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ペトログリフ・桃木文字という題材が興味深い
2022/11/29 08:51
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第5巻『ペトロ』では考古学教授の妻兼教え子で教員していた女性が自宅で殺された事件から始まります。現場には謎めいた日本のペトログリフ・桃木文字が壁に残されていました。
さらに数日後、同教授の弟子が発掘現場で扼殺されてしまい、その現場にもヒッタイトのペトログリフ・楔形文字が残されていました。
これを受けて碓氷はこの両文字の調査の特命を受け、歴史学・言語学・象徴学研究者のアルトマン教授を相棒に連続殺人の真相を追うことになります。
これらのペトログリフは何を意味し、何の目的で誰が残したのか。
考古学的なシンボルが使用されるところは、ダン・ブラウンの「ダビンチコード」や「ロストシンボル」を連想させますが、学術的考証の深さはダン・ブラウンほどありません。
それでも十分に興味深いミステリーで楽しめます。
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
碓氷刑事と専門家との組み合わせというユニークなシナリオを展開して第5弾、今回の専門家は考古学学者です。なかなか思いつかないですね。最後まで一気読みです。面白い。
紙の本
今度は外国人の相棒と二人三脚
2015/03/10 22:14
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投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今野敏の警察小説である。といっても今野の警察小説にはシリーズ化されたものがいくつもある。本書は碓氷警部補のシリーズである。碓氷警部補は警視庁の捜査一課に属する刑事であるが、実際の捜査に当たるよりは、事件の全体像を確認する調査を任されることが多いと作品の中でも説明がある。
今野の作品ではキャラクターを描く旨さが際立っている。今回もレギュラーが捜査一課のメンバーであるが、ゲスト的な存在がシリーズ作品で毎回変わっているようだ。小説ではそれを相棒と呼んでいる。今回のタイトルであるペトロとは、ペトログリフの意である。
大学教授夫人が殺され、その現場の壁に古代文字ペトログリフが刻まれ、残されていた。わざわざ手がかりを残すようなことをするのは、小説の上だけであろう。否、何か主張がある場合はそうするかも知れない。
大学の教授なので、大学の研究室のメンバーも幾人か登場する。実は教授夫人は教授の教え子であった。よくあるパターンのようであるが、ここから今野がどのようにストーリーを展開させていくかである。
お決まりのように教授の椅子を争うパターンなのか、あるいは殺された夫人と親しくしていた者はいないかという男女の愛憎怨恨パターンなのか、一応警察小説なので捜査員はあらゆる可能性をあたってみるのだ。
そこへ行くと、主人公の碓氷警部補は残されたペトログリフの謎の解明に当たる。管理官も捜査一課長も碓氷には一般的な刑事が行う捜査ではなく、調査が得意という評価があるようである。このペトログリフの専門家が別の大学の教授である外国人アルトマン教授であった。
これはやや風変わりである。碓氷も言葉が心配であったが、幸いアルトマン教授は日本語を流暢に話す。ここからが有り得ない話なのだが、参考人からの事情聴取にアルトマン教授も同席したりする。碓氷はアルトマンの見解を尋ねたりもする。最後は推理まで尋ねたり、披露したりでアルトマン教授の学問的な専門性がどこかへ吹き飛んでしまっている。
あまり、リアルな小説では面白みがないのだが、やや白けてしまうところでもある。しかし、シリーズの中にはもっと白けてしまうエピソードもあるので、この程度はまだ序の口かも知れない。
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2015/01/25 購入。今野敏の2012年の作品。今野敏なら何でもという感じで読んでた時期もあったけど、最近は少し遠ざかっていた。ちょっといつもとパターンが違う気がしたので買ってみた。
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登場人物達の描写はやはり魅力的で
どんどん引き込まれていくけど、事件そのものの動機は?な感じ
ちょっと無理矢理かな感じ
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面白かったよー!
殺人現場に残された古代文字なんて謎解きイベントマニア好み過ぎる設定。
久しぶりに夜更かしして読み切ってしまった。
今野敏さんの小説読むのも初めてだし、このシリーズ読むのも初めてだけど、最初から読みたくなって第1作目の「触発」をさっそく買ってきてしまった。
主人公の碓氷刑事の個性が薄い気がするけど、相棒のスペシャリストを際立たせるにはこんな感じでいいのかも?
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久しぶりに読んだ推理小説。2時間ドラマでお馴染み警視庁捜査一課・碓氷弘一シリーズ。
『おれが当番の夜には、必ず何かが起きる。』から始まる普通ではない事件に、必ずスペシャリストの相棒がつくシリーズ。今回は考古学者のアルトマン教授。
設定は面白いが、2時間ドラマでお馴染みの作者なので、そんな感じの気軽な内容。さらりと何か読みたい時にはよいかな。
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碓氷警部補シリーズ。主人公のはずの碓氷警部補よりもその協力者の頭脳が活躍するのがこのシリーズの特徴なのかしら。それは別にいいんだけど、これはあらゆる設定に相当無理あるなぁ。犯罪の動機、現場に残された二つの古代文字の意味、等々、ちょっと白けるほど納得感がなかった。協力者の日本語ぺらぺらのアルトマン教授の思考経路もほんとに…なんでやねん、て感じ。
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新幹線の移動時の暇つぶしに読了
以前から面白い警察小説を書かれている作家さんと知っていたけれどとにかくシリーズが多いので手を取るのをためらっていたのでタイトルで決めた
タイトルの「ペトロ」は、犯行現場に残されたペトログリフと、キリストの12使途ふたつの意味から
熟練の刑事と、日本で教鞭をとる外国人大学教授と言うのはほかではあまり見かけないかな?(川瀬七緒の法医昆虫学捜査官が少し近い?)
大学と言う閉鎖された場所の人間関係と、残されたペトログリフの意味を調べ上げていくくだりが面白く、人との関係のボタンのかけ違いが悲しく
読み終わったあと、残された人たちの気持ちを考えるとやるせない
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前半は楽しく読めたのですが後半、謎が明らかになるにつれてなんだか腑に落ちない気分になりました。タイトルも含め、題材は面白かったのになぁ。
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う~ん。悪くはない。
悪くはないけれど、今野さんに対する期待度がいつも高いせいか、ちょっとだけ残念感も。
碓氷にしてもアルトマン教授にしても、個性的ではあるけれどいまひとつパッとしない。
印象が薄いというか、あっさりしすぎていて後々まで印象に残るようなキャラクターではないような気がした。
碓氷のシリーズは「エチュード」しか読んでいない。
警察外部の人間と協力体制のもと捜査をしていくのがシリーズの特徴なのだろうか?
「エチュード」ではプロファイリングの専門家が協力者として捜査に参加していた。
珍しいせっかくの考古学もの。
ペトログリフを題材に選んだのだから、もっとそこを中心に物語が展開してほしかった。
なのに題材を料理しきれずに、適当に「〇〇らしさ」を盛り付けて完成品にしてしまった感じがどうしてもしてしまう。
もったいないなと思う。
今野さんならここからいくらでも物語を深く拡げていけただろうにと。
肝心の結末部分も消化不良のようなスッキリとしない感じが残った。
事件現場に残されたペトログリフも、それを残した理由も、いまひとつしっくりと来るものではなかったし、何よりも「この教授である必要がある?」という疑問も。
「エチュード」では視覚と死角という題材が上手く活かされていて面白かった。
一般にはあまり馴染みのない考古学をもっと題材に取りあげたのは珍しかったけれど、それだけにやはり「もったいないな」と思ってしまった。
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殺人事件の現場にペトログリフという古代文字が残されていた。というわけで捜査に古代文字の学者が絡んでくるという、日本版ラングドン教授のようなお話。
面白いけれど、古代文字やキリスト教の逸話を犯人探しに活用するのは、ちょっと現実味がないような、こじつけなような気も。
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高名な考古学者の妻と弟子が相次いで絞殺され、現場には古代文字「ペトログリフ」が残されていた。この文字について調査を任された警視庁捜査一課の碓氷弘一警部補は、専門家を訪ね歩くうちに最強の助っ人とめぐりあう。それは、考古学、民俗学、言語学に通じる不思議な外国人研究者、アルトマン教授だった。考古学界を揺るがす惨事について、いにしえの文字が伝えようとしている意味とは?刑事と学者、異色のコンビが、殺意の正体に迫る!
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毎回様々なジャンルの個性的な人物が、碓氷警部補と相棒を組み、事件を解決してゆくシリーズ。
今回は、日本語ペラペラの外国人で大学で考古学を研究しているアルトマン教授。
何しろ、事件現場に残されているメッセージらしきものは、ペトログラフという古代文字。教授の助けを借りて、犯人に迫る。
考古学や古代文字、さらにキリストと十二使徒の話まで出てきて、その方面に知識・興味のない身には、ただ読み流すだけ(^^;)。
様々な文献を調べ、小説に仕上げた著者の努力に敬意を表したい。けれど、殺人事件の現場にわざわざ古代文字のメッセージとは、その研究者が対象とは言え、小説の設定でも些かムリ篇があるんでは・・・
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碓氷刑事シリーズの五作目。
ということを知らずに図書館で手にとり読みました。笑
これ単品でも十分楽しめました。
刑事ではなく、外国人大学教授が探偵役で登場します。このキャラクターがよかったです。
トリックや動機は弱いので、普通のミステリーとして考えれば☆3つです。でも私の好きな歴史要素などを絡めた謎解きが面白かったため、個人的に☆4つをつけました。