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紙の本
四国遍路の歴史
2015/04/05 14:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
四国遍路の巡礼経験者や、これから検討している方には必読の書です。
内容は、四国遍路1200年の歴史です。今のように、レジャー化し、明るい四国遍路となったのは、ごく最近ということが分かりました。「地域住民がいつでも誰にでも優しく接してきたわけでは決してない。貧しい巡礼者は治安を乱す厄介者と見なされ、厳しく取り締まられたことがあった。そして、ときには差別の対象でもあった(3ページ)」。このように少し前まで、四国遍路は差別と偏見という陰の部分を孕んだものだったようです。「遍路狩り」、「職業遍路」、「乞食遍路」等々、まさに松本清張の「砂の器」の世界です。こうした「負の歴史」の積み上げもあって、奥深い四国遍路の世界が出来上がったというのは勉強になりました。
私は、25年くらい前のことですが、松山(51番札所の石手寺の近く)に住んでいたこともあり、自動車を使って四国遍路に挑戦しました。まだ遍路ブームではなかったので、大雑把な遍路地図しかなく、行き着くのに難儀した札所もありました。少しづつ巡礼し、高野山(奥の院)に詣でて「満願成就」となるまで、2年以上かかりました。巡礼先で、「何かあったの?」と声を掛けられるのは茶飯事。ブーム前夜のあの頃は、20代での遍路は珍しかったのでしょうね。
また、不思議なことも起こりました。自宅の洗面所の壁に、僧侶が姿を現したのです。数珠を持ち、階段を上る袈裟姿の僧侶。その指差す方角には高野山があります。正体はカビだったのですが、誰が見ても明確に分かる僧侶の姿に、妻とともに驚きました。御利益がなくなりそうなので、このカビの芸術は消しませんでした。それにしても、一体何(=誰)だったのでしょうか?「同行二人」ということで、やはり弘法大師だったのでしょうか?
とにかく、満願成就した時の達成感は半端ないものがあります。一度は四国遍路に行くことをお勧めします。
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