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1.「われわれは戦争をしたくない」
われわれは「いやいやながら」戦争をするのである。「やむをえず」、「正当防衛」、もしくは国際的な「協力関係」のために参戦することになった
2.「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」
条約というのは、その効力によって条件が保証される側にとってこそ不可侵なものであるが、条約を破棄したほうが有利になる場合には「紙切れ同然」のものなのだ。
3.「敵の指導者は悪魔のような人間だ」
たとえ敵対状態にあっても、一群の人間全体を憎むことは不可能である。そこで、相手国の指導者に敵対心を集中させることが戦略の要になる。
敵方の指導者は、その異常な姿が真実であろうとなかろうと、非人間的な怪物であり、狂人として国民に報道される。
4.「われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う」
戦争プロパガンダは、戦争の目的を隠蔽し、別の名目にすり替えようとする。
5.「われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」
敵側だけが残虐行為をおこなっており、自国の軍隊は、国民のために、さらには他国の民衆を救うために活動しており、国民から愛される軍隊であると信じ込ませようとすることだ。
敵の攻撃を異常な犯罪行為とみなし、血も涙もない悪党だと印象付けるのがその戦略である。
6. 「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」
どんな武器であれ、敵が一夫的にしよし、自国が敗北する原因となった武器は、歯医者にとってルール違反の卑劣な凶器とみなされるのだ。
どこの国も、自分たちが使う可能性のない兵器だけを「非人道的」な兵器として非難するのだ。
7.「われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」
8.「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」
9.「われわれの大義は神聖なものである」
10.「この正義に疑問を投げかけるものは裏切り者である」
卒論にだいぶつかえそう。疑うことが我々の役目