ほかにもっともな理由はない」。脳の構造は体の動きと緊密に結びついており、動きは脳を必要(ダンスなどはすごくよい。複雑な運動だから)
動かない生活は、認知機能の低下をもたらす」。はっきり言えば、動かないとばかになる、
▪️睡眠、うつ
睡眠が足りないと、活動量やエネルギー消費量が変わらなくても体重が増える
社員の���産性と創造性を高めるために、就業中の仮眠を許可
ノーベル賞級のひらめきや複雑な問題のエレガントな解法が、ぐっすりと寝たあとで自然にうまれる
うつ病を患うのは、人生の否定的な面しか思い出せない人だ。
を見た人のおよそ八〇パーセントは攻撃的行為に巻き込まれていて、たいていは犠牲者だっ
日光が松果腺と呼ばれる目の後ろの小さな腺に当たると、メラトニン──睡眠と概日リズムを制御するホルモン──の生成が抑制される。
コンピューター画面がメラトニン分泌に影響する
(コンピュータの)光にさらされるタイミングを管理して、昼夜と季節の自然の周期に近いものにすべきなのだ。
▪️瞑想、マインドフルネス、バイオフィリア
瞑想とは、「今、ここ」に注意や意識を向けることであり、それはまさに野生の人々が自然環境で生き延びるために必要なことなのだ。
瞑想がもたらすのは至福やリラクセーションではなく、むしろ気づきと能力なのだ。
筋肉が運動によって鍛えられるように、脳は瞑想によって鍛えられるのだ。
ハーバードの心理学教授エレン・ランガーは、心理学の世界で「マインドフルネス」という言葉を用いたこと
ランガーはそれを狩猟採集民の精神状態を表す言葉として使用
(現代人は)「自然欠乏障害」
バイオフィリア(生物や自然への愛情)」という概念
人間が生得的にそなえている、ほかの生物への愛情
バイオフィリアは人間の本質の一部
腸の神経系は神経伝達物質を装備しており、体と心の両方の幸福感を調節し、意思決定プロセスにさえ影響する。したがって、腸の本能(gut instinct=直感)という比喩も現実の一側面を言い当てている。
穀物に異議あり──農業がいかにして文明を乗っ取ったか
投稿元:
レビューを見る
中身の柱は食生活と運動だが、それ以外にも章を設けて睡眠やマインドフルネス、バイオフィリアに同族意識などといったキーワードを絡め、多角的に"理想の生活"について分析している。
一点、本書のスタート地点ともいうべき、「人類はこの20万年間、基本的には進化していない」という根拠については若干、本当かな? と思わないでもないが、それを除いても、実例を伴う各考察には説得力があり、大いに頷かされる。
以前から興味があり、かつ現状なかなか実践できていないものの1つとして、低炭水化物食が私についてはあるのだが、本書を読んでますます関心は高まった。
決して減量目的ではなく、壮健で機能的な体を作るために糖質制限を行いたいのだが、日本でサラリーマンをしている限り、ハードルは高いなあ…。
前述のように、目指すライフスタイルを実現するための、様々な要素を著者は例示し、解説しているが、それぞれの内容については必要最小限、これだけは説明しなければ伝わらないだろう、というエッセンスしか描写されていないので、さらに興味を持った読者はそこからより深く進んでいくこともできる。
投稿元:
レビューを見る
サブタイトルに「野生の体を取り戻せ!」とある通り、本書は文明化が招いた現代人の苦しみを再野生化することで取り除こうという趣旨のものである。脳科学や栄養学の知見をもとに現代人がよりよく生きるための方法が書かれている。特に3章食事、4章運動についての部分がメインになるだろう。
投稿元:
レビューを見る
150403読書開始、150510読了。
低炭水化物、屋外での運動、これで身体がヒト1.0に適してくるというもの。大変良かったので1ヶ月空けて線引き読み、また夕食の低炭水化物化をやってみたい。
投稿元:
レビューを見る
野生に帰って生活しろという話で、著者の前作とは違って根拠はあまり上げられずに数少ない極端な事例をもとに、穀物ダメ、複雑な運動しろ、意識を研ぎ澄ませろ、みたいな原理主義的な思想を説く。言っていることはわかるが、穀物ダメというのも過去そういう生き方をしてこなかったというのと現在は取りすぎという二点で基本ダメというのはちょっと強引。
科学的姿勢が後退しており、自然派原理主義者(?)が読んで確信を深める以外の使い方はしにくい。
投稿元:
レビューを見る
教えられたこと。
運動すること。
食事を考えること。
陣痛促進剤の適用は、慎重にすること。
やりたくなったこと。
トレイルラン、cross fit
投稿元:
レビューを見る
訴えている内容が順当なものだからといって、その手法が信用に値するかどうかは、別の問題である。故に☆一つとした。
まず結論から言うと、この本が推奨する食事、運動、心理トレーニングの内容は、穏当なものである。高額なサプリメントや極端なダイエット法、高価なマシーンをお勧めしてはいない。
だが、主張の大部分は印象論と、似非科学にすぎない。
「まず自分にとって好都合な結論をはっきり定め、それに合致するような証拠を集めて科学的なものであるかのように提示する」のは似非科学の常套手段である。昨今のトクホすら取得できないサプリメント(自称)ですら、『何年の厚生労働省データ』とかいって、自社商品の効果を保証しようとする。
なのに、この本の内容はもっとずさんである。
1.筆者が共著で書いた論文も含め、あらゆる「根拠としている情報のソース」が無い。WHOのICD(国際疾病分類)に則ったデータなのか、宣教師とともにやってきた医者の手記なのか、書籍化されているのか、いないのかが一切不明。
一般向けの解り易さを優先して、ソース情報や引用情報は翻訳時に省いたのか?と考えたが、翻訳者あとがきからするとそういったことは書いていないため、原著からして
『根拠となる論文や、統計データ、手記やインタビューに至るまで、論拠を全く確認できない形で提示している』
と考えられる。
18ページに掲載されている、サン人がストーリーテリングをしている写真などもそうだ。何年何月に誰がどこで撮影したものなのか、まったく書かれていない。映画『ブッシュマン』の画面キャプチャであるかも知れない。無断で借りました(著作権侵害のおそれ)かも知れない。こうしたおそれを否定するなら、単に「著作権情報を明示する」だけで良いのだが、これらの『信頼に足る情報ソース』が提示されていない。
2.アフリカのサン人や、他の地域の先住民族の健康状態が、意図的に抽出されて提示されている。提示したデータの不確実性については何も言及しておらず、自説の正しさを裏付ける話しか書かれていない。
例えば、2014年のエボラ出血熱の報道で明らかになったように、アフリカの診療所や病院は、先住民族以外の一般国民からでさえ、根強い医療不信によって受診さえしてもらえず、疾病データを正確に得られていない可能性がいまだにある。
アフリカを例に挙げると、ボツワナや南アフリカ共和国といった、医療ネットワークの整備に20世紀末ごろからきちんと取り組んでいた国のほうが、珍しい。また、コンゴ内乱やローデシア紛争、ルワンダ虐殺など、政治的不安定が続いて統計データをとろうにも、国民が難民になってしまい把握できない、という歴史背景もある。
医療従事者の訓練がままならず、疾病データを集めようにも、確定診断を下せる医師が居ない状況の方が多かったと推察される。
同書ではチマネの例を挙げ、(67ページ 『欠如がもたらす流行病』)一世代の間に多発性硬化症、クローン病、一型糖尿病、ぜんそくといった自己免疫型疾患が二倍から四倍に増えた、と指摘し���いる。
ところで、クローン病ひとつとっても、大腸炎との区別がつけられる医師の数はどれだけ変化したのか?
一型糖尿病と二型糖尿病を区別するために、医療器具や検査キットはその一世代間でどれだけ普及したのか?
健診への参加形態(送迎バスを無料で出すようになったり、同じ医療訓練を受けたスタッフが、検査キットを携えて戸別訪問したりするようになったかもしれない)や啓発事業(医療不信を払しょくするため、地域の保健教育やポスター掲示、ラジオ放送がおこなわれたのかも知れない)はどのように行われたのか?
といった『病気にかかったとされる人数が変化した背景が、他にもある可能性』は、意図的と言っていいほど書かれていない。
また、同書52ページからは、文明病に先住民族がほとんど罹っておらず(統計の基準となるICDが整備される前の話と推察される)、いかに健康であるかを熱心に説いている。だが、その先住民族も、AIDSには文明人同様に罹患したことについては、意図的と言ってよいほどページを割いていない。
さらに、先に述べた内容と重複するが、自説の正しさを力強く断言する語調は多々見られるのに、
「根拠となる統計データや医療データが、読者には全く確認できない」
のである。
3.後半のケーススタディーの列挙には、『あくまで個人の事例』にすぎないものを、『人類全般、普遍的に応用可能な話』として適用しようとする、論理の飛躍が目立つ。
4.『それとこれとは同列に論じられない』話を、牽強付会で同列に論じている例が多い。
例えば、第5章では、うつ病、PTSD、学業や仕事の能率低下を、全て『睡眠の不足が悪い』としている。無邪気にもほどがある。『8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識』川端裕人、三島和夫 日経BP社 2014年1月17日発行 を読むほうが、読者には有益であろう。
5.個々の食事、運動、心理トレーニングの内容は、穏当なものであるが、「ではそれをどのように自分の生活に取り入れたらいいのか」については、結局「個々の生活習慣を見直し、疾患や運動障害を持っている人は特に、医師や理学療法士、作業療法士の管理指導の元に、バランスよく複数取り入れましょう」ということにしかならない。
厚労省のデータは日本人の特定健診(ICDに準拠した統一基準、同じ検査手法で何年も集められた)データに基づいた日本人向けのガイドラインである。食生活も運動習慣も異なる北米人の『医学博士(医者ではない)』が書いた内容より、日本人が取り入れやすい内容になっている。
この本を読んで、トレッキングや音楽療法やヨガが取り入れやすい人は、取り入れれば良いが、厚生労働省のサイトで、健康に役立つ情報を真面目に読み、自分の生活に取り入れて、毎日継続するほうがずっと役に立つ、と結論したのはそのためである。
投稿元:
レビューを見る
読み始めるのが怖かった。はまっちゃったら大変そうで。そして、すぐのめり込んだ。
完璧にはできないけど、炭水化物減らすこと意識してみた。多様な食べ物を取ること。寝過ぎなんじゃないかと思っていたけど、8時間は必要と専門家が言うと安心。いつ今の社会も自然を感じて生きることが大切・必要なのだと学ぶのだろう。
トレラン、興味なかったけど、ちょっと興味でてきた。
2015.8.27
投稿元:
レビューを見る
文明がいくら進化しても人間の身体は一万年前と大して変わっていない。
このシンプルな事実がもたらす様々な弊害を鮮やかに描き出している。
生成された小麦粉や米などの主食、今までにないタイプの運動、そして自然から離れて暮らすことなどの恐ろしくなるほどの弊害と、それを改善したときの劇的な変化。
ハーバードの科学者と売れっ子作家がつむいだ名作。
投稿元:
レビューを見る
野生の体を取り戻して健康になる為の本。
体と脳が文明化によって様々な障害が持ってしまった理由を科学的な証拠などを元に説明し、どうすれば体と脳を野生の健康な状態に戻せるかの道筋を大まかに示してくれる。
取り上げる内容は食事、運動、睡眠、心、自然、仲間、脳など多岐にわたり、総合的に理解して納得できた。ちょっと強引なところもあるが・・・。
最も印象に残ったのは低炭水化物食。野生の体には炭水化物はあまり入ってこなかった。糖分などほとんどなかった。体はそんなに早く進化しないので、糖分や炭水化物が大量に入って来る様にできていない。もし来たら様々な病気や障害となって人間を苦しめる。
健康になりたい人にオススメです。